競技解説 2025/26

フィギュアスケートは、ジャンプ・スピン・ステップなどの「エレメンツ(技術要素)」と、スケーティングスキル・トランジッション・パフォーマンスなどの「プログラムコンポーネンツ(演技構成)」を様々な要点と角度から判定し得点を競うスポーツ。このページでは男女シングルとペア、アイスダンスのエレメンツの必須要素と、シングル競技の採点表の見方を説明しています。ルールや採点方法がわかれば、もっともっと楽しく観戦できます!
(*2025/26シーズンのルールに基づいて作成されています)

2025/26シーズンの大きな変更点

世界選手権のミニマム変更

昨2024/25シーズンに初めて「コンバインド技術点(SP/RD技術点+FS/FD技術点)」方式のミニマムが採用されたが、2シーズン目の今季、点数の微調整が行われた。

昨シーズンと比べて:
男子:104.00→109.00 +5点
女子:90.00→88.00 -2点
ペア:88.00→91.00 +3点
アイスダンス:94.00→98.00 +4点

GOE減点のガイドラインに細かい追加

エレメントにエラーがあった場合のマイナスのGOEを決定するためのガイドラインに、細かい変更や追加がほどこされた。

目を引くものでは:
・スピン時のフライング(飛び上がる)における「踏み切りや着氷の不正確さ」を判定し減点
・コレオグラフィック・シークエンスで「振り付けを引き立たせていない」場合の減点
がガイドラインに加えられた。

AI楽曲が使用可に!

アイスダンスのリズムダンスでは、シーズン毎にテーマやリズム・使用楽曲が厳密に指定される。2025/26シーズンは「1990年代の音楽、ダンス・スタイル、フィーリング」。であり、「1990年代にオリジナル、またはカバーバージョンとしてリリースされた」音楽を使用しなければならない。

ただし「カバーバージョンを含むリミックスやリマスターされた楽曲の使用は許可」されており、同時に「AIが作曲した『1990年代スタイル』の楽曲を使用してもよい」との注書きも。音楽の著作権問題に悩まされることの多いフィギュアスケート界にとって、解決策のひとつとなりそうだ。

大変革は2026/2027シーズンに

五輪シーズンのため、現行の2025/26シーズンに大きなルール変更は行われなかった。代わりにISU国際スケート連盟は、2026/27シーズンに複数のルール変更を予告している。

・男女シングルのフリースケーティングでジャンプ要素数が7本から6本に削減、コンビネーションジャンプが3本から2本に
・オイラーが表外ジャンプの扱いに
・同種類ジャンプの回数制限が3本
・男女シングルのフリースケーティングにコレオグラフィックスピンを導入
・ペアのフリースケーティングにコレオペアスピン、コレオリフトを導入

ISU選手権大会への出場資格

2026年ミニマムスコア

技術点合計(CTES=コンバインドトータルエレメンツスコア)が以下のミニマムスコアに達した選手/カップルが、2025年ISU選手権大会の出場資格を有する。

《2026年 世界選手権》
・男子:109.00
・女子:88.00
・ペア:91.00
・アイスダンス:98.00

《2026年 ヨーロッパ選手権、四大陸選手権、冬季オリンピック》
・男子:86.00
・女子:75.00
・ペア:75.00
・アイスダンス:85.00

《2026年 世界ジュニア選手権》
・男子:80.00
・女子:72.00
・ペア:63.00
・アイスダンス:71.00

  • 現行2025/26シーズン、もしくは直近の2024/25シーズンにISUが承認する国際競技会にて、上記のミニマムスコアに到達していなければならない。
  • 技術点合計(CTES=コンバインドトータルエレメンツスコア)とは、SP/RDの技術点(TES=トータルエレメンツスコア)の中で最も高かった点数と、FS/FDの技術点の中で最も高かった点数との合計を指す。SP/RDとFS/FDのそれぞれの技術点は、異なる大会/異なるシーズンに得たものでもよい。
  • シニア選手権出場のためにはシニア競技会、ジュニア選手権出場のためにはジュニア競技会におけるスコアで判断される。
  • ISUが承認する国際競技会とは:ISU国際選手権(世界、世界ジュニア、欧州、四大陸)、冬季五輪、冬季ユース五輪、グランプリシリーズ(シニア、ジュニア)、グランプリファイナル(シニア、ジュニア)、チャレンジャーシリーズ、ワールドチームトロフィー。

各国出場枠の算出方法

ヨーロッパ選手権、世界選手権、世界ジュニア選手権における各国の出場枠は、前シーズンの同大会・同種目に出場した選手/カップルの順位ポイント合計により算出される。

  • FS/FDに進出し、総合順位が15位以上の場合は、順位=ポイント(1位=1ポイント、15位=15ポイント)。
  • FS/FDに進出し、総合順位が16位以下の場合は、一律16ポイント。
  • FS/FDに進出できなかった場合、シングルは一律18ポイント、カップルはSP/RDの順位=ポイント(ただし最大は18ポイント)。
  • 同一種目に一カ国から2人/組がエントリーしていた場合、2人/組のポイントが合計される。3人/組がエントリーしていた場合、上位2人/組のポイントのみが反映・合計される。
ポイント反映人数 3枠獲得に必要なポイント数 2枠獲得に必要なポイント数
2人
1人
合計13ポイント以下
2ポイント以下
合計28ポイント以下
10ポイント以下

2026年ヨーロッパ選手権 出場枠

各国連盟は、出場条件であるミニマムスコアに達している選手/カップルを、各種目に最低1名/組ずつ派遣することができる。2026年ヨーロッパ選手権に2枠以上の出場枠を有する国は以下の通り。

《男子》
3枠:イタリア
2枠:エストニア、フランス、ジョージア、ラトビア、ポーランド、スイス

《女子》
3枠:エストニア、ジョージア、イタリア
2枠:ベルギー、フランス、イギリス、ポーランド、ルーマニア、スイス

《ペア》
3枠:ドイツ、イタリア
2枠:フランス、ジョージア、イギリス、ハンガリー、オランダ、ポーランド

《アイスダンス》
3枠:フィンランド、フランス
2枠:チェコ、ジョージア、イギリス、イタリア、リトアニア、スペイン

2026年四大陸選手権 出場枠

各国連盟は、出場条件であるミニマムスコアに達している選手/カップルを、各種目に最大3名/組ずつ派遣することができる。

2026年世界選手権 出場枠

各国連盟は、出場条件であるミニマムスコアに達している選手/カップルを、各種目に最低1名/組ずつ派遣することができる。2026年世界選手権に2枠以上の出場枠を有する国は以下の通り。

《男子》
3枠:フランス、日本、カザフスタン、アメリカ
2枠:ジョージア、イタリア、ラトビア、韓国

《女子》
3枠:日本、アメリカ
2枠:ベルギー、エストニア、韓国、スイス

《ペア》
3枠:アメリカ
2枠:オーストラリア、カナダ、ジョージア、ドイツ、ハンガリー、イタリア、日本、ウズベキスタン

《アイスダンス》
3枠:カナダ、アメリカ
2枠:チェコ、フィンランド、フランス、ジョージア、イギリス、イタリア、スペイン

2026年世界ジュニア選手権 出場枠

各国連盟は、出場条件であるミニマムスコアに達している選手/カップルを、各種目に最低1名/組ずつ派遣することができる。2026年世界ジュニア選手権に2枠以上の出場枠を有する国は以下の通り。

