ティム・ウェレンス
UAE-Team Emirates
ティム・ウェレンスTim WELLENS
PROFILE
- チーム
- UAEチームエミレーツ
- 生年月日
- 1991年5月10日
- 身長/体重
- 182cm/71kg
- 国籍
- ベルギー
- Strava
- Tim Wellens
- @Tim_Wellens
- tim.wellens
- Tim Wellens
- Archive
- 2023・2022・2021・2020・2019
- 【Past results】
- ジロ・デ・イタリア:区間通算2勝
- ブエルタ・ア・エスパーニャ:区間通算2勝
- 2014年:国内選手権個人タイムトライアル2位、エネコ・ツアー総合優勝
- 2015年:エネコ・ツアー総合優勝、グランプリ・シクリスト・ド・モンレアル優勝
- 2016年:パリ~ニース区間優勝、国内選手権ロードレース2位、ツール・ド・ポローニュ総合優勝
- 2017年:トロフェオ・セラ・デ・トラムンタナ優勝、ブエルタ・ア・アンダルシア区間優勝、ストラーデ・ビアンケ3位、ベネルクス・ツアー総合2位、ツアー・オブ・広西 総合優勝
- 2018年:トロフェオ・セラ・デ・トラムンタナ優勝、ブエルタ・ア・アンダルシア総合優勝、パリ~ニース ポイント賞、ブラバンツ・パイル優勝、ツール・ド・ワロニー総合優勝、ベネルクス・ツアー総合3位、ブルターニュ・クラシック3位
- 2019年:トロフェオ・セラ・デ・トラムンタナ優勝、ブエルタ・ア・アンダルシア総合5位&ポイント賞、オンループ・ヘットニュースブラッド3位、バロワーズ・ベルギー・ツアー総合3位、ベネルクス・ツアー総合3位、ブラバンツ・パイル3位
- 2020年:ツール・ド・ルクセンブルク総合4位、ヴォルタ・アン・アルガルヴェ総合5位
- 2021年:エトワール・ド・ベセージュ総合優勝、ベネルクス・ツアー総合4位
- 2022年:トロフェオ・セラ・デ・トラムンタナ優勝、ツール・デ・ザルプ=マリティーム・エ・デュ・ヴァール総合2位、バロワーズ・ベルギー・ツアー総合2位、クラシカ・ハエン・パライソ・インテリオル2位、ジャパンカップ9位
- 2023年:ブエルタ・ア・アンダルシア区間優勝、クラシカ・ハエン・パライソ・インテリオル3位、クールネ〜ブリュッセル〜クールネ5位
プロ入り以来10年半過ごしてきたロットから、自らの意思で巣立った。昨6月の段階で早くも「双方の合意」により年末でのチーム離脱を発表し、チームメイトたちから「彼の要求ならなんでも通る」とさえ羨まれたほどの絶対的な地位を捨てた理由は、「勝ったことのないレースを勝ちたい」と熱望したから。特に昨季までの通算34勝のうち、1月2月の勝利が14勝。もっとシーズンを通して勝ちたかった。
つまりタデイ・ポガチャルの「豪華」アシスト役だけに収まっているつもりはないらしい。むしろ絶対的エースのためにハードに働きつつ、レース最終盤まで留まることができれば、「なんだって起こりえる=自分にも勝機あり」と考える。春先には早速ポガチャルの総合優勝をお膳立てしつつ、自らも区間を勝ち取った。残念ながら2月のレースだったし、「勝ったことのないレース」でもなかった。しかも総合優勝さえ果たしたことのあるブエルタ・ア・アンダルシアでの、通算ステージ5勝目……。
チームを変え、コーチを変え、「転校生」のような立場になってまで勝ちたいと欲したのは、やっぱりツール・ド・フランス。ジロ(2016・2018年)、ブエルタ(2020年)に続く全3大ツール区間勝利を、どうしても達成したいのだ。
ただしツール・デ・フランドルでの集団落車で左鎖骨を複雑骨折し、約1カ月後の「誕生日」に再手術を余儀なくされ、今シーズン中の目標達成は定かではない。不幸中の幸いは、昨秋に誕生した愛息ヴィクトール君の成長を、側で見届けられること!もちろん「痛めていない方の片腕で十分抱きかかえられる」ほどいまだ小さなヴィクトール君が、すっかり大きくなってしまう前に、表彰台の上で抱え上げたいと願っている。
text:宮本あさか