コースの特徴
ステージの大部分は平坦だ。ただし、この日の栄光は、残念ながらピュアスプリンターのものではない。道の果てには短い激坂が待っている。間違いなく、凄まじいパンチャー大戦となる。
すべての学校をお休みにして、24年ぶりのジロ訪問を全力で祝うロヴィーゴから走り出すと、120kmにわたりほぼ完全にフラットな道を進む。途中で4級山岳をひとつ越えるが、それ以外、わずかな出っ張りさえ登場しない。
ようやく起伏ステージにふさわしい地形になるのは、残り60kmを切ってから。さらにラスト25kmで周回コースに入り、1度目の4級モンテ・ベリコ(登坂距離1.1km、平均勾配7.5%、最大12%)に差しかかると、いよいよ本格的なバトルが始まる。
美しい回廊に縁取られた参道を上がると、頂きには聖マリア聖堂がそびえる。そんなヴィチェンツァのシンボルとも言えるモンテ・ベリコは、10年前のジロでは、P・ジルベールに微笑んだ。また第1回グラベル世界選手権では最初の難関として登場し、過去2年は、ジロ・デル・ヴェネトがここでフィニッシュを争った。……なんと昨秋のイタリアンセミクラシックでは6回も上ったのだが、今回のジロは2回だけ。ここを起点に全長20.3kmの周回をこなす。
周回の道は、時にナーバスにうねる。残り10.4kmのレッドブル・ポイントは、むしろ今区間最難関の上りかもしれない。1kmにわたり平均8.9%・最大13%の難ゾーンが潜んでいる。ただこの先しばらく道は真っ直ぐで平坦になる。体制を立て直すわずかなチャンスが与えられる。
最後は爆発的な加速に備えるべし。モンテ・ベリコは上れば上るほど厳しさを増していく。ラスト500mの平均は10%を超える。しかもフィニッシュラインまで、恐ろしい勾配は決して緩むことはない。
text:宮本あさか




残り距離 | ポイント | 現地時間 | 日本時間 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
46 km/h | 44 km/h | 42 km/h | 46 km/h | 44 km/h | 42 km/h | ||
180.0 km | オフィシャル スタート |
13:05 | 13:05 | 13:05 | 20:05 | 20:05 | 20:05 |
148.5 km | 4級山岳 | 13:48 | 13:50 | 13:52 | 20:48 | 20:50 | 20:52 |
129.4 km | 中間SP | 14:10 | 14:14 | 14:17 | 21:10 | 21:14 | 21:17 |
86.2 km | 中間SP | 15:04 | 15:10 | 15:16 | 22:04 | 22:10 | 22:16 |
44.9 km | 4級山岳 | 16:00 | 16:08 | 16:17 | 23:00 | 23:08 | 23:17 |
20.3 km | 4級山岳 | 16:31 | 16:41 | 16:52 | 23:31 | 23:41 | 23:52 |
10.4 km | レッドブルKM | 16:45 | 16:56 | 17:08 | 23:45 | 23:56 | 00:08 |
0.0 km | 4級山岳 フィニッシュ |
16:59 | 17:11 | 17:23 | 23:59 | 00:11 | 00:23 |