ブエルタ・ア・エスパーニャ2025

STAGE 10

第10ステージ

パルケ・デ・ラ・ナトゥラレサ・センダビバ>エル・フェリアル・ラーラ・ベラグア

175.3 km
9月2日(火)午後9:50 - 深夜1:35
/ J SPORTS 4J SPORTSオンデマンド
「平坦」部分は決して単調でも単純でもはない

コースの特徴

コースマップ

大会2週目の幕開けに、ブエルタ特有の「平坦ステージかつ山頂フィニッシュ」が組み込まれた。ただし「平坦」と謳わる部分は、決して単調でも単純でもはない。

ステージは自治体名ではなく、「施設」の名前を冠している。これもまたブエルタならでは。スタート地のセンダビバは、スペイン最大の「秘境」と呼ばれるバルデナス・レアレス近隣の、巨大な動植物テーマパーク。またフィニッシュ地の「エル・フェリアル」は、ラーラ・ベラグアスキー場に建つ山小屋レストランである。

序盤55kmは、間違いなく平坦ステージそのもの。小さな凸凹は存在するが、コースの道幅は広く、基本的に直線が多い。その後の40kmで、難度レベルはひとつ上がる。無印の上りが2つ待ち受け、しかも1つ目は10km以上もだらだらと上り続ける。

そこから30kmかけて、もう一段階アップ。峡谷の合間の、緩やかにうねる道を突き進む。3級コロナス(登坂距離8.3km、平均勾配4.4%)には、中盤1.5kmにわたり勾配6〜7%ゾーンも潜んでいる。3級からのダウンヒルを終えたら、ウォーミングアップも最終段階。全長30kmの緩やかな上りを経て、最後の山へたどり着く。

いよいよステージも本番だ。1級山岳ベラガ(9.4km、6.3%)は、登坂口から5kmにわたり8%前後の急勾配が続く。しかも残り6kmからの1kmほどは典型的な九十九折で、勾配も最大10%まで跳ね上がる。

この山が2023年に初めてブエルタに登場したのは、エヴェネプールが総合優勝の望みを完全に失った……翌日だった。あの日、後の五輪金メダリストは勇敢に逃げを打ち、残り3.9kmで独走態勢に入った。これほどの短距離で、2位に1分12秒もの大差をつけた。

ラスト1kmで、道は再び平坦になる。コースが引かれた道路の左側はフランスだが、もはや2025年ブエルタが国境線を越えることはない。

文:宮本あさか


MAP





Difference in height
高低差図
高低差図
Detail
詳細
詳細
Time schedule
タイムスケジュール
残り距離 ポイント 現地時間 日本時間
42 km/h 40 km/h 38 km/h 42 km/h 40 km/h 38 km/h
175.3 km オフィシャル
スタート
13:08 13:08 13:08 20:08 20:08 20:08
55.3 km 登坂開始 15:59 16:08 16:17 22:59 23:08 23:17
47.6 km 3級山岳 16:10 16:19 16:29 23:10 23:19 23:29
22.3 km 中間SP 16:46 16:57 17:09 23:46 23:57 00:09
9.4 km 登坂開始 17:05 17:16 17:29 00:05 00:16 00:29
0.0 km 1級山岳
フィニッシュ
17:18 17:30 17:44 00:18 00:30 00:44

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