コースの特徴
1回目の休息日を利用して、約600kmの長旅を終えた選手たちが、「真実のテスト」に立ち向かう。全長25.8kmの個人タイムトライアル。決して長距離ではないものの、2度と埋まらない総合タイム差を作り出す可能性を秘めている。
なにしろ2017年以降の6大会中5大会で、個人タイムトライアルの勝者が、最終マイヨ・ロホに輝いてきた(初日ステージを除く)。もちろん現役の五輪TT金プリモシュ・ログリッチ&世界選TT王者レムコ・エヴェネプールが参戦する今年も、総合有力候補たちが秒単位の凄まじい戦いを繰り広げるに違いない。また特別スケジュールのせいで世界選手権が早々と終わってしまったせいか……アワーレコード保持者フィリッポ・ガンナも生まれて初めてブエルタに乗り込んでくる。
かつてはスペイン王国の首都として栄えた バリャドリードを起点とするコースは、ほぼフラット。獲得標高はわずか98mしかない。それでもステージ前半に、ちょっとした上りも待ち受ける。登坂距離はほんの600m程度ながら……平均勾配は6.5%。小さなでっぱりではあるが、決して無視することはできない。また前半10kmには直角+鋭角カーブが15回も登場する。一方で以降は4回だけ。つまり大きなギアを回して、トップスピードに乗ることができそうだ。ただラスト3kmはほぼほぼ一直線ながら、ロータリーが2つ、シケインが1つ潜む。テクニックの差が、秒数に跳ね返ってくるかもしれない。
前日の総合最下位から、降順で、1分間隔でコースへと走り出していく。最終盤にスタートする上位選手だけは、出走間隔は2分に広がる。また選手から開催委員会の計算によれば、23分前後の全力疾走。市民の憩いの場カンポ・グランデ公園で、選手たちは短い全力疾走を終える。
文:宮本あさか
距離 | ポイント | 現地時間 | 日本時間 | ||
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第1走者 | 最終走者 | 第1走者 | 最終走者 | ||
0 km地点 | スタート | 13:57 | 17:02 | 20:57 | 00:02 |
12.5 km地点 | 中間計測 | 14:10 | 17:15 | 21:10 | 00:15 |
25.8 km地点 | フィニッシュ | 14:25 | 17:30 | 21:25 | 00:30 |