コースの特徴
「ばら色のレース」の国に、「情熱の赤」が初上陸。2025年に90周年・第80回大会を祝うブエルタ・ア・エスパーニャの、3週間の旅は、イタリアのトリノから始まる。1956年に史上初めてイタリア人としてブエルタを制したアンジェロ・コンテルノの生誕地が、ここトリノだった。
スペイン一周にとっては史上6度目の国外スタートであり、昨年7月に史上初めてツール・ド・フランスのグランデパールを迎えたイタリアにとっては、3大ツールコンプリートを意味する。また古都トリノは、オランダのユトレヒトと並び、3大ツールすべてのステージ地を受け入れた都市に。しかも昨年2024年ジロ・デ・イタリアでも開幕の舞台となったユネスコ世界遺産ヴェナリア宮殿が、改めてその荘厳なる姿を、我々に披露する。
いつもならタイムトライアルで幕を開けるブエルタだが、初めてのイタリアを満喫するために、今回はラインレースが用意された。大会初日に通常ステージが争われるのは、21世紀でたったの3回目でしかない。
初日マイヨ・ロホの貴重なチャンスを、スプリンターたちは絶対に逃すまい。ステージ前半の3級山岳では、今大会最初の山岳ジャージを巡るバトルが繰り広げられるはずだが、最終的には、隊列を組んだスプリントチームが大集団フィニッシュに持ち込むに違いない。
勝敗が争われるのは、ジロ総合2勝を誇るジュゼッペ・サロンニの故郷、ノヴァーラ。近年に限っては、むしろティム・メルリールの町である。昨季ジロ3日目のスタート地を受け入れたときも、2021年2日目に大集団フィニッシュを見届けたときも、勝者はこのベルギー人スプリンターだった。この4年前のステージとまったく同じ道に、今回もフィニッシュラインが引かれる。
文:宮本あさか

残り距離 | ポイント | 現地時間 | 日本時間 | ||||
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47 km/h | 45 km/h | 43 km/h | 47 km/h | 45 km/h | 43 km/h | ||
186.1 km | オフィシャル スタート |
13:22 | 13:22 | 13:22 | 20:22 | 20:22 | 20:22 |
122.0 km | 登坂開始 | 14:43 | 14:47 | 14:51 | 21:43 | 21:47 | 21:51 |
115.6 km | 3級山岳 | 14:52 | 14:56 | 15:00 | 21:52 | 21:56 | 22:00 |
89.9 km | 中間SP | 15:24 | 15:30 | 15:36 | 22:24 | 22:30 | 22:36 |
0.0 km | フィニッシュ | 17:20 | 17:30 | 17:42 | 00:20 | 00:30 | 00:42 |