《男子》
3枠:日本、韓国
2枠:エストニア、ドイツ、ニュージーランド、スロバキア、アメリカ

《女子》
3枠:日本
2枠:オーストラリア、エストニア、フランス、ジョージア、韓国、スイス、アメリカ

《ペア》
3枠:カナダ、ジョージア、ウクライナ
2枠:中国、フランス、イタリア、スイス、アメリカ

《アイスダンス》
3枠:アメリカ
2枠:カナダ、フランス、ドイツ、イタリア、ウクライナ

2026年冬季オリンピック 出場枠


――個人戦――

・出場枠は男女29枠、ペア19枠、アイスダンス23枠

・2025年世界選手権(ボストン開催)の成績をもとに、男女24枠ずつ、ペア16枠、アイスダンス19枠の配分が以下のように決定された。

《男子》
3枠:アメリカ、日本
2枠(+1の可能性あり):フランス
2枠:イタリア、ラトビア
1枠(+1の可能性あり):カザフスタン、韓国、ジョージア
1枠:スイス、カナダ、アゼルバイジャン、スロバキア、スウェーデン、中国、エストニア、スペイン、ポーランド

《女子》
3枠:アメリカ、日本
2枠:韓国、スイス
1枠(+1の可能性あり):ベルギー、エストニア
1枠:カナダ、イタリア、カザフスタン、フランス、イスラエル、オーストリア、フィンランド、ルーマニア、ポーランド、ブルガリア、イギリス、リトアニア

《ペア》
2枠(+1の可能性あり):アメリカ
2枠:ドイツ、イタリア、カナダ
1枠(+1の可能性あり):日本、ジョージア、ハンガリー、オーストラリア、ウズベキスタン
1枠:イギリス、ポーランド、オランダ

《アイスダンス》
3枠:アメリカ、カナダ
2枠:イギリス、フランス、フィンランド、チェコ
1枠(+1の可能性あり):イタリア、スペイン、ジョージア
1枠:ドイツ、韓国

・残す男女5枠、ペア3枠、アイスダンス4枠の配分は、2025年9月17~21日の最終予選会(中国・北京開催)で決定される。
・最終予選会で枠を獲得できるのは、2025年世界選手権で出場枠を獲得できなかった国と、上記に「+1の可能性あり」と記された国に限られる。獲得できるのは各国・各種目最大1枠。

――団体戦――

・出場枠は10か国。
・出場国は2025年12月4~7日GPファイナル(日本・名古屋開催)の終了後に決定される。
・団体戦に出場権利を持つ国の中で、個人としての出場資格を持たない種目がある場合、追加アスリート枠の範囲内で、団体戦当該種目に選手1名/カップル1組を参加させることができる。追加枠は最大5枠。割り当ての優先はホスト国→団体戦選出ランキングのより高い国。

ISU国際大会への参加可能年齢

《シニア》
17歳以上。

《ジュニア》
男女シングル:13歳以上、19歳未満
ペア:13歳以上、女子21歳未満、男子23歳未満、パートナー間の年齢差は最大7歳まで認められる。
アイスダンス:13歳以上、男女ともに21歳未満、パートナー間の年齢差は最大7歳まで認められる。

いずれも当該シーズンの7月1日時点の年齢が適応される。

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シニア 男子シングル

レイバック・イナバウアー レイバック・イナバウアー

ショートプログラム(SP)とフリースケーティング(FS)の2種目を滑走する。

<ポイント>

フリーで5種類6本、ついには全6種類成功と、4回転ジャンプ時代はさらに進化を続ける。もちろんジャンプ以外の要素を取りこぼさないことが勝利への鍵。

ショートプログラム

自分で選んだ音楽の曲想を表現する。ジャンプ、スピン、ステップからなる合計7つの要素で構成されたプログラムを滑走。
演技時間:2分40秒±10秒

a)アクセル系のジャンプ:ダブルまたはトリプルアクセル

4回転アクセルは認められない。

b)単独のジャンプ:あらゆるトリプルまたはクワドラプルジャンプ

a)およびc)とは異なるジャンプを組み込まなければならない。
5回転ジャンプは認められない。

c)ジャンプ・コンビネーション:2回転+3回転、3回転+3回転、4回転+2回転、あるいは4回転+3回転

同一のジャンプ、もしくは異なる種類のジャンプの組み合わせが認められる。
a)またはb)とは異なるジャンプを組み込まなければならない。

d)フライング・スピン

e)とは異なる着氷姿勢であること。
着氷後最少8回転。

e)単一姿勢のスピン:キャメルスピン、またはシットスピン

d)とは異なる着氷姿勢であること。
1回のみの足替えあり、各足最少6回転。

f)スピンコンビネーション

1回のみの足替えあり、各足最少6回転。
少なくとも2つの異なる基本姿勢を含むこと、各姿勢を最少2回転ずつ行うこと。
要件を満たす(フルバリュー)ためには基本3姿勢(キャメル、シット、アップライト)を全て含むこと。
フライングスピンを除いてジャンプで開始してはならないが、足替えは踏み換えで行ってもジャンプで行ってもよい、また足替えと姿勢変更は同時に行っても別々に行ってもよい。

g)ステップ・シークェンス

氷面を十分に活用したステップ・シークェンス。
ステップ・シークェンスの中には、いかなる採点対象外のジャンプ(あらゆる回転数)と規定ジャンプ(最大1回転)を含めてもよい。

フリースケーティング

自分で選んだ音楽の曲想を、原則的に自由な演技で表現。プログラムに含むことのできる要素を構成して滑走。
演技時間:4分±10秒

「ウェルバランス(バランスの良い)」のプログラム構成とは

  • ジャンプ:最大7要素、少なくとも1つはアクセルを含む。
  • スピン:最大3回、うちコンビネーション1回、フライング1回、単一姿勢1回。
  • ステップ・シークェンス:最大1回。
  • コレオグラフィック・シークェンス:最大1回。

ジャンプ

  • ジャンプ要素とはソロジャンプ、ジャンプコンビネーションおよびジャンプシークェンスを指す。
  • 合計7つ、うち少なくとも1つはアクセルを含むこと。
  • ジャンプ・コンビネーションは最大3回、もしくはジャンプ・コンビネーション2回+ジャンプシークェンス1回を含むことができる。トータル3回のうち1回は3連続ジャンプが認められ、残り2回は2連続とする。
  • ジャンプ・コンビネーション/ジャンプシークェンスは同一のジャンプ、もしくは異なる種類のジャンプの組み合わせが認められる。
  • 2回転ジャンプはいかなる種類でも1回ずつしか行うことはできない。
  • 3/4/5回転ジャンプでは、2種類のみ、2回ずつ繰り返すことができる。うち4/5回転の繰り返しが可能なのは1種類のみ。
  • 繰り返されたジャンプが2回ともソロジャンプだった場合、2回目については基礎点(SOV)は本来の70%で評価される。
  • 同じ名称(踏み切り方法が同じ)ではあるが回転数が異なる場合は、異なる種類のジャンプとみなされる。
  • 5回転ジャンプはソロジャンプとしてのみ許可され、ジャンプコンビネーション/ジャンプシークェンスに含むことは認められない。
  • ジャンプコンビネーション/ジャンプシークェンスで要件に一致しないジャンプが実行された場合、要件に従わないジャンプのみが除外される。

スピン

  • 最大3つのスピンを含むこと。
  • スピンコンビネーション1つ、フライングスピン1つ、単一姿勢のスピン1つ。
  • すべてのスピンが異なる性質(略記号)であること。
  • フライング・スピン/単一姿勢のスピンは最少6回転、スピンコンビネーションでは最少10回転。
  • スピンコンビネーションと単一姿勢のスピンでの足替えは任意。
  • スピンコンビネーションで異なる姿勢の数は自由。

ステップ・シークェンス

  • あらゆる回転数の規定外のジャンプと、最大1回転の規定ジャンプを、ペナルティなしで含むことができる。
  • 規定ジャンプが1回転の場合は、ジャンプ要素としてカウントされない(繰り返し違反に問われない)。1回転を超える場合は、ジャンプ要素としてカウントされる。
  • 氷面を十分に活用しなければならない。短すぎてやっとそれと分かるようなものは、ステップ・シークェンスの要件を満たすとはみなされない。

