コースの特徴
中級山岳ステージに区分されるが、むしろハイブリッド型。ブエルタ風に言うなれば「難関山岳ステージだが平坦フィニッシュ」か。アルプスの高山を耐え抜いた俊足たちによる、スプリント勝負を期待しよう。
今年のジロで大逆転劇が行われたフィネストレの麓、スーザから走り出す。幸いにも「未舗装+激坂」という難関は回避。それでもスタートから約38kmはほぼ登りっぱなしで、3級山岳と2級モンジュネーヴルをこなさねばならない。
モンジュネーヴルの山頂で、戦いの舞台はフランスへと移る。つまり、次に向かうは、ツールでおなじみの2級ロタレ。平均勾配こそ4.3%ときつくはないが、登坂距離は13.8kmと長い。また、やはり幸いにも、道の先のガリビエ山頂は目指さないが、それでも標高2059mまでよじ登るのだ。真の山男たちだけに許された、本格的な山であることに違いはない。ちなみにモンジュネーヴルとロタレは、めでたく3大ツールコンプリートである!
残り130kmでロタレ登山を終えたら、そこから80km近くはほぼダウンヒル。ラルプ・デュエズを横目で眺めつつ……山で苦しんだ平地巧者たちは、遅れを取り戻すために全速力で飛ばすだろう。残り50kmに小さな登りが潜むものの、その後、道はほぼフラットになる。
フィニッシュ地には、なんとグランツール初開催というヴォワロンが選ばれた。ただクリテリウム・デュ・ドーフィネのプロトンを迎え入れたことはあり、6年前は上り基調のスプリントをワウト・ファンアールトが制した。今回もラスト350mは3%強の上り坂だ。
今大会最長206.7kmの距離を走り終えたら、ブエルタの国外遠征は一旦終了。選手たちは大会の祖国スペインへと飛び立つ。
文:宮本あさか
Difference in height
高低差図

Time schedule
タイムスケジュール
残り距離 | ポイント | 現地時間 | 日本時間 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
43 km/h | 41 km/h | 39 km/h | 43 km/h | 41 km/h | 39 km/h | ||
206.7 km | オフィシャル スタート |
11:43 | 11:43 | 11:43 | 18:43 | 18:43 | 18:43 |
201.9 km | 登坂開始 | 11:49 | 11:50 | 11:50 | 18:49 | 18:50 | 18:50 |
196.3 km | 3級山岳 | 11:57 | 11:58 | 11:59 | 18:57 | 18:58 | 18:59 |
177.2 km | 登坂開始 | 12:24 | 12:26 | 12:28 | 19:24 | 19:26 | 19:28 |
168.9 km | 2級山岳 | 12:35 | 12:38 | 12:41 | 19:35 | 19:38 | 19:41 |
143.7 km | 登坂開始 | 13:10 | 13:15 | 13:19 | 20:10 | 20:15 | 20:19 |
129.9 km | 2級山岳 | 13:30 | 13:35 | 13:41 | 20:30 | 20:35 | 20:41 |
32.3 km | 中間SP | 15:46 | 15:58 | 16:11 | 22:46 | 22:58 | 23:11 |
0.0 km | フィニッシュ | 16:31 | 16:45 | 17:01 | 23:31 | 23:45 | 00:01 |