ブエルタ・ア・エスパーニャ2023

STAGE 18

第18ステージ

ポラ・デ・アリャンデ>ラ・クルス・デ・リナレス

178.9 km
9月14日(木)午後7:35 - 深夜1:20
/ J SPORTS 4J SPORTSオンデマンド
舗装状態も極めて悪い細道注意の死闘フィニッシュ

コースの特徴

コースマップ

山頂フィニッシュ3連戦の締めくくりであり、正統派クライマーにとっては、泣いても笑っても、最後のチャンス。総合争いの行方は、もちろん、第20ステージを終えるまで分からない。

ここ2日間のような短距離決戦とは異なり、極めてクラシカルに、約180kmのコース上には、5つの上りが散りばめられた。エスパーニャ・ベルデ(緑のスペイン)と呼ばれるアストゥリアス一帯の地形は、相変わらず、マイヨ・ベルデが欲しいスプリンターには優しくない。一方で山岳ジャージが欲しい面々にとっては、計38ポイントを収集できるこの日は、最後の踏ん張りどころ。しかも2級ラス・エスタカス平均勾配7.5%、1級サン・ロレンソ8.6%、3級テネブレド9.5%、1級ラ・クルス・デ・リナレス8.6%×2回と、いずれも急勾配揃い。ブエルタ初登場の地ポラ・デ・アリャンデを走り出した直後から、脚自慢たちが、果敢な飛び出し合戦を繰り広げてくれるに違いない。

最終盤には変則的な周回コースが描かれた。残り65km、プロアサの町から大きな輪を始め、3級山岳を上り、そこから1級ラ・クルス・デ・リナレスの1回目の登坂へと挑みかかる。山頂のフィニッシュラインを通過し、一旦山を下りると、改めてプロアサを通過。ここで中間スプリントを争ったら、今度は3級には向かわず、直接1級最終登坂へと突入だ。

史上初めてブエルタフィニッシュを迎え入れる最終峠自体は、決してクラシカルではない。さすが大会最後の山頂フィニッシュ地に選ばれただけはある。ラ・クルス・デ・リナレスもまた、呆れるほどに難しい山だ。登坂距離は8.3km、平均勾配は前述通り8.6%。登坂口直後にいきなり15%の激勾配がガツンと訪れる。なにより序盤5kmの平均勾配は9.7%!その後ほんの少し緩んだように見せかけて、再び1kmにわたり9%超のゾーンが襲い掛かる。またロードブックには、残り4.2kmと1.1km、そしてフィニッシュ直前に「細道注意」のマークが書き込まれているが、むしろ山全体を細道注意に指定すべきだろう。舗装状態も極めて悪い。いかにもブエルタらしい、死闘フィニッシュは約束されている。

文:宮本あさか


MAP





Difference in height
高低差図
高低差図
Detail
詳細
山岳詳細  山岳詳細
Time schedule
タイムスケジュール
距離 ポイント 現地時間 日本時間
41 km/h 39 km/h 37 km/h 41 km/h 39 km/h 37 km/h
0 km地点 スタート 12:55 12:55 12:55 19:55 19:55 19:55
48.8 km地点 2級山岳 14:06 14:10 14:14 21:06 21:10 21:14
88.6 km地点 1級山岳 15:04 15:11 15:18 22:04 22:11 22:18
121.2 km地点 3級山岳 15:52 16:01 16:11 22:52 23:01 23:11
153.9 km地点 1級山岳
ボーナスタイム
16:40 16:51 17:04 23:40 23:51 00:04
162.6 km地点 中間SP 16:52 17:05 17:18 23:52 00:05 00:18
178.9 km地点 1級山岳
フィニッシュ
17:16 17:30 17:45 00:16 00:30 00:45

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