コレオグラフィック・シークェンス

  • スパイラル、アラベスク、スプレッドイーグル、イナバウアー、ハイドロブレーディング、最大2回転までのあらゆるジャンプ、スピンなど、2つの異なるスケーティングムーブメントから構成される。
  • ステップとターンは、2つ以上の異なる動作をつなぐために入れることができる。
  • コレオグラフィック・シークェンス内で行われたジャンプやスピンは、当該要素としてはカウントされない。
  • ステップ・シークェンスの前後いずれに行ってもよい。
  • 固定の基礎値が用いられ、ジャッジのGOEのみで評価される。
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シニア 女子シングル

ビールマン ビールマン

男子同様ショートプログラム(SP)とフリースケーティング(FS)の2種類を滑走。

<ポイント>

3回転+3回転のコンビネーションジャンプはもちろん、3回転アクセルや4回転ジャンプの時代に突入。スピン、ステップや表現力、スケーティングスキルなど、他の要素も大いに求められる。

ショートプログラム

自分で選んだ音楽の曲想を表現する。ジャンプ、スピン、ステップからなる合計7つの要素で構成されたプログラムを滑走。
演技時間:2分40秒±10秒

a)アクセル系のジャンプ:ダブルまたはトリプルアクセル

b)単独のジャンプ:あらゆるトリプル・ジャンプ

a)およびc)とは異なるジャンプを組み込まなければならない。

c)ジャンプ・コンビネーション:2回転+3回転、あるいは3回転+3回転

同一のジャンプ、もしくは異なる種類のジャンプの組み合わせが認められる。a)またはb)とは異なるジャンプを組み込まなければならない。

d)フライング・スピン

e)とは異なる着氷姿勢であること。
着氷後最少8回転。

e)単一姿勢のスピン

レイバック/サイドウエイズリーニング、あるいは足替えなしのシット/キャメルスピン。
d)とは異なる着氷姿勢であること。
規定の姿勢で最少8回転、8回転の後にビールマンポジションへの移行も可能。
足替えは認められない。

f)スピンコンビネーション

1回のみの足替えあり、各足最少6回転。
少なくとも2つの異なる基本姿勢を含むこと、各姿勢を最少2回転ずつ行うこと。要件を満たす(フルバリュー)ためには基本3姿勢(キャメル、シット、アップライト)を全て含むこと。

g)ステップ・シークェンス

氷面を十分に活用したステップ・シークェンス。
ステップ・シークェンスの中には、いかなる採点対象外(あらゆる回転数)のジャンプと規定ジャンプ(最大1回転)を含めてもよい。

フリースケーティング

自分で選んだ音楽の曲想を、原則的に自由な演技で表現。プログラムに含むことのできる要素を構成して滑走。
演技時間:4分±10秒

「ウェルバランス(バランスの良い)」のプログラム構成とは

  • ジャンプ:最大7要素、少なくとも1つはアクセルを含む。
  • スピン:最大3回、うちコンビネーション1回、フライング1回、単一姿勢1回。
  • ステップ・シークェンス:最大1回。
  • コレオグラフィック・シークェンス:最大1回。

ジャンプ

  • ジャンプ要素とはソロジャンプ、ジャンプコンビネーションおよびジャンプシークェンスを指す。
  • 合計7つ、うち少なくとも1つはアクセルを含むこと。
  • ジャンプ・コンビネーションは最大3回、もしくはジャンプ・コンビネーション2回+ジャンプシークェンス1回を含むことができる。トータル3回のうち1回は3連続ジャンプが認められ、残り2回は2連続とする
  • ジャンプ・コンビネーション/ジャンプシークェンスは同一のジャンプ、もしくは異なる種類のジャンプの組み合わせが認められる。
  • 2回転ジャンプはいかなる種類でも1回ずつしか行うことはできない。
  • 3/4/5回転ジャンプでは、2種類のみ、2回ずつ繰り返すことができる。うち4/5回転の繰り返しが可能なのは1種類のみ。
  • 繰り返されたジャンプが2回ともソロジャンプだった場合、2回目については基礎点(SOV)は本来の70%で評価される。
  • 同じ名称(踏み切り方法が同じ)ではあるが回転数が異なる場合は、異なる種類のジャンプとみなされる。
  • 5回転ジャンプはソロジャンプとしてのみ許可され、ジャンプコンビネーション/ジャンプシークェンスに含むことは認められない。
  • ジャンプコンビネーション/ジャンプシークェンスで要件に一致しないジャンプが実行された場合、要件に従わないジャンプのみが除外される。

スピン

  • 最大3つのスピンを含むこと。
  • スピンコンビネーション1つ、フライングスピン1つ、単一姿勢のスピン1つ。
  • すべてのスピンが異なる性質(略記号)であること。
  • フライング・スピン/単一姿勢のスピンは最少6回転、スピンコンビネーションでは最少10回転。
  • スピンコンビネーションと単一姿勢のスピンでの足替えは任意。
  • スピンコンビネーションで異なる姿勢の数は自由。

ステップ・シークェンス

  • あらゆる回転数の規定外のジャンプと、最大1回転の規定ジャンプを、ペナルティなしで含むことができる。
  • 規定ジャンプが1回転の場合は、ジャンプ要素としてカウントされない(繰り返し違反に問われない)。1回転を超える場合は、ジャンプ要素としてカウントされる。
  • 氷面を十分に活用しなければならない。短すぎてやっとそれと分かるようなものは、ステップ・シークェンスの要件を満たすとはみなされない。

コレオグラフィック・シークェンス

  • スパイラル、アラベスク、スプレッドイーグル、イナバウアー、ハイドロブレーディング、最大2回転までのあらゆるジャンプ、スピンなど、2つの異なるスケーティングムーブメントから構成される。
  • ステップとターンは、2つ以上の異なる動作をつなぐために入れることができる。
  • コレオグラフィック・シークェンス内で行われたジャンプやスピンは、当該要素としてはカウントされない。
  • ステップ・シークェンスの前後いずれに行ってもよい。
  • 固定の基礎値が用いられ、ジャッジのGOEのみで評価される。
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シニア ペア

リフト リフト

男女1名ずつで組み、ショートプログラム(SP)とフリースケーティング(FS)の2種目を滑走する。

<ポイント>

シングルの技術を基礎とし、ペア独自の要素であるリフト、スロー・ジャンプ、デス・スパイラルなどが加わる。

ショートプログラム

規定された7つの必須要素(リフト、ジャンプ、スピン、ステップ・シークェンス)でプログラムを構成。
演技時間:2分40秒±10秒

a)リフト

2025/2026シーズンの指定はラッソータイプのハンド・トゥ・ハンド(グループ5)。両選手が両手をつなぎ、男性が女性を回転させながら持ち上げるもの。
男性の持ち上げる腕は完全に伸びていること。
男性は氷上で少なくとも1回転すること。

b)ツイスト・リフト

2回転または3回転。
男性が女性を持ち上げ、女性を頭上に高くに放り投げて回転させたのち、男性が受け止める。
女性側の踏み切りはルッツかフリップのみ。

c)スロー・ジャンプ

2回転または3回転。
男性が空中に女性を放り投げるようにして、女子をジャンプ・着氷させる。

d)ソロジャンプ

2回転または3回転。

e)ソロスピンコンビネーション

足替え1回のみ、各足最少5回転。
少なくとも2つの異なる基本姿勢を含むこと、両パートナーが各姿勢を最少2回転ずつ行うこと。要件を満たす(フルバリュー)ためには両者が基本3姿勢(キャメル、シット、アップライト)を全て行うこと。
足替えはステップまたはジャンプから開始でもよく、両パートナーが同時でも別々でもよい。

f)デス・スパイラル

2025/2026シーズンの指定はバックワード・インサイド(女性の進行方向は後ろ+女性の軸足はインサイドエッジ)
男女が片手をつなぎ、回転軸となった男性の周りを、身体を寝かせた女性が回転するもの。
男性が膝を折り完全なピボット姿勢をとった状態で、男女そろって少なくとも1回転すること。
女性の頭部は膝より高い位置にあってはならず、エッジ以外の頭部・身体が氷上に触れてもならない。

