コースの特徴
ブエルタが史上初めて外国スタートを祝ったのは、1997年、ポルトガルのリスボンだった。あれから27年。「スペイン一周」5度目の外国開幕の地として、再び同地が選ばれた。元世界王者コスタや昨年ジロ総合3位アルメイダの母国で、プロトンは丸々3日間過ごす。
第79回を数える大会史上、実に59回も初日にタイムトライアルが組み込まれてきたが、今年も伝統に則って、個人TTで3週間の戦いへと走り出す。つまりリスボンからオエイラスまでの12kmで、最速タイムを叩き出した選手に、大会1枚目のマイヨ・ロホが与えられる。
TTスペシャリスト向け、平坦、直線
テージョ川の河口に描かれたコースは、正真正銘TTスペシャリスト向け。地形はぼ平坦。しかもスタートから200mで直角コーナーをこなしたら、あとはフィニッシュまで国道6号線をひたすら突き進む。地形に沿った自然なうねりはあるものの、人工的なカーブは一切存在しない。最後は大西洋の入口へとたどり着く行程上で、唯一選手たちを悩ませるものは、海風かもしれない。
ユネスコ世界遺産ジェロニモス修道院の前からスタートし、同じく世界遺産のベレンの塔を眺め、なにより真夏のビーチの脇をすり抜ける。残念ながら選手たちに風景を堪能している余裕などなさそうだ。なにしろ開催委員会の計算によれば約12分の全力疾走で……時速60kmの高速バトルが期待される!
文:宮本あさか
Difference in height
高低差図
Time schedule
タイムスケジュール
ポイント | 残り距離 | 現地時間 | 日本時間 | ||
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第1走者 | 最終走者 | 第1走者 | 最終走者 | ||
スタート | 12.0 km | 16:23 | 19:18 | 00:23 | 03:18 |
第1計測 | 4.7 km | 16:30 | 19:25 | 00:30 | 03:25 |
フィニッシュ | 0.0 km | 16:35 | 19:30 | 00:35 | 03:30 |