コースの特徴
ブルゴス県で過ごす3日目にして最後の日。開幕2日間がいずれも「800周年」を祝ったのだとしたら、この日はさらに時代を遡り、紀元1000年生まれ聖人ドミンゴ・デ・シロスのゆかりの土地から走り出す。すべての選手に天の加護を祈ろう。なにしろ道の果てには、今大会最初の山頂フィニッシュが待ち構えている!
複数の争いが、200kmを超える戦いの最終盤にぎゅっと詰まっている。まずは道が本格的に険しくなる前の残り約36kmに、中間ポイントが待ち受ける。ちなみに過去4大会中3回でポイント賞=総合優勝選手という構図だったが、今年はポイント配分方式が「平地区間は多く、起伏区間は少なく」と変更に。おかげでスプリンターたちも、本気でジャージ争いに挑むことができそうだ。
続いて残り20kmの3級ボコス峠。この山頂では山岳ポイントに加えて……なんと3秒、2秒、1秒のボーナスタイムが配当される。やはり大会規則が変更され、区間によっては最終盤の山頂にボーナスタイムが設置されることになった。昨大会はボーナスタイム差で最終マイヨ・ロホが決まったが、今年も数秒のタイム収集合戦は極めて重要になる。
もちろん3日目の赤ジャージを左右するのは、間違いなく、1級ピコン・ブランコへの全長7.6kmの山道だ。スペイン一周では初登場ながら、ブルゴス一周では2017年以来毎年総合争いを決してきたおなじみの超激坂。平均勾配は9.3%、最大18%。麓から山頂まで高い勾配が続く。使い古された表現ではあるが、「誰がブエルタを勝てないのか」が見えてくるはずだ。
文:宮本あさか
Difference in height
高低差図
Time schedule
タイムスケジュール
距離 | ポイント | 現地時間 | 日本時間 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
41KM/H | 39KM/H | 37KM/H | 41KM/H | 39KM/H | 37KM/H | ||
0km地点 | スタート地点 | 12:18 | 12:18 | 12:18 | 19:18 | 19:18 | 19:18 |
39.2km地点 | 3級山岳 | 13:15 | 13:18 | 13:21 | 20:15 | 20:18 | 20:21 |
166.6km地点 | 中間スプリント | 16:21 | 16:34 | 16:48 | 23:21 | 23:34 | 23:48 |
182.8km地点 | 3級山岳 | 16:45 | 16:59 | 17:14 | 23:45 | 23:59 | 0:14 |
202.8km地点 | ゴール地点 1級山岳 |
17:14 | 17:30 | 17:46 | 0:14 | 0:30 | 0:46 |