ツール・ド・フランス2025

STAGE 18

第18ステージ

ヴィフ>クールシュヴェル・コル・ド・ラ・ロズ

171.5 km
7月24日(木)午後6:50 - 深夜1:45
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【現地実況・解説版】ステージ全編 午後6:50 - 深夜2:45
J SPORTSオンデマンド限定
【デイリーハイライト】7月25日(金)午後8:55 - 午後9:10
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アルプス山頂フィニッシュ2連戦の初日はクイーンステージ

コースの特徴

コースマップ

すべてを決めるアルプス山頂フィニッシュ2連戦。その1日目こそが、正真正銘、最難関「クイーン」ステージだ。行く手には3つの超級山岳が待ち構え、獲得標高は今大会最多の5450mにいたる。フィニッシュ地は今大会の最高地点、標高2304mのコル・ド・ラ・ロズ。「苦痛」の代名詞のようなこの山で、マイヨ・ジョーヌ争いは正念場を迎える。

フレンチアルプスは5年後に冬季五輪の舞台となり、ツール一行が通過する一帯もまた、「サヴォワ・ゾーン」として数々の競技を迎え入れる。例えば第19ステージのフィニッシュ、ラ・プラーニュは「そり競技」の拠点となり、本日の終着点クールシュヴェルではアルペンスキー男子にノルディック複合、スキージャンプが行われる。

厳しい1日の幕は、「ドーフィネ」地方の中心地グルノーブルの、南郊外ヴィフで明ける。スプリンターたちにとって幸いなのは、山に入る前に、中間スプリントが設定されていること。もちろんマイヨ・ヴェール用のポイント収集を終えたら、すばやく制限タイムとの戦いへと切り替えねばならない。

また、超級×3の今ステージは、マイヨ・ア・ポワ争いにとっても極めて重要だ。特に最終峠ではポイントが2倍。この日、すべての山を先頭で越えた場合、大量80ポイントを獲得できる。

スタートから40kmを過ぎると、いよいよ本格的な山道へと突入する。その後はひたすら長い山道と、凄まじく高い標高との戦いだ。

まずは超級グランドン(登坂距離21.7km、平均勾配5.1%)に取り掛かる。2018年ツール・ド・ラヴニールでタデイ・ポガチャルが総合優勝を祝ったのは、この山のてっぺんだった。そこから22kmもの長い下りをこなしたら、休む間もなく超級マドレーヌ(19.2km、7.9%)へ。9日後には女子ツールが、史上初めてプロの自転車レースとしてこの山頂で区間フィニッシュを争うが、男子プロトンはさらに先へと進む。

道の果てで睨みを効かせるのは、あの超級ロズ峠だ。ツール初登場の2020年には、高い標高にポガチャルが喘ぎ、2年前には、やはりポガチャルが「I'm gone, I'm dead」のセリフと共に後退した記憶を残す山──。ただ今回は、同じ山頂を目指すものの、異なる登坂路、いわゆる「より緩やかな方」から山頂を目指す。

全長26.4kmの山道は、それでも約1時間の努力を要する。平均勾配は6.5%で、たしかに中盤に少しだらだらとした部分もあり。ただし、上りのあちこちには、勾配9%超が散らばる。しかも2年前にフィニッシュラインが引かれた山岳飛行場を通過すると、道幅は急激に狭まり、約1kmにわたり11%ゾーンも出現する。山肌にうねる道の向こうには、アルプスの壮大な風景が広がっている。

文:宮本あさか

MAP



Difference in height
高低差図
高低差図
Sporting stakes
各種ポイント
各種ポイント
Time schedule
タイムスケジュール
残り距離 ポイント 現地時間 日本時間
35 km/h 33 km/h 31 km/h 35 km/h 33 km/h 31 km/h
171.5 km オフィシャル
スタート
12:20 12:20 12:20 19:20 19:20 19:20
147.8 km 中間SP 12:53 12:55 12:56 19:53 19:55 19:56
109.2 km 超級山岳 14:07 14:13 14:21 21:07 21:13 21:21
66.9 km 超級山岳 15:20 15:32 15:46 22:20 22:32 22:46
0.0 km 超級山岳
フィニッシュ
17:12 17:28 17:50 00:12 00:28 00:50

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