デス・スパイラル デス・スパイラル

g)ステップ・シークェンス

氷面を十分に活用。いかなる規定外ジャンプを含んでも良い。

フリースケーティング

自分で選んだ音楽の曲想を表現。規定された要素を含むバランスの良いプログラムを滑走。
演技時間:4分±10秒

「ウェルバランス(バランスの良い)」のプログラム構成とは

  • リフト:最大3回。
  • ツイスト・リフト:最大1回。
  • スロー・ジャンプ:最大2回。
  • ソロジャンプ:最大1回。
  • ジャンプ・コンビネーション/ジャンプシークェンス:最大1回。
  • ペアスピンコンビネーション:最大1回。
  • デス・スパイラル:最大1回。
  • コレオグラフィック・シークェンス:最大1回。

リフト

  • 同じグループのリフトを3回行ってはならない。
  • 3つすべてのリフトが異なる略称を有していること(例:同じグループのリフトを2回行う場合でも、テイクオフが異なれば可)。
  • キャリーリフト(男性の回転なし、入・出に半回転のみ可)は、リフト要素としてはカウントされない。
  • 男性の持ち上げる腕は完全に伸びていること。
  • 男性は氷上で少なくとも1回転すること。

ツイスト・リフト

  • 回転数に上限はなし。
  • 女性の踏切りルッツ/フリップ以外でもよい(トウループ、アクセルも可)。

ソロジャンプ、ジャンプ・コンビネーション/ジャンプシークェンス

  • ジャンプ・コンビネーションは2連続、もしくは3連続が認められる。
  • 2回転を超えるジャンプ(2回転アクセル、3回転、4回転)は、すべて異なった名前のジャンプでなくてはならない。ただしジャンプ・コンビネーション/ジャンプシークェンスの中で2つ同じジャンプを繰り返すことは認められる。

ペアスピンコンビネーション

  • 両パートナーによる少なくとも1回の姿勢変更が含まれること。・少なくと2つの異なる基本姿勢を含む必要があるが、要件を満たす(フルバリュー)ためには基本3姿勢(キャメル、シット、アップライト)を全て行うこと。
  • 各姿勢で最低2回転ずつ行うこと。
  • 両パートナーが少なくとも1回の足替えを行うこと。足替えは男女同時でなくともよい。
  • トータルで8回転以上であること。

デス・スパイラル

  • ショートプログラムとは違うもの(バックワード・アウトサイド以外)。

コレオグラフィック・シークェンス

  • スパイラル、アラベスク、スプレッドイーグル、イナバウアー、ハイドロブレーディング、最大2回転までのあらゆるジャンプ、スピン、小さなリフトなどの動作を最低2種類含むこと。
  • ステップとターンは、2種類以上の異なる動作をつなぐために入れることができる。
  • コレオグラフィック・シークェンス内で行われたジャンプやスピンは、当該要素としてはカウントされない。
  • どのような種類のコレオグラフィック・シークェンスを行うかの選択は、競技者の自由だが、シークェンスは始まりや終わりが明確に判別できるものでなければならない。
  • 固定の基礎値が用いられ、ジャッジのGOEのみで評価される。
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シニア アイスダンス

アイスダンスリフト
アイスダンスリフト

男女一名ずつで組み、リズムダンス(RD)とフリーダンス(FD)の2種目を滑走する。

<ポイント>

男女シングル、ペアと違い、1回転半以上のジャンプや、男性が女性を自分の頭より上にあげるリフトなどは禁止され、より正確なエッジ、ターンが求められる。

リズムダンス

シーズン毎に指定されるリズム、もしくはテーマに合わせ、規定要素が含まれたプログラムを滑走する。2025/26シーズンについては以下のテーマが選定された。
演技時間:2分50秒±10秒

リズム/テーマ

  • テーマと音楽:「1990年代の音楽、ダンス・スタイル、フィーリング」
    この年代に見られたエネルギーにあふれエンターテイメンメント性の高いダンス・スタイルからインスピレーションを得たもの。
    1990年代にオリジナル、またはカバーバージョンとしてリリースされ、上記のリズム/テーマと以下の要件を満たすものであれば、どのような音楽でもよい。
  • 音楽の例(これらに限定されない):ポップ/ストリート・ラテン、ハウス/テクノ、ヒップ・ホップ、グランジ・ロック
  • 要求される特徴:エネルギーにあふれ、観客を楽しませるものであり、1990年代の本質を体現していること。
  • 今シーズンのRDにふさわしくないもの:クラシック、コンテンポラリー、フォーク、コンペティション・ボールルームのスタイル。

    注:カバーバージョンを含むリミックスやリマスターされた楽曲の使用は許可される。AIが作曲した「1990年代スタイル」の楽曲を使用してもよい。

<リズムダンス必須要素>

a)パターンダンス・タイプ・ステップ・シークェンスンス(PSt):1回(スタイルD)

  • リズム:選択した1990年代のダンス・スタイルに合わせて滑走する。1分間に120拍以上。2/2拍子、2/4拍子、4/4拍子。
  • タイム:任意の小節で区切る
  • パターン:サーキュラー
    1.ジャッジ側で、両パートナーが共通の軸を中心に少なくとも2回転するウォークアラウンド・ターンの動作から開始。いずれかの動作中にショート・アクシスを交差すること。1回転目は向かい合って行わねばならず、どちらのパートナーが前向き、または後ろ向きに滑走してもよい。2回転目についてはホールドやポジションの制限はない。
    2.引き続き4種類の難しいターン(下記)を含むPStを継続する。
    3. カップルがショート・アクシスを中心に、レフェリーの前でヘリコプタータイプの動作(両パートナーが同時に、少なくとも1回転分のダブルスリーターンを行い、その際に伸ばしたフリーレッグを45度以上に上げる)を行い、サーキュラーの形状を閉じてPStを完了する。
  • ホールド:ホールドの変更中であっても、常に触れ合っている状態を保たなければならない(振り付けの一環としてツイズルを行う場合を除く)。
  • 技術要件:各パートナーが以下の難しいターンから2種類ずつ行うこと:バック・エントリー・ロッカー、カウンター、バック・エントリー・ブラケット、フォワード・アウトサイド・モホーク。

b)コレオグラフィック・リズム・シークェンス:1回

  • ホールド: 腕を完全に伸ばしたハンド・イン・ハンドを含め、常に接触していること。ただし許可されているセパレーションは例外とする。
  • パターン:両パートナーはショート・アクシスを中心にステップ/ムーブメントを行い、バリアからバリアへと進まなければならない。バリアからバリアへの要件は、少なくとも一方のパートナーが両バリアから2メートル以内に達した場合に満たされる。
  • セパレーション:腕2本分を超えない、および5秒を超えないセパレーションが、1回のみ許可される。
  • ストップ:5秒以内で1回のみ許可される。ストップ中に一方のパートナーの周囲でステップ/動作を行ったとしても、逆行とはみなされない。

c)ダンスリフト:ショートリフトを1回、最大8秒

d)ステップ・シークェンス:ノットタッチングを1回(スタイルB)

