コースの特徴
ヴォージュ山塊での戦いを抜け出したプロトンは、次なる難所、中央山塊へと向けて方向転換。一切寄り道せずに、ほぼ真っすぐ西南へと突き進む。
2019年大会最長ステージの、序盤140kmは、ジュラ山脈の麓を沿うように走る。小さな起伏が相次いで登場し、山岳ポイントも3つ用意された。メルクス初戴冠50周年、マイヨ・ジョーヌ100周年と記念尽くしの今ツールは、途中で、写実主義の画家ギュスターヴ・クールベの生誕200周年を祝うオルナンの町も通過する。一方で終盤の約90kmは道はほぼ平坦。スプリンターチームが最前列で隊列を組み、せっせと集団制御に励むはずだ。
6時間もペダルを回した果てに、ソーヌ川沿いに開けるフィニッシュ地にたどり着く。ボートとレスリングで五輪金メダリストを輩出し、強豪バスケットボールチームを抱えるこの町が、初めてツールの黄色に染まったのは今から60年前。しかし過去31年間、ツールのプロトンを迎え入れたことはなかった。だからこそブルゴーニュ橋を通って町に突入した後も、あっさり幕引きとはいかない。わざわざぐるりと大きく外周を周った後、改めてソーヌ川沿いのジャンリシャール橋のたもとで勝負を争う。
残り約2.5km地点でロータリーを利用したUターンを終えると、ラスト2kmはほぼ直線。しかも完璧なるフラットだから、必ずやスプリンターたちによる見事な競演が繰り広げられるに違いない。
文:宮本あさか
Difference in height
高低差図
Time schedule
タイムスケジュール
距離 | ポイント | 現地時間 | 日本時間 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
40KM/H | 42KM/H | 44KM/H | 40KM/H | 42KM/H | 44KM/H | ||
0km地点 | スタート地点 | 11:35 | 11:35 | 11:35 | 18:35 | 18:35 | 18:35 |
37.5km地点 | 4級山岳 | 12:31 | 12:28 | 12:26 | 19:31 | 19:28 | 19:26 |
95.5km地点 | 3級山岳 | 13:58 | 13:51 | 13:45 | 20:58 | 20:51 | 20:45 |
119.5km地点 | 4級山岳 | 14:34 | 14:26 | 14:18 | 21:34 | 21:26 | 21:18 |
196.5km地点 | 中間スプリント | 16:29 | 16:15 | 16:03 | 23:29 | 23:15 | 23:03 |
230km地点 | ゴール地点 | 17:20 | 17:03 | 16:49 | 24:20 | 24:03 | 23:49 |