ブエルタ・ア・エスパーニャ2025

STAGE 16

第16ステージ

ポイオ>モス・カストロ・デ・エルビリェ

167.9 km
9月9日(火)午後9:50 - 深夜1:30
/ J SPORTS 4J SPORTSオンデマンド
残り94kmでコースは突如としてクラシックレースの香りを帯びる

コースの特徴

コースマップ

スペインの長い夏休みはようやく幕を閉じ、学生たちは今週から新学年を始める。そして2025年ブエルタは、いよいよ第3週に突入だ。休みボケしている余裕などない。罠の多いコースが用意された。これまで2週間かけて築き上げてきたヒエラルキーが、大きくひっくり返る可能性さえある。

イベリア半島の西岸、ポンテベドラ湾の小さな漁村から、比較的穏やかに1日は滑り出す。南を目指すコースは完全な平坦ではないものの、ステージ前半に特筆すべき難所は存在しない。ところがポルトガルとの国境に近づき、ガリニェイロ山脈に踏み込むと、残り94km、コースは突如としてクラシックレースの香りを帯びる。この先には4つの山岳と、いくつものテクニカルな下りが待ち受ける。

残り70kmの1級山岳グロバ(登坂距離11.3km、平均勾配5.4%、最大15%)以降、もはや平地は完全に姿を消す。直線さえほとんど存在しない。2級山岳プラドは覚悟して臨むべし。山道は4.3kmと短く、平均勾配は8.9%と険しく、最終盤には500mにわたり平均16%・最大25%というクレイジーな激勾配ゾーンが立ちはだかる!

一方でラスボスの2級山岳カストロ・デ・エルヴィリェ(8.2km、5.2%)は、むしろ山道の前半がハードパンチャー向け。つまりフィニッシュ手前7kmから、二桁勾配(最大16%)が1kmほど続く。

このプラド→カストロ・デ・エルヴィリェの激坂連続登坂は、2021年大会第20ステージで初めてブエルタに登場した。あの日は逃げとメイン集団とが入り交ざる大乱闘が繰り広げられ、最終日前日にもかかわらず、総合トップ5からなんと2人も陥落。今回も最後まで何が起こるか分からない。劇的な番狂わせが見られるかもしれない。そもそもフィニッシュ地モスが生んだ最大の自転車選手オスカル・ペレイロは、大逃げの果てに、誰も予想すらしていなかった2006年ツールのマイヨ・ジョーヌを勝ち取ったではないか……。

文:宮本あさか


MAP





Difference in height
高低差図
高低差図
Detail
詳細
詳細 詳細
Time schedule
タイムスケジュール
残り距離 ポイント 現地時間 日本時間
41 km/h 39 km/h 37 km/h 41 km/h 39 km/h 37 km/h
167.9 km オフィシャル
スタート
13:12 13:12 13:12 20:12 20:12 20:12
94.0 km 登坂開始 15:00 15:05 15:11 22:00 22:05 22:11
85.0 km 3級山岳 15:13 15:19 15:26 22:13 22:19 22:26
69.4 km 登坂開始 15:36 15:43 15:51 22:36 22:43 22:51
58.1 km 1級山岳 15:52 16:00 16:10 22:52 23:00 23:10
31.2 km 中間SP 16:32 16:42 16:53 23:32 23:42 23:53
27.7 km 登坂開始 16:37 16:47 16:59 23:37 23:47 23:59
23.4 km 2級山岳 16:43 16:54 17:06 23:43 23:54 00:06
8.2 km 登坂開始 17:05 17:17 17:30 00:05 00:17 00:30
0.0 km フィニッシュ 17:17 17:30 17:44 00:17 00:30 00:44

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