三重ホンダヒート

リーグワンで現在もっとも注目を集めるクラブのひとつといっていいだろう。ディビジョン1に昇格した2023-24シーズンは1勝15敗で11位と厳しい戦いを強いられたものの、昨季は開幕からリコーブラックラムズ東京（23-21）、トヨタヴェルブリッツ（21-17）を倒し連勝スタートを決める。その後も上位勢を相手に奮闘を見せ、最終順位は同じ11位だったものの、4つの勝利を手にして確かな進歩を証明した。

ディビジョン1で3季目となる今シーズンは、クラブ史上初の外国籍選手のキャプテンとなるFL/NO8ワイマナ・カパがチームの先頭に立つこととなった。FL古田凌、NO8/FLパブロ・マテーラ、ユーティリティBKのレメキ ロマノ ラヴァという強力リーダー陣とともに、チームを力強く牽引する。

戦力面では大幅に入れ替わりがあった。長きにわたりチームを支えてきたFL小林亮太、SH山路健太というベテランが引退したのは痛手だが、新加入選手リストには国内外の実力者の名前が並ぶ。中でも注目されるのは、フィジー代表でキャプテンも務めたHOテビタ・イカニヴェレ。自慢のパワーでセットプレーに推進力を生み出すことが期待される。

クラブは2026-27シーズンから栃木県宇都宮市に拠点を移転することが決まっており、三重での活動は今季が最後となる。有終の美を飾るべく、これまで以上に熱い戦いを繰り広げてくれるはずだ。栃木県グリーンスタジアムでのホストゲームも4試合予定されており、新たな試みがどのような勢いを生み出すか注目される。

※「情報」と表示されている場合、選択すると詳細を見ることができます。