コースの特徴
いよいよスペインへ入国し、マイヨ・ロホ争いが本格的に動き出す。今大会最初の山岳ステージにして、最初の山頂フィニッシュ。大会4日目にして早くも、総合争いから脱落する選手もいるかもしれない。
2つの山地を股にかける1日。まずは序盤55kmで、グレドス山脈の難峠を立て続けに2つ。中でも2つ目の1級山岳ピオルナル(登坂距離13.9km、平均勾配5.6%)は、2022年第18ステージのフィニッシュ地。2年前はマイヨ・ロホ姿でエヴェネプールが制したが、今回、このつづら折りの山道は単なる通過点に過ぎない。ここから30km近いダウンヒルが始まり、下りきった先では、35kmほど続く長い平地も待っている。
残り55kmで、今度はトレド山地へと切り込む。残り47km地点の3級山岳ミラベテは、変哲のない山ではあるものの、もしかしたら白熱した山頂スプリントが見られるかもしれない。山頂でボーナスタイム(6秒、4秒、2秒)が配分されるのだ。ちなみに今大会は9区間で中間スプリント地点に、10区間で山頂に、それぞれボーナスタイムが仕掛けられている。また今区間の中間スプリントは普通のスプリンターには手の届かない場所、つまり最終峠の麓に用意された。
約3kmにわたり11〜16%台の激勾配が続き、ついには20%に達する
その最終峠こそが、1級山岳ピコ・ビリュエルカス。全長14.6kmの山道は、平均勾配こそ6.2%と平凡ながら……山頂手前の5kmで、セメントの細道に差し掛かると、突如として恐ろしい激坂に変わる。勾配は二桁台に跳ね上がる。しかも約3kmにわたり11〜16%台の激勾配が続き、ついには20%に達するのだ!
2021年第14ステージも同峠で締めくくられたが、バルデが制した当時とは、実はラスト約2kmほどしか道は重ならない。つまり激パートを抜けた後の、勾配が緩んだ後。……とは言っても8%弱が続くし、フィニッシュ手前では再び15%ゾーンも現れる。最後の最後まで、決して気を抜くことは許されない。
文:宮本あさか
残り距離 | ポイント | 現地時間 | 日本時間 | ||||
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44 km/h | 42 km/h | 40 km/h | 44 km/h | 42 km/h | 40 km/h | ||
170.4 km | オフィシャル スタート |
13:27 | 13:27 | 13:27 | 20:27 | 20:27 | 20:27 |
146.5 km | 2級山岳 | 13:59 | 14:01 | 14:02 | 20:59 | 21:01 | 21:02 |
116.3 km | 1級山岳 | 14:40 | 14:44 | 14:48 | 21:40 | 21:44 | 21:48 |
47.0 km | 3級山岳(B) | 16:15 | 16:23 | 16:32 | 23:15 | 23:23 | 23:32 |
15.4 km | 中間SP | 16:58 | 17:08 | 17:19 | 23:58 | 00:08 | 00:19 |
0.0 km | 1級山岳 フィニッシュ |
17:19 | 17:30 | 17:42 | 00:19 | 00:30 | 00:42 |