コースの特徴
獲得標高はたったの800m。個人タイムトライアルを除けば、全19のラインステージの中で最も平坦な1日となる。すべてが予定通りに進行すれば、大集団スプリントでステージは締めくくられる。……ただし、強い横風が吹き付けた場合を除いて!
北フランスが誇る3つのレースに、オマージュを贈る。まずは、もちろん、「北の地獄」パリ〜ルーベ。1962年世界チャンピオンにして、かの名高い石畳セクター「アランベール」を開催委員会に紹介したジャン・スタビリンスキーが暮らした町ヴァランシエンヌから、ステージは走り出す。また、ルーベでおなじみオルシやモン・サン・ペヴェルも、ステージ序盤で通過する。あくまでアスファルト路ではあるけれど。
1945年にローカルレースとして産声を上げてから、GPイスベルグは今年で晴れて創設80周年を迎える。そんな秋のスプリンター向けワンデーでおなじみのイスベルグでは、中間スプリントが争われる。
今区間唯一の山岳、残り30.9km地点の4級コート・ド・カッセル(登坂距離2.3km、勾配3.8%)は、第1ステージでも登場した石畳の坂道であり、この5月に創設70周年を祝ったばかりのスプリンターズステージレース、キャトルジュール・ド・ダンケルクでしばし使用される名所だ。
そして、このカッセル坂を越えた先こそが、危険地帯と噂されている。強風で知られる北海は目と鼻の先。真っ平な湿地に引かれた一本道に、遮るものはなにもない。風向きによっては、総合勢を震え上がらせるような、クレイジーな分断の試みが生まれるかもしれない。
フィニッシュが争われるのは、フランス最北の町ダンケルク。ベルギー国境まではほんの数キロ。運河に沿って蛇行する最終ストレートでは、北の男たちによる迫力ある全力疾走が見られるはずだ。
文:宮本あさか


残り距離 | ポイント | 現地時間 | 日本時間 | ||||
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46 km/h | 44 km/h | 42 km/h | 46 km/h | 44 km/h | 42 km/h | ||
178.3 km | オフィシャル スタート |
13:25 | 13:25 | 13:25 | 20:25 | 20:25 | 20:25 |
60.1 km | 中間SP | 15:59 | 16:06 | 16:14 | 22:59 | 23:06 | 23:14 |
30.9 km | 4級山岳 | 16:37 | 16:46 | 16:56 | 23:37 | 23:46 | 23:56 |
0.0 km | フィニッシュ | 17:18 | 17:28 | 17:40 | 00:18 | 00:28 | 00:40 |