ブエルタ・ア・エスパーニャ2025

STAGE 14

第14ステージ

アビレス>ラ・ファラポナ ラゴス・デ・ソミエド

135.9 km
9月6日(土)午後9:50 - 深夜1:30
/ J SPORTS 4J SPORTSオンデマンド
【現地実況・解説版】ステージ全編 午後8:10 - 深夜2:35
J SPORTSオンデマンド限定
短距離走の終わりに難関1級山岳ふたつ

コースの特徴

コースマップ

短くて、激しい1日。たった136km弱の短距離走の終わりに、とびきり厳しい峠が2つ待ち構えている。長く辛かったアングリルの翌日に、新たな山岳バトルが期待される。

難関山岳ステージとしては、2025年の3つのグランツールの中でも2番目の超短距離走。のんびりしている理由はない。カンタブリア海へ注ぐアビレス河口近くから、プロトンは猛スピードで走り出す。小さい起伏が繰り返し、うねるように蛇行する道を突き進み、あっという間に山の麓に到着だ。

ほんの90km・2時間ほど走っただけで、戦いはいきなりクライマックスに達する。残り45kmから、ステージの「最後から2番目の山岳」としては間違いなく今大会最難関、1級山岳サン・リャウリエンス(登坂距離10.1km、平均勾配8.5%)に挑みかかる。

この山では、ほんのわずかな遅れも、致命傷となりかねない。後半5kmの平均勾配は約11%にも達し、最大14%ゾーンも繰り返し襲い掛かる。その激烈さが山頂まで決して緩むことはなく、しかも全長15kmほどのスピードの出る下りを終えたら、息つく暇なく最終登坂へと放り出される。

1級山岳ラ・ファラポナ(16.9km、5.9%)もまた、上れば上るほど、難度を増していく。爆発的だったステージにふさわしいフィナーレ。ラスト6kmは勾配9%前後の険しい山道が続く。

美しい水をたたえる「ラゴ(湖)」をいくつも抱くラ・ファラポナは、地元スペインにとっては、甘美な思い出を残す山。ブエルタでは過去3回使用され、うち2回は逃げ切りの舞台となったが、残す1回……2014年第16ステージはアルベルト・コンタドールの独走勝利を祝っている。

「エル・ピストレロ」は、クリス・フルームがラスト4kmで見せた加速に、ただひとり同伴した。そして残り1km、逆にライバルを置き去りにすると、この山のてっぺんで最終的なマイヨ・ロホをほぼ確実なものとした。あの年以来、スペイン人によるブエルタ総合制覇は成し遂げられていない。

文:宮本あさか


MAP





Difference in height
高低差図
高低差図
Detail
詳細
詳細 詳細
Time schedule
タイムスケジュール
残り距離 ポイント 現地時間 日本時間
40 km/h 38 km/h 36 km/h 40 km/h 38 km/h 36 km/h
135.9 km オフィシャル
スタート
13:50 13:50 13:50 20:50 20:50 20:50
72.2 km 登坂開始 15:25 15:30 15:36 22:25 22:30 22:36
66.4 km 3級山岳 15:34 15:39 15:45 22:34 22:39 22:45
46.0 km 中間SP 16:04 16:11 16:19 23:04 23:11 23:19
43.9 km 登坂開始 16:08 16:15 16:23 23:08 23:15 23:23
33.8 km 1級山岳 16:23 16:31 16:40 23:23 23:31 23:40
16.9 km 登坂開始 16:48 16:57 17:08 23:48 23:57 00:08
0.0 km 1級山岳
フィニッシュ
17:13 17:24 17:36 00:13 00:24 00:36

一覧ページへ戻る

SHARE

  • Facebook
  • LINE
  • Twitter