ツール・ド・フランス2025

STAGE 12

第12ステージ

オーシュ>オタカム

180.6 km
7月17日(木)午後9:00 - 深夜2:00
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【現地実況・解説版】ステージ全編 午後7:50 - 深夜3:00
J SPORTSオンデマンド限定
【デイリーハイライト】7月18日(金)午後8:45 - 午後9:00
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ピレネー3連戦、3日連続山頂フィニッシュ

コースの特徴

コースマップ

ピレネー3連戦の幕が明け、しかも3日連続の山頂フィニッシュ。真のクライマーたちが舞台の中心に立ち、すでに11日間かけて築き上げられてきたプロトン内のヒエラルキーは、根底から覆されるかもしれない。マイヨ・ジョーヌ争いは、いよいよ本番に突入だ。

中世の風景を色濃く残すオーシュは、今からちょうど50年前の1975年に、史上初めてツールのステージを迎え入れた。そしてエディ・メルクスのツール区間34勝目……つまり人生最後の区間勝利を見届けた。そんな町から、今大会初の難関山岳ステージへと走り出す。

山地へと向かってひたすら南下していくステージの前半は、ほぼ平坦だ。逃げ出す決め手のないまま、長時間にわたるアタック合戦が繰り広げられるかもしれない。もしもマイヨ・ヴェール争いが接戦の場合は、95km地点の中間ポイントまで、スプリンターたちが活発に動く可能性も。

獲得標高3850mの大部分は、つまり終盤の約60kmに詰め込まれている。まず取り掛かるのは1級山岳コル・デュ・スロール(登坂距離11.8km、平均勾配7.3%)。今大会初の10kmを超える本格登坂で、あっという間に集団はふるいにかけられるだろう。休む暇なく2級山岳コル・デ・ボルデール(3.1km、7.7%)が襲い掛かる。短い上りは14%超ゾーンも潜む急勾配で、一方の長い下りはひどい細道な上に、ナーバスなヘアピンカーブがいくつも続く。

そして3年ぶりのオタカム帰還。ケルト語で「高い岩だらけの山の平らな頂上」という意味のこの場所には、2025年大会の総合大本命2人の記憶が刻まれている。2022年第18ステージ、ここでヨナス・ヴィンゲゴーが、「マイヨ・ジョーヌ姿」で初めて区間勝利を挙げた。同時にタデイ・ポガチャルがライバルから改めて1分以上もの遅れを喫し、パリ到着の3日前に、2人の戦いに完全に決着がついたのだった……。

今年はここから総合バトルが過熱する。オタカムの山道は全長13.5km、平均勾配7.8%。絶好調のワウト・ファンアールトが長時間ヴィンゲゴーのためにリズムを刻んだ山道は、麓からの6kmは6%台の一定勾配が続き、その後じわじわと険しさを増す。ラスト6km前後からは、約2kmにわたって、勾配は二桁台に跳ねあがる。3年前にヴィンゲゴーが勝利へと飛び立った残り3.6km前後もまた、10.5%の難ゾーンであった。

文:宮本あさか

MAP



Difference in height
高低差図
高低差図
Sporting stakes
各種ポイント
各種ポイント
Time schedule
タイムスケジュール
残り距離 ポイント 現地時間 日本時間
42 km/h 40 km/h 38 km/h 42 km/h 40 km/h 38 km/h
180.6 km オフィシャル
スタート
13:25 13:25 13:25 20:25 20:25 20:25
89.2 km 4級山岳 15:25 15:30 15:36 22:25 22:30 22:36
85.5 km 中間SP 15:30 15:35 15:42 22:30 22:35 22:42
46.5 km 1級山岳 16:32 16:42 16:52 23:32 23:42 23:52
34.9 km 2級山岳 16:48 16:59 17:10 23:48 23:59 00:10
0.0 km 超級山岳
フィニッシュ
17:32 17:44 17:58 00:32 00:44 00:58

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