コースの特徴
176選手で構成されるプロトンに、のんびりしている暇などない。フィニッシュの手前には、小さいけれど、爆発的な激坂が待ち受ける。大会2日目にして早くも、有力勢の登坂力が試される。
ミニ・ボルタ・カタルーニャ。スペイン一周では初登場ながら、カタルーニャ一周ではおなじみ地中海岸の少都市マタロから、今大会初のラインステージへと走り出す。直後に、まるで山のとびきり多い3週間を予感させるかのように、いきなり3級峠(全長6.6km・平均勾配4.5%)が立ちはだかる。大会初の「逃げ」が形成され、大会初の「山岳ジャージ争い」を繰り広げるに違いない。スタートから約65km地点には、2級峠(12.1km、3.9%)も顔を出す。
ただし本格的な争いが勃発するのは、フィニッシュまで残り10kmを切る頃。前日のステージ地バルセロナに再び帰り着き……世界的には1929年万博や1992年五輪の会場として知られ、自転車界にとっては数々の勝負を演出してきた土地へと走り込む。舞台はずばりモンジュイックの丘!
特にカタルーニャ一周では、最終日の周回コースでおなじみの丘だ。3級カステル・デ・モンジュイック(モンジュイック城)の坂道は、わずか900mと短いものの(実際は2.5kmにわたり上り基調)、平均勾配は9.4%ととびきり厳しく、最大19%にまで達する。てっぺんには山岳ポイントだけでなく、ボーナスタイム(6秒、4秒、2秒)も配分されるから、総合エースたちにも全力で駆け上がる理由がある。
残り3.6km地点で3級山岳をこなした後は、細かいカーブの連なる下りも待っている。そして最後は再び上り基調。オリンピックスタジアム前に引かれたフィニッシュラインまで、目まぐるしい戦いは終わらない。
文:宮本あさか
距離 | ポイント | 現地時間 | 日本時間 | ||||
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44 km/h | 42 km/h | 40 km/h | 44 km/h | 42 km/h | 40 km/h | ||
0 km地点 | スタート | 13:11 | 13:11 | 13:11 | 20:11 | 20:11 | 20:11 |
7.6 km地点 | 3級山岳 | 13:21 | 13:21 | 13:22 | 20:21 | 20:21 | 20:22 |
66.3 km地点 | 2級山岳 | 14:41 | 14:45 | 14:50 | 21:41 | 21:45 | 21:50 |
163.0 km地点 | 中間SP | 16:53 | 17:03 | 17:15 | 23:53 | 00:03 | 00:15 |
178.0 km地点 | 3級山岳 ボーナスタイム |
17:13 | 17:25 | 17:38 | 00:13 | 00:25 | 00:38 |
181.8 km地点 | フィニッシュ | 17:18 | 17:30 | 17:43 | 00:18 | 00:30 | 00:43 |