  • RDにおけるスタイルBの仕様:
  • - パターンはミッドラインまたはダイアゴナルのみから選択。
    - 両パートナーの距離は腕2本分を超えない
    - 身体の一部が氷面に触れることは、5秒を超えてはならない。
    - ストップは5秒を超えない範囲で1回まで許される。

e)セット・オブ・シーケンシャル・ツイズル:1セット

  • パートナーそれぞれが少なくとも2つのツイズルを行う、ツイズル間の接触は不可。
  • ツイズル間のステップは1歩まで。

フリーダンス

自由なリズムで構成されたプログラム。リフト、ダンススピン、ステップ・シークェンス、シンクロナイズドツイズルなどの規定された要素を使用し、バランスの良いプログラムを滑走すること。
演技時間:4分±10秒

a)ダンスリフト

  • 異なるタイプのショートリフト3回(各回最大8秒)、またはショートリフト1回(最大8秒)とコンビネーションリフト1回(最大13秒)。
  • −ショートリフトはコンビネーションリフトに使われていない種類を行うこと。

b)ダンススピン

  • ダンススピン1回。
  • −カップルが一緒に行うスピン。あらゆるホールドが認められる。共通の回転軸を中心に、両者片足で回る。一方/両方のパートナーが足替えしてもよい。

c)ステップ・シークェンス

  • ステップ・シークェンス・イン・ホールド(スタイルB)を1回。ストップ、ループ、逆走、腕を完全に伸ばした状態でのハンド・イン・ハンド、両腕間隔を超える/または5秒を超えるセパレーションは許可されない。
  • ノット・タッチング・ワンフット・ターンズ・シークエンスを1回。 両パートナーとも片足で難しいターンを行う。最初の難しいターンは同時にスタートすること。その後は2人同時でなくとも良い。

d)シンクロナイズドツイズル

  • シンクロナイズドツイズルを1セット。
  • 両パートナーが少なくとも2つのツイズルを行う。
  • 2つのツイズルをつなぐステップは2〜4歩とする。
  • 1番目と2番目のツイズルの間のどこかしらで、両パートナーが接触してもよい。

e)コレオグラフィックエレメンツ

  • 異なるコレオグラフィックエレメンツを3回。
  • 以下の7種の中から選択。
  • −コレオグラフィック・アシステッド・ジャンプ/リフティング・ムーブメント:少なくとも連続3回以上。各アシストジャンプ/リフティング動作は3歩以内。
    −コレオグラフィック・キャラクター・ステップ・シークェンス:ステップ・シークェンス(スタイルB)とは異なるパターンであること。フェンスに触れてもよい、身体のどこかで氷を触れてもよい。
    −コレオグラフィック・ハイドロブレーディング・ムーブメント:両パートナーで実施。少なくとも2秒間は同時にハイドロブレーディングを行うこと。
    −コレオグラフィック・リフト:3秒以上10秒以内のダンスリフト。
    −コレオグラフィック・スライディング・ムーブメント:両パートナーで実施。少なくとも2秒間は同時にスライディング動作をすること。
    −コレオグラフィック・スピニング・ムーブメント:ホールドしたまま連続3回転以上。片足/両足でも、一方のパートナーを3回転未満の間に持ち上げてもよい。
    −コレオグラフィック・ツイズリング・ムーブメント:2つのパートから構成、1つ目は2人同時に連続2回転以上で移動必須、2つ目は1人が連続2回転以上。

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点数の見方

採点表・男子ショートプログラム
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採点表・男子フリースケーティング
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※この採点表は、男子シングルの採点表です。

採点表の見方

  1. フィギュアスケートの採点は、技術点(トータルエレメンツスコア/TES)と演技構成点(プログラムコンポーネンツスコア/PCS)の合計得点(トータルセグメントスコア/TSS)からなります。
  2. 採点はジャンプの種類、回転数の判定やステップ、スピンなどのレベルを判定するテクニカルパネルと、各エレメンツの出来栄えと演技構成点を採点するジャッジパネルが担当します。
  3. シニアのシングルの場合、SPでは男女ともに7つ、FSでは男女ともに12の技術要素が必須となり、ジャンプ、ステップ、スピンなど全ての技術要素に基礎点が定められています。
  4. テクニカルパネルはジャンプの回転が十分に足りているか、フリップ、ルッツが正しいエッジで踏み切っているかを判定します。回転の不足している範囲や、踏み切りエッジエラーの程度によって基礎点が変わります。
  5. ステップ、スピンや、カップル競技のリフト、デス・スパイラルなどは、テクニカルパネルによってレベル1からレベル4に判定されます。レベルを得るための要件の特徴をいくつ満たしたかによって難度レベルが変わり、レベル4が最高基礎点となります。
  6. テクニカルパネルが認定した技術要素の基礎点に、1つ1つの要素の出来栄えを+5から-5までの間でジャッジパネルが評価するGOE(Grade of Execution. 出来栄え点)と呼ばれる加減点を足したものが技術点となります。技術点はテクニカルエレメンツスコアとも呼ばれます。
  7. 演技構成点は、構成力、表現力、スケート技術という3つの項目についてジャッジが10点満点(0.25刻み)で評価します。技術点と得点が近くなるよう加重係数(Factor)がかけられます(男子はSP1.67、FS3.33、女子とペアはSP1.33、FS2.67、アイスダンスはRD1.33、FD2.00)。
  8. GOEと演技構成点は、複数のジャッジパネルが出した点数の最高値と最低値を除いた平均値となります。
  9. 転倒や演技中断、時間超過、衣装違反などは減点(Deductions)の対象となります。転倒は1回につき『-1』減点ですが、シニアでは3〜4度目は1回につき『-2』、5度目以降は1回につき『-3』減点されます。
  10.  演技後半のジャンプはボーナスとして、要素の基礎点が1.1倍になり、採点氷上では「x」マークがつきます。ただし適応されるのはショートプログラムでは最後の1要素のみ、フリースケーティングでは最後の3要素のみとなります。

減点対象:演技時間違反、違反要素/動作、衣装/小道具違反、衣装の一部/装飾品の氷上落下、演技開始の遅れ、転倒、演技実施中の中断(30秒まで)、演技中断(中断箇所からの再開に最大3分の猶予)、演技開始前の不具合(最大3分の猶予)、(アイスダンスのみ:振り付け制限、追加要素違反、音楽・テンポ要件違反、ダンスリフト時間違反)

プログラムコンポーネンツの分類

プログラムコンポーネンツスコア(演技構成点、PCS)は、コンポジション(構成)、プレゼンテーション(表現)、スケーティングスキル(技術)の3項目で採点される。

コンポジション(構成) プレゼンテーション(表現) スケーティングスキル(技術)
調和、統一性、空間、パターン、音楽構造といった原理に従って、あらゆる種類の動きを意図的かつ体系的に、あるいは独創的に組み合わせ、全体として意味のある形へとまとめあげられているか。 音楽と構成を理解し、心を込め、全身かつ全力でそれを表現できているか。 ブレードと身体のコントロールによりステップ、ターン、スケーティング動作を行うという、スケーターとしての能力が発揮できているか。
多次元な動きと空間の利用 表現と投射 多彩なエッジ、ステップ、ターン、動き、方向
要素中および要素間のつなぎ・つながり エネルギーや動きの多様さ、メリハリ エッジ、ステップ、ターン、動き、身体コントロールの精度
音楽のフレーズや表現形式を反映した振り付け 音楽に対する感受性、タイミング バランスとなめらかな滑り
パターンと氷面の十分な利用 一体感、空間把握(ペア、アイスダンス、シンクロナイズドスケーティング) 流れ
統一感 パワーとスピード
ユニゾン(ペア、アイスダンス、シンクロナイズドスケーティング)

採点のガイドラインは以下のとおり。

分類 評価の範囲 定義 エラー
プラチナ 10 傑出 エラーなし
ダイヤモンド 9.75 卓越 深刻なエラーなし
9.00 〜 9.50* 深刻なエラーが1つのみ
ゴールド 8.0 〜 8.75** 非常によい 深刻なエラーが2つ以上
7.00 〜 7.75 よい 各構成要素において:
*エラーが1つだけで、プログラムに対する影響が小さかった場合、上記のように最高で9.50まで与えることができる。
注:上記が適用されるのは、プログラム全体が“卓越”と評価できる場合のみ。
**エラーが2つ以上あったとしても、プログラムに対する影響が小さかった場合、最高で8.75まで与えることができる。
グリーン 6.00 〜 6.75 平均以上
5.00 〜 5.75 平均的
オレンジ 4.00 〜 4.75 平均以下
3.00 〜 3.75 弱い
レッド 2.00 〜 2.75 劣る
1.00 〜 1.75 非常に劣る
0.25 〜 0.75 極めて劣る

