トーマス・デヘント

Lotto-Dstny

トーマス・デヘントThomas DE GENDT

PROFILE

チーム: ロット・デスティニー
生年月日: 1986年11月6日
身長/体重: 179cm／73kg
国籍: ベルギー
Strava: Thomas De Gendt
Twitter: @DeGendtThomas
Instagram: degendtthomas
Facebook: Thomas De Gendt

【Past results】
ジロ・デ・イタリア：2012年総合3位、2020年スーパー敢闘賞、区間2勝
ツール・ド・フランス：区間通算2勝
ブエルタ・ア・エスパーニャ：2018年山岳賞、区間1勝
2009年：ツール・ド・ワロニー区間優勝
2011年：パリ〜ニース区間優勝、シルキュイ・ド・ロレーヌ総合2位、ツール・ド・スイス区間優勝
2012年：パリ〜ニース区間優勝
2013年：ボルタ・ア・カタルーニャ区間優勝
2015年：パリ〜ニース山岳賞
2016年：ボルタ・ア・カタルーニャポイント賞＆山岳賞
2017年：ツアー・ダウンアンダー山岳賞、クリテリウム・デュ・ドーフィネ区間優勝
2018年：パリ〜ニース山岳賞、ツール・ド・ロマンディ山岳賞＆ポイント賞、ボルタ・ア・カタルーニャ区間優勝
2019年：パリ〜ニース山岳賞、ボルタ・ア・カタルーニャ山岳賞
2021年：ボルタ・ア・カタルーニャ区間優勝

ジロ第8ステージで、プロトン随一の大逃げ職人がまた一つ鮮やかな勝利を挙げた。勝ち星としては1年ぶり、大逃げの末僅差でものにした2019年ツールから3年ぶりのグランツール区間優勝。まだ「やれる」ことを誰よりも疑っていたのは自分自身だった、とのコメント通り、グランツール区間5勝の中で、自分にとって最もエモーショナルな勝利になった。

2012年にも難関山岳ステージでの大エスケープを成功させ、区間優勝とともに総合3位まで手に入れてしまったジロへの思い入れは強いが、チームは2023年大会の出場を辞退。そのため、今年はツールとブエルタに出場予定である。

昨年も、レースを走った日数は97でプロトン最多。一年中レースを走る昔風のやり方をこれまで続けてきたが、レース数を絞ってそこに力を集中する選手が増え、レース日程の組み方を少し考えてみようと思っている。4年先まで現役を続けることは今の時点では想像できない、とのことだが、まだこれからも芸術のような大遁走劇を見せてくれるはずだ。

2023年はスペインのワンデーレースでシーズン入り。中東のレースからパリ〜ニースに向かったが、第6ステージの落車でリタイア。このあとカタルーニャ一周（区間通算5勝で相性の良いレース）、ブラバンツ・ペイルに出場予定だが、落車の影響によりプログラムが変更となる可能性もある。

text：寺尾真紀