コースの特徴
厳しい山を越えた先の、下りフィニッシュ。総合覇者として君臨するためには、スリリングでテクニカルなダウンヒルをも、問題なく切り抜けねばならない。
チロルの農業促進のために19世紀に創設され、美味しいワイン作りの研究で名高いエドムンド・マッハ財団から、厳しい山へと漕ぎ出していく。しかもスタートから70km近くは、ほぼひたすら上りっぱなし。
ステージ半ばには、2つの伝統峠がそびえ立つ。まずは2級のパッソ・デル・トナーレの、ほとんどカーブのない15kmの上りと、いくつかの厳しいカーブが潜む20km超の下り。さらには下りの勢いそのままに、1級モルティローロの上りへ突入する。
ご存知、1994年大会のマルコ・パンターニが先頭で駆け抜けた伝説の山であり、当然ながら2025年大会の「パンターニの山」に指定された難峠。たしかに今回は「難しくない方」からアタックする。ただ、登坂距離12.6km、平均勾配7.6%、最大16%は十分すぎるほどに厳しく、特に山頂までの2.5kmは、9.8%の激勾配に跳ね上がる!
つまり「難しい方」……勾配10%+クレイジーなまでにヘアピンが続く細い山道を通って、プロトンはモルティローロを下らねばならない。
14kmの急降下の後は、またしても25km近くじわじわと上る。そして残り9km、3級ル・モッテの急坂(3km、8.2%、13%)をよじ上ったら、フィニッシュへ向かって最後のダウンヒル。やはり下りには攻略すべきコーナーが点在する。なによりラスト1km、道はようやく平坦基調になるものの、なんと8つものカーブが待っている!
2026年冬季五輪でアルペンスキー会場となるボルミオは、過去7回、ジロのステージフィニッシュを迎え入れてきた。うち6回は、ここでマリア・ローザを着ていた選手こそが、最終的な総合優勝に輝いている。
text:宮本あさか





残り距離 | ポイント | 現地時間 | 日本時間 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
39 km/h | 37 km/h | 35 km/h | 39 km/h | 37 km/h | 35 km/h | ||
155.0 km | オフィシャル スタート |
13:00 | 13:00 | 13:00 | 20:00 | 20:00 | 20:00 |
131.5 km | 中間SP | 13:30 | 13:31 | 13:33 | 20:30 | 20:31 | 20:33 |
85.4 km | 2級山岳 | 14:45 | 14:51 | 14:57 | 21:45 | 21:51 | 21:57 |
65.1 km | 中間SP | 15:09 | 15:16 | 15:24 | 22:09 | 22:16 | 22:24 |
47.8 km | 1級山岳 | 15:50 | 16:00 | 16:13 | 22:50 | 23:00 | 23:13 |
24.9 km | レッドブルKM | 16:22 | 16:34 | 16:49 | 23:22 | 23:34 | 23:49 |
8.9 km | 3級山岳 | 16:46 | 17:01 | 17:17 | 23:46 | 00:01 | 00:17 |
0.0 km | フィニッシュ | 16:57 | 17:12 | 17:28 | 23:57 | 00:12 | 00:28 |