深刻なエラー:
深刻なエラーとは、プログラムが中断してしまった転倒および/または失敗を指す。中断はごくわずかの場合からもっとはっきりわかる場合まである。このような失敗は、各プログラム・コンポーネンツに与える点数に反映させなければならない。反映の程度は、深刻度や、プログラムの流れやつながりに与えた影響に応じたものとする。

注:カップル種目で2人にエラーが見られた場合、同時であろうとなかろうと(例:転倒)、エラーは2つとみなされる。
注:エラーの発生がエレメントの最中であれエレメント外であれ、ガイドラインは同等に適応される。

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価値尺度(SOV)

トリプルアクセル
トリプルアクセル

基礎点

例:ジャンプ4回転の基礎点

ジャンプ基礎点
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2025/26シーズンの価値尺度(SOV)

ISU国際スケート連盟サイトにて全ての基礎点を確認することができます。

価値尺度(SOV)についての諸注意 *シングル・ペアの場合

  1. 価値尺度(SOV)はパーセンテージの原則に基づく。GOEが1段階上下するごとに、当該要素の得点に基礎値(BV、ベースバリュー)の10%ずつが加減される。
    例)4回転ルッツがGOE+3と評価された場合
    基礎値 11.50
    加点 3.45(11.50の30%)
    得点 14.95
  2. コレオグラフィック・シークェンスに関してのみ、GOEが1段階上下するごとに、基礎値に0.50点ずつ加減される。
  3. ジャンプやスピンに記号「<」「e」「V」が付いた場合、基礎値は規定の割合に則り減点される。その減点された基礎値に基づいて、GOEの加減点が算出される。
    例)3回転フリップが「<」(回転不足)と判定されGOE-2と評価された場合
    基礎値 4.24(3回転フリップ基礎点5.3の80%)
    減点 −0.85(4.24の20%)
    得点 3.39
  4. ジャンプ・コンビネーション/ジャンプシークェンスにおいては、GOEの算出には、最も難しいジャンプ(=最も基礎値の高いジャンプ)の基礎値が用いられる。記号「<」「e」による基礎値の減点も考慮に入れること。
    例)3回転ループ(基礎値4.9)と3回転トウループ(4.2)の組み合わせの場合、ループの基礎値4.9をもとにGOEを算出。ただしループに記号「<」がつくと基礎値は3.92に減らされるため、この場合はトウループの基礎値4.2をもとにGOEが算出される。
  5. 前項(4)と、ジャンプの基礎値を70%とする記号「+Rep」は無関係。ジャンプの繰り返しを意味する「+Rep」が付いた場合でも、GOEは本来の基礎値のパーセンテージにて算出される。「+Rep」と、当該ジャンプの出来栄えとは関係がないため。

記号の読み方

ジャンプ

q:1/4回転不足。SOV基礎値は満点、GOEがジャッジにより減点される。

<:回転不足。回転不足が1/4回転超、1/2回転未満の場合。SOV基礎値は80%、さらにGOEがジャッジにより減点される。

<<:ダウングレード。回転不足が1/2回転以上の場合。トライしたジャンプよりも1回転少ないSOV基礎値が与えられる。

e:エッジ違反。ルッツとフリップの踏切時の明確な違反。SOV基礎値は80%、さらにGOEがジャッジにより減点される。

!:不明瞭なエッジ。ルッツとフリップの踏切がクリアではない、もしくはフラット。SOV基礎値は満点、GOEがジャッジにより減点される。

スピン

V:要件が満たされていないことを示す(フライングスピンで明確なるジャンプを行わなかった場合、足替えスピン/単一姿勢のスピンで各足の回転数が足りない場合)。SOV基礎値が削減される。

ツイスト・リフト(ペア)

<<:ダウングレード。回転不足が1/2回転以上の場合。トライしたツイスト・リフトよりも1回転少ないSOV基礎値が与えられる。

ジャンプ以外の全要素

B/1/2/3/4:レベル。認められた工夫の数により11〜4のレベルが与えられる。一切の工夫が認められなかった場合は基礎(Base)を意味するBがつけられる。

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難度レベル

ジャンプ以外の全ての要素は、4段階で難度レベルの判定が行われる。
以下に示した特徴がいくつ含まれているかによって、テクニカルパネルが要素の難度レベルを決定する。

各レベルの特徴の数:レベル1は1個 レベル2は2個 レベル3は3個 レベル4は4個

※以下はシングルに関するルールまとめ

ステップ・シークェンス

1)シークェンス中の難しいターンおよびステップが、最低限に多様(レベル1)、やや多様(レベル2)、多様(レベル3)、複雑(レベル4)である(必須)。

2)両方向(左と右)への回転。体が完全に回転し、それぞれの回転方向がトータルでパターンの少なくとも3分の1をカバーしている。

3)少なくともパターンの3分の1において身体の動きを使っている。

4)3つの難しいターンの組み合わせを2つ、各足1つずつ、シークェンス中に連続して流れるように実行する。難しいターンのうち1つだけは、2つの組み合わせで繰り返してよい。各足ともに最初に試みられた組み合わせのみが、カウントされる。

すべてのスピン

1)難しいバリエーション(下記の制限内であれば実行された分はすべてカウントする)。

2)ジャンプにより行われる足替え。

3)スピンの中で足を替えずに行われるジャンプ。

4)足を替えずに行われる難しい姿勢変更。

5)スピンへの難しい入り方。

6)難しい出方。

7)エッジの明確な変更:シット姿勢、キャメル姿勢、レイバック姿勢、ビールマン姿勢、難しいバリエーションのアップライト姿勢(シット姿勢の場合にはバック・インサイドからフォア・アウトサイドのみ)において。

8)立て続けに続けて行う両方向のスピン:シット姿勢、キャメル姿勢、レイバック姿勢、難しいバリエーションのアップライト姿勢において。

9)明確な回転速度の増加:キャメル姿勢、シット姿勢、レイバック姿勢、ビールマン姿勢、難しいバリエーションのアップライト姿勢(クロスフィットスピンは除く)において。

10)姿勢/バリエーション、足、エッジを変更せずに少なくとも8回転(キャメル、レイバック、基本姿勢の難しいバリエーション、非基本姿勢の難しいバリエーション※スピンコンビネーションのみ)。

11)フライング・スピン/フライングエントランススピンにおけるフライングエントリーの難しいバリエーション。

12)難しいブレードのフィーチャー

レイバックスピンに対する追加的な特徴項目

13)バックからサイドまたはその反対への1回の明確な姿勢変更。それぞれの姿勢で少なくとも2回転ずつ。
(ほかのスピンの一部分としてレイバックポジションが行われた場合も数える)。

14)レイバックスピンからのビールマン姿勢(SP - レイバックスピンで8回転してから)。

    −特徴 2 - 9、11 - 14をカウントするのは、プログラム中1回のみ(最初に試みられたもの)。
    −特徴10をカウントするのはプログラム中1回のみ(成功した最初のスピンのみ。両足ともに8回転した場合は、スケーターの有利になるようどちらか1つをカウント)。
    −基本姿勢での難しいバリエーションをカウントするのは、いずれのカテゴリーもプログラム中1回のみ(最初に試みられたもの)。非基本姿勢での難しいバリエーションをカウントするのは、スピンコンビネーションだけで、プログラム中1回のみ(最初に試みられたもの)。
    −いかなるスピンでも、レベル特徴としてカウントされる難しいバリエーションは2個まで。
    −足替えをともなうスピンにおいて、一方の足で獲得できる特徴の数は最大2個。

