トヨタヴェルブリッツ

愛知県豊田市を拠点とし、社会人ラグビーの強豪として長い歴史を有するトヨタヴェルブリッツ。これまで全国社会人大会で5回、日本選手権で3回の優勝を誇り、日本代表選手も数多く輩出してきた。チーム名はイタリア語の「VERDE（緑）」とドイツ語の「BLITZ（稲妻）」を組み合わせた造語で、エンブレムは伝統のダークグリーンをベースに、パワーとスピードの象徴である雷神をモチーフにしている。

2022年に創設されたリーグワンでは初年度から5位、6位、7位と徐々に順位を下げ、2024-25シーズンは4勝13敗1分けと大きく黒星が先行して10位という結果に終わった。しかし上位勢と拮抗した熱戦を演じたゲームも多く、接戦をものにしていれば大幅に順位を上げていたのも事実だ。わずかなきっかけで変貌を遂げる潜在力は十分ある。

戦力面ではFL姫野和樹、FLピーターステフ・デュトイ、SHアーロン・スミスら世界的スターを擁し、リーグでも屈指の総合力を誇る。今春には帝京大学で学生シーンを席巻したFL青木恵斗、SO小村真也ら逸材が加入し、さらに2025-26シーズンの新入団選手としてオールブラックスの点取り屋、WTBマーク・テレアもチームの一員となった。各ポジションに実力者が並び、十分にタイトルを狙える陣容だ。

最大のテーマはゲームごとに出来不出来の波をなくすことと、タイトなクロスゲームを勝ち切る勝負強さ。持ち味の推進力を前面に押し出し、今季こそリーグワンに旋風を巻き起こしたい。

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