コースの特徴
大会第2週の締めくくり。総合争いは1日早い休息日に入り、山で必死に耐えてきた選手たちのために、頑張りがいのある地形が用意された。逃げが決まるか。それともスプリンターたちが集団フィニッシュに持ち込めるか。
2025年は四半世紀に一度のカトリック「聖年」にあたる。2年後にはサンティアゴ・デ・コンポステーラ巡礼の「大祭年」もやってくる。この日のスタート地には、「カミーノ・デル・ノルテ(北の道)」の宿泊地であるベガデオが選ばれた。徒歩ではなく、自転車の巡礼者たち。
スプリンターにはいきなり試練が与えられる。文字通り0km地点から、1級山岳ガルガンタの、全長16.5kmという長い上りへと挑まねばならないのだ。平均勾配5.1%の山道の後半には、約1.5kmにわたり二桁台の急坂ゾーンも待ち受ける。
苦難はまだ終わらない。しばらくはギザギザの起伏が続く。本日2つ目にして最後の山岳、2級バルベイトス(11.9km、3.9%)もまた、序盤は3.5kmにわたり勾配7%と厳しい。その後も道は相変わらず上下左右にうねる。すでに2週間のレースで疲弊した脚を、さらに削っていく。
スタートから100kmほど走り、「カミーノ・プリマティヴォ(最初の道)」を少々拝借した後に、ようやくコースは下り基調に転じる。道路も比較的まっすぐになり、隊列を組んでのコントロールを容易にするだろう。中間ポイントのサリアは、「最短5日」という巡礼路の出発点であり、緑ジャージへの通過点となるかもしれない。
フィニッシュが争われるのは、「カミーノ・デ・インビエルノ(冬の道)」の宿泊地モンフォルテ・デ・レモス。ラスト1kmに2度の直角カーブが待ち構えているから……最後の最後まで、まさに苦労の絶えない巡礼だ。
文:宮本あさか


残り距離 | ポイント | 現地時間 | 日本時間 | ||||
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41 km/h | 39 km/h | 37 km/h | 41 km/h | 39 km/h | 37 km/h | ||
167.8 km | スタート 登坂開始 |
13:12 | 13:12 | 13:12 | 20:12 | 20:12 | 20:12 |
151.3 km | 1級山岳 | 13:36 | 13:37 | 13:38 | 20:36 | 20:37 | 20:38 |
125.0 km | 登坂開始 | 14:14 | 14:17 | 14:21 | 21:14 | 21:17 | 21:21 |
113.1 km | 2級山岳 | 14:32 | 14:36 | 14:40 | 21:32 | 21:36 | 21:40 |
34.7 km | 中間SP | 16:26 | 16:36 | 16:47 | 23:26 | 23:36 | 23:47 |
0.0 km | フィニッシュ | 17:17 | 17:30 | 17:44 | 00:17 | 00:30 | 00:44 |