ツール・ド・フランスを知るための100の入り口

ツール・ド・フランスを知るための100の入り口:ルートの中に隠された演出



ツール・ド・フランスでは、毎年さまざまなルートが設定される中、一定の土地に特別な思いが込められていることがある。

世相を反映した例としては、1992年大会。この年、欧州連合の導入の礎となるマーストリヒト条約が調印された。これを記念して設定されたのは、スペイン、フランス、ベルギー、オランダ、ドイツ、ルクセンブルク、イタリアの7か国を踏破するルート。

1994年には、英仏海峡トンネル開通を祝し、カレーからユーロトンネルまでのチームタイムトライアルも実現した。

また、特定の人物の出身地を選ぶことで、敬意を払うこともある。1996年、第17ステージのゴールは、当時まだ現役で、ツール5大会連続優勝中のミゲル・インドゥラインゆかりのパンプローナだった。

この前日、32歳の誕生日を迎えたばかり。そんな彼が幼少時を過ごした家や、なじみのカフェがコース上に登場した。街の人から、熱狂的な歓声を受けたことは言うまでもない。

ただ、残念ながら、前年までの連覇の勢いはなく、総合10位での凱旋だった(その日の終了時点では、11位に後退)。

町の人は、きっとマイヨ・ジョーヌ姿での対面を確信していたに違いない。それでも王者の威光は失せなかった。

また、2006年の第8区間は、50年代に活躍したツール3連覇の名選手ルイゾン・ボベの故郷サン・メアン・ル・グランが出発地だった。今や故人となっているが、兄、妹、娘も招待され、「ボベ」と書かれたプラカードや看板で、街は華やかに彩られていた。

※本企画は2013年6月に実施されたものです。現在と情報が異なる場合がございますが、予めご了承ください。


ご視聴方法

smartphone PC TV

オンデマンドで見るなら

いつでもどこでも視聴できる!

詳細はこちら

※配信コンテンツは放送番組とは異なります。配信予定をご確認ください

TV

衛星放送・ケーブルTVで見るなら

今すぐ!30分で視聴できる!

詳細はこちら

アンテナ不要、ネットや電気とまとめてお得

詳細はこちら

※ご加入されるセット、パックによってJ SPORTS全4チャンネルをご視聴いただけない場合があります