コースの特徴
ダウンヒラーにとっては待ちに待ったチャンス。山頂フィニッシュが全部で9回も詰め込まれた2023年大会において、下りフィニッシュはほとんど見当たらない。猛スピードで山を駆け下りた直後に、両手を挙げられるのは、ただセンスとテクニックと勇気を兼ね備えた選手だけ。
2020年第2ステージと、スタート地&フィニッシュ地はまったく同じ。3年前もプロトンはパンプローナから走り出し、レクンベリで勝負を争った。コロナ禍中だった3年前とは違って、日曜日の沿道は、きっとたくさんの観客で賑わうに違いない。ただコース自体は同じではない。前回は異なる3つの山を巡ったが、今回は序盤60kmでたっぷりと無名のアップダウンをこなしてから、3級リサラガと2級スアララテ×2回登坂の組み合わせ。最終盤は約30kmほどの大きな輪を1周半描く、いわゆる周回コース仕立てだ。
つまり2級スアララテが勝負の鍵を握る。上りは全長7.3kmで、平均勾配は4.8%。3年前にマルク・ソレルが下りアタックで独走勝利を決めた1級峠(9.5km、7.9%)に比べれば、パンチは少々弱いかもしれない。肝心の下りも全長約7kmで、勾配はマイナス3.5%前後。ただ下りはほとんど直線に近く、コーナーはまばらにしか存在しないから……恐ろしいほどスピードが出る可能性がある!
2度のアップヒルとダウンヒルをめまぐるしくこなしたら、ラスト約1.5kmは平地基調。翌日は待ちに待った2回目の休息日。明日のことなど気にせず、あとはフィニッシュラインまで全力で駆け抜けるだけだ。
文:宮本あさか
Difference in height
高低差図
Time schedule
タイムスケジュール
距離 | ポイント | 現地時間 | 日本時間 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
42 km/h | 40 km/h | 38 km/h | 42 km/h | 40 km/h | 38 km/h | ||
0 km地点 | スタート | 13:33 | 13:33 | 13:33 | 20:33 | 20:33 | 20:33 |
79.8 km地点 | 3級山岳 | 15:27 | 15:32 | 15:39 | 22:27 | 22:32 | 22:39 |
120.3 km地点 | 2級山岳 | 16:24 | 16:33 | 16:42 | 23:24 | 23:33 | 23:42 |
142.3 km地点 | 中間SP | 16:55 | 17:05 | 17:16 | 23:55 | 00:05 | 00:16 |
149.8 km地点 | 2級山岳 ボーナスタイム |
17:07 | 17:17 | 17:29 | 00:07 | 00:17 | 00:29 |
158.3 km地点 | フィニッシュ | 17:19 | 17:30 | 17:42 | 00:19 | 00:30 | 00:42 |