コースの特徴
タイムトライアルとマドリードでの最終日を除けば、ステージ距離は最短で、ランツォ渓谷に描かれたコースは、無数のうねりをはらんでいる。しかもラストは2日連続の上りフィニッシュ。「上れる」スプリンターが切れ味を披露するか。それとも逃げが決まるか。微妙なさじ加減のコースが、爆発的なレースを作り出してくれるに違いない。
サン・マウリーツィオ・カナヴェーゼで生まれ育ったジョバンニ・ブルネーロが、ジロ・デ・イタリアで史上初めて総合3勝を成し遂げてから99年目。トリノの北郊外に位置するこの町が、正真正銘、史上初めてのグランツールステージ開催を迎え入れる。
ステージ半ばに立ちはだかる2級山岳イッシーリオ(登坂距離5.5km、平均勾配6.5%)が、脚のない者たちを振り落とす役目を担うだろう。強者だらけの集団が、ここから飛び出していくかもしれない。その後もカテゴリーのつかない小さな起伏が顔を出す。無印だからと言え、侮るなかれ。残り約25km地点に位置するコリオ坂は、今5月のジロ第20ステージでは、れっきとした4級山岳(6.5km、3.7%)に指定されていた。
ステージも残り20kmを切ると、道は延々と上り基調に変わる。つまり4級山岳チェーレスの全長2.6km、平均勾配3.6%に突入するまでに、脚には確実に疲労が蓄積されているはずだ。ちなみに2023年に女子版ジロが、クイーンステージの果てに、この日と同じフィニッシュ地で勝負を争った。あの日のルートは、最終盤以外は完全に異なり……25kmの独走勝利が決まっている。
文:宮本あさか
Difference in height
高低差図

Time schedule
タイムスケジュール
残り距離 | ポイント | 現地時間 | 日本時間 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
46 km/h | 44 km/h | 42 km/h | 46 km/h | 44 km/h | 42 km/h | ||
134.6 km | オフィシャル スタート |
14:27 | 14:27 | 14:27 | 21:27 | 21:27 | 21:27 |
74.4 km | 登坂開始 | 15:45 | 15:49 | 15:53 | 22:45 | 22:49 | 22:53 |
68.8 km | 2級山岳 | 15:52 | 15:56 | 16:01 | 22:52 | 22:56 | 23:01 |
56.1 km | 中間SP | 16:09 | 16:14 | 16:19 | 23:09 | 23:14 | 23:19 |
2.6 km | 登坂開始 | 17:19 | 17:27 | 17:35 | 00:19 | 00:27 | 00:35 |
0.0 km | 4級山岳 フィニッシュ |
17:22 | 17:30 | 17:39 | 00:22 | 00:30 | 00:39 |