ブエルタ・ア・エスパーニャ2025

STAGE 17

第17ステージ

オ・バルコ・デ・バルデオラス>アルト・デ・エル・モレデロ

143.2 km
9月10日(水)午後9:30 - 深夜1:15
/ J SPORTS 4J SPORTSオンデマンド
明日の個人TTに備えて脚を酷使しすぎぬよう激坂対応

コースの特徴

コースマップ

2025年ブエルタの全10回の山頂フィニッシュも、とうとう残り2回。しかもこの日、道の終わりで牙をむくのは、まるでモンスターのような激坂だ。一方で24時間後には、平坦な個人タイムトライアルも控えている。総合争いのエースたちは、脚を酷使しすぎぬよう、賢く動かねばならない。

美味しい白ワインの産地として知られるオ・バルコ・デ・バルデオラスで、比較的短いステージの幕が開ける。ステージ前半にはいくつか小さな起伏が連なり、いまだ区間勝利を追い求めるクライマーたちの野心に火を注ぐだろう。折り返し地点では、3級山岳トラビエサス(登坂距離7.8km、平均勾配4.1%)を越える。

残り約40km地点からしばらくは、ベテラン選手たちにとって懐かしい道を走る。2014年世界選手権@ポンフェラーダ大会で使用された周回コースを、半分ほど拝借するのだ。もちろん当時使用された2つの上りと、なにより例の下りも登場する。あの日、「ミラドール」からの濡れた下りで、クフィアトコフスキが恐れを知らぬダウンヒルを決めた。

こうしてポンフェラーダの底まで下り切ったら、あとは上るだけ。まずはだらだらと標高を上げながら、森の奥へと近づいていく。そしてフィニッシュまで残り8.8km、いよいよ1級山岳アルト・デ・エル・モレデロへ。恐ろしくも楽しいバトルの始まりだ。

モレデロは1997年と2006年の過去2回、ブエルタに登場している。ただ今回は少なくとも、バルベルデが制した2006年大会(約18kmで6%台)とは、最終盤以外は異なる山道を使用する。今回の登坂距離は8.8km、平均勾配は9.7%。登坂口でいきなり10%に達し、まさに瞬殺レベル。そこからの5kmは平均11.6%と、絶望の時間は続く。最大は16%。その上、この激坂ゾーンは、地図アプリで状態を確認することさえ不可能。この日のプロトンが切り開くのは、けものみちなのかもしれない。

山頂手前4kmで「2006年ルート」と合流すると、勾配もわずかに緩む。これも単に比較の問題でしかない。残りも平均7.5%と、決して手を抜くことなど許されない。

文:宮本あさか


MAP





Difference in height
高低差図
高低差図
Detail
詳細
詳細
Time schedule
タイムスケジュール
残り距離 ポイント 現地時間 日本時間
42 km/h 40 km/h 38 km/h 42 km/h 40 km/h 38 km/h
143.2 km オフィシャル
スタート
13:41 13:41 13:41 20:41 20:41 20:41
75.9 km 登坂開始 15:14 15:19 15:24 22:14 22:19 22:24
68.1 km 3級山岳 15:25 15:30 15:36 22:25 22:30 22:36
43.2 km 中間SP 16:00 16:07 16:14 23:00 23:07 23:14
8.8 km 登坂開始 16:48 16:57 17:07 23:48 23:57 00:07
0.0 km 1級山岳
フィニッシュ
17:00 17:10 17:21 00:00 00:10 00:21

一覧ページへ戻る

SHARE

  • Facebook
  • LINE
  • Twitter