アレクサンドル・ウラソフ
BORA - hansgrohe
アレクサンドル・ウラソフAleksandr Anatolyevich VLASOV
PROFILE
- チーム
- ボーラ・ハンスグローエ
- 生年月日
- 1996年4月23日
- 身長/体重
- 186cm/68kg
- 国籍
- ロシア
- Strava
- @ale_vlasov
- aleksandr_vlasov
- 【Past results】
- ジロ・デ・イタリア:2021年総合4位
- 2019年:ツアー・オブ・スロベニア総合3位&山岳賞、国内選手権ロードレース優勝、ツアー・オブ・オーストリア総合3位&山岳賞
- 2020年:ツール・ド・ラ・プロヴァンス総合2位&ヤングライダー賞、モン・ヴァントゥー・チャレンジ優勝、ジロ・デッレミリア優勝、イル・ロンバルディア3位、ティレーノ〜アドリアティコ総合5位&ヤングライダー賞
- 2021年:パリ〜ニース総合2位&ヤングライダー賞、ツアー・オブ・ジ・アルプス総合3位、国内選手権個人タイムトライアル優勝
- 2022年:ツール・ド・ロマンディ総合優勝、ボルタ・ア・ラ・コムニタ・バレンシアナ総合優勝
3月以降、個人タイムトライアルナショナルチャンピオンジャージを着て走ることは、もはや許されなくなった。3年前まで所属していたチームも、活動を停止した。フィンランド国境から20kmほどの港町で生まれ育ち、アンダー1年目からイタリアで暮らし、今はアンドラに移住し、「いつかお金持ちになってモナコにたどり着きたい」……と笑う26歳は、「ただ普通の市民として平和を望んでいる」。
物静かな青年が、そもそも今シーズン新天地への移籍を決めたのも、「心の平和」を保つためなのだ。昨季はアスタナのチーム存続が先行き不透明で、自転車だけに集中できなかった。思い切りグランツールで自分の総合力を試すためには、より安定した環境が必要だと感じた。
未体験ツール・ド・フランスへの出場を確約してくれたのも、今チームへの加入を後押しした。だって「現役最強」と認めるタデイ・ポガチャルに、最高の舞台で再戦に挑みたかった。ちなみにポガチャルが制した2018年ラヴニールを、ウラソフは総合4位で終えている。
text:宮本あさか