コースの特徴
ハンガリーからの大距離移動を経て、レースの母国にジロ一行は帰還。改めて、ここシチリア島から、本物のイタリア一周が始まる。同時に大会最初の難関山頂フィニッシュで、本物のマリア・ローザ争いも勃発する。
2022年ジロが、ようやく5月の海に出会う。エメラルド色したイオニア海に面したアヴォーラの町から走り出したプロトンに、残念ながらのんびり風景を楽しんでいる暇などない。「移動日」の翌日だというのに、内陸へと切り込む道は、スタート直後からかなりの起伏を含む。
なにより道の果てには、エトナ登坂が待っている。2011年大会で22年ぶりにばら色のレースを迎え入れた欧州最大の活火山は、今ではすっかりジロ前半戦の勝負地となった。ちなみに2011年こそ区間勝者=最終マリア・ローザだったものの、即近3大会(2017年、2018年、2020年)はむしろ逃げ切り勝利の舞台となってきた
この日はどんなシナリオが用意されているのだろうか。全長22.8kmの山道は、2つのパートに分けられる。第1部は約13kmで、最終盤に難勾配が待ち受ける。その後、軽いダウンヒルを経ると、第2部はいきなり勾配14%ゾーンで幕開けだ。しかも約2km半に渡り、約9%の険しい道は続く。
最終盤は周りから樹木の姿が消える。標高1892mのサピエンツァ避難所へと向かう、火山岩むき出しの道には、いつだって強風が吹き抜けている。
text:宮本あさか
Difference in height
高低差図
Time schedule
タイムスケジュール
距離 | ポイント | 現地時間 | 日本時間 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
39km/h | 37km/h | 35km/h | 39km/h | 37km/h | 35km/h | ||
0km地点 | スタート | 12:35 | 12:35 | 12:35 | 19:35 | 19:35 | 19:35 |
136.5km地点 | 中間SP | 15:44 | 15:53 | 16:03 | 22:44 | 22:53 | 23:03 |
148.1km地点 | 中間SP | 16:01 | 16:11 | 16:22 | 23:01 | 23:11 | 23:22 |
172.0km地点 | ゴール | 16:58 | 17:14 | 17:31 | 23:58 | 00:14 | 00:31 |