コースの特徴
今大会最長ステージ。しかも200kmを超えてから、パンチャー向けの起伏が畳み掛けるように連なる。開幕2日目ながら、総合争いの選手たちも、遠慮なく勝負へ挑むはずだ。
古い炭鉱地区の、人口わずか1600人という小さなロヴァン=プランク村から、長い1日が始まる。西へ進路を取りつつ、第1ステージ同様、ユネスコ遺産の「巨人」や「鐘楼」を堪能したい。コース序盤では2つの世界大戦の激戦区も通過する。38.7km地点のモン・サン・エロワ村では、1909年ツール総合覇者にして、1915年にこの地で戦死したフランソワ・ファベールの記念碑にも敬意を表する。
ステージも終盤に差し掛かり、イギリス海峡に近づくと、あらゆる意味で要注意。なにしろ「オパール海岸」沿いに広がる自然公園の道は、極めて狭く、うねりをはらんでいる。強い海風が吹き付ける可能性もある。2012年第3ステージのブーローニュ=シュル=メールでのフィニッシュは、ペーター・サガンの「フォレスト・ガンプ」ジェスチャーが話題を呼んだ一方で、ステージ終盤に2つの巨大な集団落車が発生したことも忘れてはならない。
ちなみに2012年大会と同じ都市を目指すが、最終盤に使用される坂道は同じではない。今回のほうがはるかに厳しい上りだ。残り8.6kmで3級サンテティエンヌ・オ・モン坂(1km、10.6%、15%)、残り5.3kmで4級ウトロー坂(800m、8.8%、12%)と、まさにアルデンヌクラシック級の急坂が容赦なく襲いかかる!
フィニッシュラインが引かれる場所さえ違う。わずかな平地を経て丘の上の旧市街に向かう点は同じだが、前回は上り途中で派手な落車が起こったせいか……今回はより長く緩やかな坂道が採用された(最終1.2kmで勾配3.8%)。もちろん「上り」フィニッシュに区分されるため、原則としてラスト3kmの「救済措置」は適用されない。だからこそ総合勢は、否応なしに、奮闘せざるを得ないのだ。
文:宮本あさか


残り距離 | ポイント | 現地時間 | 日本時間 | ||||
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44 km/h | 42 km/h | 40 km/h | 44 km/h | 42 km/h | 40 km/h | ||
209.1 km | オフィシャル スタート |
12:35 | 12:35 | 12:35 | 19:35 | 19:35 | 19:35 |
104.8 km | 4級山岳 | 14:57 | 15:04 | 15:11 | 21:57 | 22:04 | 22:11 |
54.5 km | 中間SP | 16:06 | 16:16 | 16:27 | 23:06 | 23:16 | 23:27 |
29.8 km | 3級山岳 | 16:39 | 16:51 | 17:04 | 23:39 | 23:51 | 00:04 |
8.6 km | 3級山岳 | 17:08 | 17:21 | 17:36 | 00:08 | 00:21 | 00:36 |
5.3 km | 4級山岳 | 17:13 | 17:26 | 17:41 | 00:13 | 00:26 | 00:41 |
0.0 km | フィニッシュ | 17:20 | 17:34 | 17:49 | 00:20 | 00:34 | 00:49 |