要素の要件・変更点・明確化

ジャンプ

  • ショートプログラムにおいて、要件を満たさないジャンプ(回転数のまちがいを含む)は、無価値(ノーバリュー)とされる。ただしジャンプ項目に空きがある場合、そこが1つ埋められる。ジャンプ・コンビネーションで2回転2連続での構成は認められていない場合(シニア男女、ジュニア男子)、記号(<)(<<)(e)を考慮した後、(2つの2回転ジャンプのうち)基礎値の低いほうのジャンプはカウントされない。
  • ジャンプシークェンスの定義:2つまたは3つのジャンプから構成される。回転数に制限はない。2本目と3本目/2本目または3本目のジャンプがアクセル系であり、1本目/2本目のジャンプの着地カーブから直接ステップを踏みアクセルの踏み切りカーブへと移行するものを指す。ジャンプの合間に氷上で1回転(フリーフットは氷上に触れることは許可されるが、体重の移行は不可)した場合でも、ジャンプシークェンスの定義からは外れない。ジャンプシークェンスで行われたジャンプはフルバリュー(完全なる価値)が与えられる。

スピン

  • スピンでレベル4を得るには、下記特徴のいずれかが要求される。
  • −足替えせずに難しい姿勢変更。
    −難しい出方。
    −明確なエッジ変更。
    −立て続けに行う両方向のスピン:シット姿勢、キャメル姿勢、レイバック姿勢、難しいバリエーションのアップライト姿勢において。
    −明確な回転速度の増加。
    −フライング・エントリーの難しいバリエーション。

  • 難しい入り方と難しい出方は、2つの異なる特徴となる。両方ともカウントされるには,2つの異なるスピンで行わなければならず、異なる性質の動きでなければならない。
  • −スピンの出方:スピンの最終段階からスピンの直後までを指す。
    −難しい出方:出方を明らかに難しくするあらゆる動作やジャンプを指す。スピンのバランスやコントロール、実行に大きな影響を与えるものえなくてはならない。
    −フライング・スピンおよび単一姿勢のスピンでは、少なくとも基本姿勢(ファイナル・ワインドアップは除く)に到達した上で、その姿勢から難しい出方が行われなければならない。スピン・コンビネーションでは、どの姿勢から難しい出方を行ってもよい。

  • ウインドミル(イリュージョン)は、ほぼ完全なスプリットポジション(少なくとも135度)に達した場合のみ、難しい動作として認められる。スピンの特徴としてカウントされるのは、プログラムにつき1回のみ。ウインドミルはもはや難しい入り方/出方とはみなされない。
  • 明確な回転速度の増加は、キャメル、シット、レイバック、ビールマン、あるいはアップライト姿勢の難しいバリエーション(クロスフット・スピンは除く)の場合にカウントされる。

  • 難度の高いブレードのフィーチャー
  • スピンのバランス、コントロール、実行に大きな影響を与える方法でブレードを使用すること。
    このフィーチャーはキャメル、シット、レイバック、ビールマン、もしくは直立姿勢の難しいバリエーションにおいて、例えばブレードのかかと側やつま先側でのスピンを保持することによって達成される。難度の高いブレードのフィーチャーは、難しい出方としては扱われない。

  • ユーズド姿勢で実施された特徴
  • −スピンにおいて特徴としてカウントされるためには、ユーズド(プログラム内ですでに使用された)難しいバリエーションと一緒に実施されてはならない。
    −例えば、同一プログラム内で先に実行したフライング・キャメルスピンにおいて、すでに難しいキャメルフォワード姿勢を取っていた場合、(その後のスピンでの)シット姿勢から難しいキャメルフォワード姿勢への難しい姿勢変更を行ったとしてもカウントされない。

ステップ・シークェンス

  • 各足で行う3つの難しいターンの組み合わせを2つ、シークエンス内で流れるように実行すること。2つの組み合わせの中で、繰り返しが認められる難度の高いターンは1種類のみ。
  • ターンの正しい組み合わせ例:1つ目=ブラケット、カウンター、ループ、2つ目=ロッカー、カウンター、ツイズル(繰り返しはカウンター1つのみ)。
  • ターンの正しくない組み合わせ例:1つ目=ロッカー、カウンター、ツイズル、2つ目=ブラケット、カウンター、ツイズル(この例では2種類の難しいターン、カウンターとツイズルが繰り返されており、ループがまったく使用されていない)。

コレオグラフィック・シークェンス

  • スパイラル、アラベスク、スプレッドイーグル、イナバウアー、ハイドロブレーディング、最大2回転までのあらゆるジャンプ、スピンなどの異なるスケーティングムーブメントを最低2種類含む。
  • ステップとターンは、2種類以上の異なる動作のつなぎとして入れることができる。
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GOE採点ガイドライン

GOE(Grade of Execution. 出来栄え点)はプラス面およびマイナス面の両評価で決定される。
ジャッジはまず要素のプラス面を考慮し、これをGOE評価の起点とする。
その後にエラーに対するガイドラインに従いGOEを引き下げ、最終的なGOEを決定する。
要素に減点を必要とするエラーがあった場合、GOE評価の起点は+3を上限とする。

※以下、シングルのみ

プラス面

+ 1 : 1 項目 + 2 : 2 項目 + 3 : 3 項目 + 4 : 4 項目 + 5 : 5 項目以上

GOE評価の起点と最終的なGOEが+4および+5となる場合は、太字で強調表示されている最初の3つの項目が満たされていなければならない。

ジャンプ要素

  1. 高さおよび距離が非常に良い(ジャンプコンボおよびシークェンスでは全ジャンプ)。
  2. 踏切および着氷が良い。
  3. 開始から終了まで無駄な力が全く無い(ジャンプコンボおよびシークェンスではリズムを含む)。
  4. ジャンプの前にステップ、予想外または創造的な入り方。
  5. 踏切から着氷までの身体の姿勢が非常に良い。
  6. 要素が音楽に合っている。

スピン

  1. スピン中の回転速度および/または回転速度の増加が十分。
  2. 良くコントロールされた、明確な姿勢(フライング・スピンの場合には高さ、空中/着氷姿勢を含む)。
  3. 開始から終了まで無駄な力が全く無い。
  4. 回転軸を維持する。
  5. 創造的。
  6. 要素が音楽に合っている。

ステップ・シークェンス

  1. 深いエッジ、明確なステップおよびターン、全身のコントロール。
  2. 要素が音楽と合っている。
  3. エネルギー、流れ、出来栄えが十分で、開始から終了まで無駄な力が全く無い。
  4. フリーフットの変化を含む身体の動きが創造的。
  5. 氷面を十分にカバーしている、あるいはパターンが興味深い。
  6. シークェンス中の加速および減速が十分。

コレオグラフィック・シークェンス

  1. 要素が音楽と合っており、プログラムのコンセプト/特徴を反映している。
  2. 創造的。
  3. エネルギー、流れ、出来栄えが十分で、開始から終了まで無駄な力が全く無い。
  4. 方向とパターンが変化に富んでいる。
  5. 十分に明確で正確。
  6. 全身の優れた関わりとコントロール。

エラーに対する引き下げ

無価値(ノーバリュー)要素はジャッジパネルに示される。そのような要素のGOEは結果に影響しない。
複合エラーの場合には、それぞれのエラーに対するGOEの引き下げが合算される。

