コースの特徴
大会2日目にいきなり山頂フィニッシュが組み込まれた。初日に平地巧者が手にした総合リーダージャージは、あっさり上り巧者に引き継がれるだろう。3週間後のマイヨ・ロホを巡る本格的な総合バトルも、早くも勃発するかもしれない。
長く豊かな歴史を感じさせる中世の町並みと、ぶどう畑が連なる緑の丘陵地帯。イタリアが誇る美しき風景の中に、いかにもブエルタらしいコースが描かれた。それは「平坦ステージかつ山頂フィニッシュ」という奇妙なステージカテゴリーに属するもので、つまりフラットな道の果てに……山がひとつだけそびえ立っている!
白トリュフで名高いアルバから走り出したプロトンは、延々と平野を突き進む。ところどころで小さな坂道が顔を出すが、決してピュアスプリンターを苦しめるような難所は存在しない。たしかに地形図を見る限り、じわじわと上り基調が続く。ただスタートから135kmの平均勾配は、ほんの0.3%程度に過ぎない。
それでもステージの最終盤に向けて、険しさはクレシェンドしていく。そして、ついにブエルタ一行は、アルプス山脈へと史上初めて足を踏み入れる!
「レモン」という名を持つリモーネ・ピエモンテへと続く2級山岳は、登坂距離9.8km、平均勾配5.1%。冬には人気スキーリゾートとしても知られ、かつてステファノ・ガルゼッリや、さらにイヴァン・バッソ(今回よりさらに標高を上がった)という「ジロの王者」たちが制した舞台でもある。フランスとの国境沿いのこの山が、グランツールのバトルを迎えるのは、実に20年ぶり。当然ながら、地元イタリアは、再びイタリア人勝者の出現を待ち望んでいる。
文:宮本あさか
Difference in height
高低差図

Time schedule
タイムスケジュール
残り距離 | ポイント | 現地時間 | 日本時間 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
46 km/h | 44 km/h | 42 km/h | 46 km/h | 44 km/h | 42 km/h | ||
159.6 km | オフィシャル スタート |
13:53 | 13:53 | 13:53 | 20:53 | 20:53 | 20:53 |
92.6 km | 中間SP | 15:20 | 15:24 | 15:28 | 22:20 | 22:24 | 22:28 |
9.9 km | 登坂開始 | 17:08 | 17:17 | 17:26 | 00:08 | 00:17 | 00:26 |
0.0 km | 2級山岳 フィニッシュ |
17:21 | 17:30 | 17:40 | 00:21 | 00:30 | 00:40 |