コースの特徴
最後の休息日を終え、大会もいよいよ3週目に突入。戦いの舞台をジロ伝統の勝負地、イタリア北東部の山地に移し、マリア・ローザ争奪戦は最後の熾烈な6日間へと走り出す。
第11ステージの「食」に続いて、この日は「ワイン」に捧げられるステージ。フューチャーされるのは「スフォルツァート・ディ・ヴァルテッリーナ」で、2026年冬季五輪のスキー競技会場となるヴァルテッリーナ地方で造られる赤ワインのこと。つまり今ステージは、ワインと同時に、五輪をアピールする機会でもある。
もちろん選手たちには、お祭り気分に酔いしれている余裕などない。なにしろイタリア最大ガルダ湖のほとりから走り出すと、今大会最高5250mの獲得標高を攻略せねばならない!
ステージ序盤に長い1級峠を攻略したら、続くはジロ屈指の名峰モルティローロ(12.6km、7.6%、16%)。今回はより緩やかな南側からの上りではあるものの、中盤と最終盤には、9%後半ゾーンがそれぞれ3kmずつ待ち受ける。下った後には中間ポイントが設置されているが……ここも5.6km、平均8.6%、最大16%の立派な山岳だ。
ただし本日のメインは1級ヴァルヴィーコ・ディ・サンタ・クリスティーナ(13.5km、8.0%、13%)。なんと最終盤の6.6kmに渡って勾配10%超が続く。1994年大会、山頂まで残り5kmを切ってアタックしたパンターニが、後続のインドゥラインを山頂で3分20秒も突き放したことでも知られる、伝説の激坂だ。
山頂で戦いは終わらない。フィニッシュ地のアプリカまでは、4.6kmのダウンヒル+1.5kmの上り基調。28年前のインドゥラインは、この下りでタイムを縮めるどころか、さらに引き離されている。
text:宮本あさか
距離 | ポイント | 現地時間 | 日本時間 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
36km/h | 34km/h | 32km/h | 36km/h | 34km/h | 32km/h | ||
0km地点 | スタート | 11:15 | 11:15 | 11:15 | 18:15 | 18:15 | 18:15 |
59.2km地点 | 1級山岳 | 13:00 | 13:07 | 13:16 | 20:00 | 20:07 | 20:16 |
103.7km地点 | 中間SP | 13:58 | 14:08 | 14:20 | 20:58 | 21:08 | 21:20 |
129.9km地点 | 1級山岳 | 14:57 | 15:12 | 15:30 | 21:57 | 22:12 | 22:30 |
172.0km地点 | 中間SP | 15:56 | 16:14 | 16:36 | 22:56 | 23:14 | 23:36 |
195.8km地点 | 1級山岳 | 16:42 | 17:04 | 17:29 | 23:42 | 00:04 | 00:29 |
202.0km地点 | ゴール | 16:49 | 17:12 | 17:38 | 23:49 | 00:12 | 00:38 |