ペアでは、パートナーの1人だけにエラーがあった場合と両人に同じエラーがあった場合とで、減点は同じ。

下記表の斜体で記載された項目のエラーがある場合、GOE評価の起点は+2を上限とする。その他のエラーがある場合は、GOE評価の起点は+3を上限とする。

エラーに対する引き下げ
音楽が演奏されていないときに、要素の全部または一部が実行される -1~-4
ジャンプ
SP:*が付与されたジャンプまたは要件を満たさないジャンプ要素の最終GOEは必ず GOE -5 拙劣な踏み切り -2 〜 -4
転倒 -5 オイラーがステップ・オーバーになった -1 〜 -3
1つのジャンプの着氷が両足 -3 〜 -4 ジャンプ・コンボ/シークェンスの間にエッジが変わった -1 〜 -2
1つのジャンプの着氷でステップ・アウト -3 〜 -4 ジャンプ間にスリー・ターン2回(コンボ/シークェンス) -2 〜 -3
ダウングレード判定(Downgraded)(記号 <<) -3 〜 -4 スピード、高さ、距離、空中姿勢が稚拙 -1 〜 -3
回転不足判定(Under-rotated)(記号 <) -2 〜 -3 1つのジャンプで両手がタッチ・ダウン -2 〜 -3
1/4回転不足で着地(記号 q) -2 片手またはフリー・フットがタッチ・ダウン(ジャンプ間を含む) -1 〜 -2
ジャンプのコンボ/シークェンスで複数の“q” -3 〜 -4 ジャンプ間の流れが無い/方向を失う/リズムが悪い(コンボ/シークェンス) -1 〜 -3
1/4回転未満の不足(記号なし) -1 拙い着氷(悪い姿勢/まちがったエッジ/引っかき等) -1 〜 -3
フリップ/ルッツの踏み切りエッジが違う(記号 e) -2 〜 -4 長い構え -1 〜 -3
フリップ/ルッツの踏み切りエッジが不明確(記号 !) -1 〜 -2 FS:ジャンプ・コンボ/シークェンスで無価値のジャンプ (*が付与された場合を除く) -3 〜 -4
フリップ/ルッツの踏み切りエッジが不明確(記号なし) -1
スピン
転倒 -5 拙劣な/ぎこちない、美しさを損ねる姿勢 -1 〜 -3
必須回転数に1回転または2回転満たない -1 〜 -2 回転速度が遅い、遅くなる -1 〜 -3
必須回転数に3回転以上満たない -3 〜 -4 フリー・フットまたは片手/両手ががタッチ・ダウン -1 〜 -3
足替えが稚拙(回転方向の転換時を除く、入/出のカーブを含む) -2 〜 -3 バランスを崩した -1 〜 -3
フライングが稚拙および/または踏み切りもしくは着氷の不正確さ ‐2~‐3 足替えスピンで回転数のバランスが悪い -1
トラベリング -1 〜 -3 稚拙な出方 ‐1~‐3
音楽に合っていない -1 〜 -3
ステップ
SP:1回転を超える表内ジャンプが含まれている -1 ステップやターンの質が稚拙 -1 〜 -3
転倒 -5 姿勢が稚拙 -1 〜 -3
一部または全体が音楽にあっていない -1 〜 -4 流れやエネルギーがない -1 〜 -3
つまずき -1 〜 -3 パターンが小さい -1 〜 -3
コレオグラフィック・シークェンス
転倒 -5 つまずき -1 〜 -3
一部または全体が音楽にあっていない -1 〜 -4 コントロールを失う/エネルギーがない -1 〜 -3
コレオグラフィックムーブメントのつながりが不足している -2 〜 -3 動作/姿勢が稚拙 -1 〜 -3
パターンが小さい -1 〜 -3 振り付けを引き立たせていない -1 〜 -3

追加的な諸注意

GOE判定

以下のようなエラーがある場合には、評価の起点となるGOEは+2を超えてはならない。
転倒、両足着氷、着氷でのステッピングアウト、まちがったエッジ(e)、ダウングレード判定(<<)、コンボ/シークェンス(*が付与されていない場合)にノーバリュージャンプ(フリースケーティング)、1つ/複数のジャンプで両パートナーの回転数が異なるリフト中の重大な問題、ツイスト・リフトのキャッチでの重大な問題、必要回転数に満たないスピン(ショートプログラム)、足替えが拙劣な足替えスピン、フライングが稚拙および/または不正確な踏み切りもしくは着氷、ステップ・シークェンスとコレオグラフィック・シークェンスの一部/全体の音楽との不一致、1つの要素で複数のエラーが発生(1つのジャンプに記号!と記号<がついた場合など)。

ジャンプ

  • ジャンプ・コンビネーションで2つの表内ジャンプをつなぐシングル・オイラー:シングル・オイラー(1Eu)の回転が半回転以上足りなかった場合には、ダウングレード(<<)と判定される。この場合、ジャッジはダウングレード・ジャンプの減点を適用する。
  • シングル・オイラーの回転不足が半回転未満であった場合には、テクニカル・パネルは回転不足判定(<)や1/4回転不足(q)とは判定しない。
  • シングル・オイラーがはっきりとしたジャンプではなかった場合、もしくはステップ・オーバーとして実行された,ジャッジはGOEに-1〜 -3の減点を適応する。
  • ショートプログラムの場合:*が付与された、または要件を満たさなかったジャンプ要素の最終GOEは-5とする。例えばジャンプ要素の回転数ミス、繰り返し、ジャンプ・コンビネーションに記号(+COMBO)がついた場合が該当する。
  • フリップはバックワードのインサイドエッジで踏み切り、ルッツはバックワードのアウトサイドエッジで踏み切る。テクニカルパネルが踏み切りエッジにエラーありと判定した場合、記号(e)(!)がつく。深刻なエラー(e)の場合は基礎値とGOEのいずれも引き下げ。軽度のエラー(!)の場合は基礎値はそのままで、GOEのみ引き下げられる。
  • ジャンプ・コンビネーション/ジャンプシークェンス中にチェンジエッジがあった場合、GOEを-1 〜 -2引き下げる。
  • トウジャンプをフルブレードで踏み切ったり、トウループがトウアクセルのようになったり、サルコウの踏み切り時にフリーフットでアシストしたり、踏み切り時に氷面で過度な回転をしたりと、踏み切りが拙劣だった場合はGOEを-2 〜 -4引き下げる。
  • 2つのジャンプ間でフリー・フットが氷に触れた場合は、GOEを-1 〜 -2引き下げる。
  • ジャンプのコンボ/シークェンスで複数の(q):GOEを-3 〜 -4引き下げる。
  • フリースケーティング:コンボ/シークェンスで「ノーバリュー」となったジャンプ(*が付与されたものでない):例えば2F+T、あるいはA+Eu+3Sのような場合、GOEを-3 〜 -4引き下げる。ただしフリーでは、ジャンプ要素に*が付与された場合でもGOEは引き下げない。

スピン

  • キャメルポジション:キャメルの難しいバリエーションを準備中に、フリーレッグが長時間下がった場合は、「拙劣な/ぎこちない/美しさを損ねる姿勢」であるとしてGOEが引き下げられる。
  • 難しい入り方や難しい出方は、スピンの一部であり、当該要素のGOEに影響を与える。スピンの出方が稚拙であった場合、GOEは-1~-3の減点となる。
  • フライングスピンでは、スピン着氷時にフリーフットが氷面に接触してはならない。接触した場合、ジャッジはGOEを-1〜-3減点する。
  • 稚拙なフライング、および/または不正確な踏み切りや着地によるGOE減点は、フライングスピンおよびフライングによって入ったスピンの両方に適用される。この場合、GOEの最大値は+2で、減点は-2~-3とされる。

ステップ・シークェンス

  • 身体の動きやフリー・フットの変化を含む創造性:このプラス評価には、ステップ・シークェンス中の創造的かつ変化に富む身体の動き、およびフリー・フットのさまざまな配置(前、横、後ろ/支持あり、支持なし)が含まれる。

コレオグラフィック・シークェンス

  • 振り付けを引き立たせていない:動きはプログラムの構成を反映し、サポートするものでなければならない。
  •   
  • コレオグラフィックムーブメントの間のつなぎの欠如:動きの間に切れ目が生じず、すべてがひとつながりであらねばならない。
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