コースの特徴
今大会最後の難関山岳ステージこそが、間違いなく、2024年ブエルタ・ア・エスパーニャのクイーンステージ。行く手には7つの山岳が無理やり詰め込まれ、累積獲得標高は今大会最多の4730mにも達する。まさに狂気の沙汰。もちろん今大会9つ目にして最後の山頂フィニッシュには、フィナーレにふさわしく、お墨付きの激勾配が用意された!
カンタブリア山脈を味わい尽くす。スタート地点から北上したら、西側に小さな輪を1つ。そこで山を4つ。さらに東側に小さな輪を1つ。そこで山を2つ。とにかくひたすら上り下りを忙しなく繰り返すのみ。下った先に追走を編隊するための谷間はなく、上った先にはゆっくり補給を取るための台地さえない。
ただ山を6つ越えたら、ようやくほんの20kmほどながら体制を立て直す時間が与えられる。そして西側の輪の内側に切り込むと、いよいよ今大会最後の難関、1級山岳ピコン・ブランコへと挑みかかる。
最後に全長7.9km平均勾配9.1%の恐ろしい山道へと立ち向かう
今ブエルタもうんざりするほど激坂をよじ登ってきた選手たちだが、最後に改めて、全長7.9km、平均勾配9.1%の恐ろしい山道へと立ち向かう。期待に違わず、山道の半ばには、3kmにわたり9〜11%・最大18%の恐るべきゾーンも待ち構えている。
ブルゴス一周では何度も使用されてきたおなじみのピコン・ブランコだが、ブエルタでこの山を登ったのは、2021年大会の1度だけ。ただタラマエが逃げ切った3年前は、最終登坂の前に小さな3級峠が2つ挟まれただけだったし、そもそも大会3日目=大会初の山頂フィニッシュだった。今回の展開の参考にはなるまい。
なにしろ今年は文字通りライバルと直接競り合うチャンス。3週間にわたり激闘を繰り広げてきた果ての、6つの難峠を脚に詰め込んだ1日の終わりに、クライマーたちが気力も体力も一滴残らず振り絞るべき山なのだ。我々が見届けるのは、きっと凄まじい死闘だ。
文:宮本あさか
残り距離 | ポイント | 現地時間 | 日本時間 | ||||
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41 km/h | 39 km/h | 37 km/h | 41 km/h | 39 km/h | 37 km/h | ||
172.0 km | オフィシャル スタート |
13:06 | 13:06 | 13:06 | 20:06 | 20:06 | 20:06 |
137.8 km | 3級山岳 | 13:56 | 13:58 | 14:01 | 20:56 | 20:58 | 21:01 |
117.0 km | 3級山岳 | 14:26 | 14:30 | 14:35 | 21:26 | 21:30 | 21:35 |
98.0 km | 2級山岳 | 14:54 | 14:59 | 15:06 | 21:54 | 21:59 | 22:06 |
79.0 km | 1級山岳 | 15:22 | 15:29 | 15:36 | 22:22 | 22:29 | 22:36 |
60.6 km | 2級山岳 | 15:49 | 15:57 | 16:06 | 22:49 | 22:57 | 23:06 |
25.6 km | 1級山岳(B) | 16:40 | 16:51 | 17:03 | 23:40 | 23:51 | 00:03 |
9.0 km | 中間SP | 17:04 | 17:16 | 17:30 | 00:04 | 00:16 | 00:30 |
0.0 km | 1級山岳 フィニッシュ |
17:17 | 17:30 | 17:44 | 00:17 | 00:30 | 00:44 |