コースの特徴
休息日を翌日に控えて、2022年ジロ最初の「5つ星」ステージがやってくる。つまり難度は最大級で、累計獲得標高は5000m。21日間かけて積み上げていくべき標高の約1割を、たった1日でこなす。
文字通り0km地点から、道は容赦なく上り始める。しかもスタートから40km以内に3つの峠がねじ込まれた。目まぐるしいアップダウンをこなしたら、幸いにも、その後しばらくは緩やかな下り基調。ほんのわずかながら、平地巧者にも一息つく余裕が与えられる。
しかし残り80kmで、再び選手たちは山地へ放り出される。しかもこの先に待ち構えるのは、とてつもなく巨大峠の2連続登坂だ。
まずは1級パッソ・ランチアーノ(距離10.3km、平均勾配7・6%、最大14%)へ。そもそも山道に入る前に、延々10kmほど上り続けねばならない。こうして標高102mから一気に標高1310mまで上昇したら、標高118m地点まで急降下、そして息つく暇なく再上昇。「史上最強の自転車選手」エディ・メルクスが、生まれて初めてグランツール区間勝利を手にした伝説の地、標高1665mの山頂まで、26kmほぼ登りっぱなしとなる。
1級ブロックハウスの山道は、公式には、全長13.6km。平均勾配は8.4%、最終10kmだけなら9.4%という凄まじい数字だ。もちろん至るところに10%超ゾーンが点在するし、最大で14%に達する。凄まじい激勾配バトルの終わりに、マリア・ローザ争いの輪郭が、はっきりと見えてくるはずだ。
text:宮本あさか
Difference in height
高低差図
Time schedule
タイムスケジュール
距離 | ポイント | 現地時間 | 日本時間 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
37km/h | 35km/h | 33km/h | 37km/h | 35km/h | 33km/h | ||
0km地点 | スタート | 11:45 | 11:45 | 11:45 | 18:45 | 18:45 | 18:45 |
4.2km地点 | 3級山岳 | 11:55 | 11:56 | 11:57 | 18:55 | 18:56 | 18:57 |
17.8km地点 | 2級山岳 | 12:23 | 12:26 | 12:30 | 19:23 | 19:26 | 19:30 |
37.6km地点 | 2級山岳 | 12:58 | 13:03 | 13:10 | 19:58 | 20:03 | 20:10 |
103.5km地点 | 中間SP | 14:20 | 14:29 | 14:39 | 21:20 | 21:29 | 21:39 |
147.7km地点 | 1級山岳 | 15:32 | 15:46 | 16:02 | 22:32 | 22:46 | 23:02 |
177.5km地点 | 中間SP | 16:15 | 16:32 | 16:50 | 23:15 | 23:32 | 23:50 |
191.0km地点 | 1級ゴール | 16:53 | 17:13 | 17:36 | 23:53 | 00:13 | 00:36 |