ツール・ド・フランスを知るための100の入り口

ツール・ド・フランスを知るための100の入り口:ポディウムガール



華やいだ雰囲気を演出する上で欠かせない彼女たち、いわゆるポディウム・ガールたちは、厳正な選考を経て選ばれる。主にモデルエージェンシーから送られた500通ほどの履歴書から50人程度に絞った上で審査が行われ、最終的に座を射止められるのは4人だけ。

選考基準としては美しさや、檀上の選手と並んで身長が見劣りしないことなどのほか、根性、協調性なども重視される。見かけの華やかさとは裏腹に、炎天下やときに暴風雨の中、3週間長距離移動をこなし、合間にはさまざまな人々に会い、裏方の手伝いをする。

そんな重労働の中でも、笑顔を絶やさないことが最重要。しかし過去には、実態を知らずに選ばれて、不平不満を言い続けたり、団体生活になじめなかった例もあったという。

だからチヤホヤされてきた有名モデルはお断り。ポディウム・ガールを務めた後、有名ブランドのCMに起用された例はあるものの、事前に華やかなモデル歴を繰り広げてきた女性は選考対象にはしない。

そのほか、山岳賞やポイント賞、あるいは新人賞専用のポディウム・ガールもいるが、マイヨ・ジョーヌ担当のポディウム・ガールはヒエラルキーの中でトップに君臨し、一番の花形だ。当該ジャージを着用する選手同様に。

ひとたびセレモニーが終わると、期間中、選手に近づいてはならないという鉄則がある。引退したクリストフ・モローの妻エミリーは元ポディウム・ガールだが、2人は大会終了までデートを開始するのは控えたという。

掟破りをして最終日3日前に首になった女性もいる。2003年、ジョージ・ヒンカピーとメッセージをやりとりし、ヴィラージュで会うなどしていたのがボスにバレてしまったマドレーヌ・シモノー。ただし、その後ヒンカピーと結婚し、ハッピーエンド。「解雇されても悔いなし」とは、彼女の弁。

※本企画は2013年6月に実施されたものです。現在と情報が異なる場合がございますが、予めご了承ください。

写真全て:©Yuzuru SUNADA

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