コースの特徴
2日連続のアペニン山脈バトル。ただ今回はクライマーの脚だけでは攻略できない。パンチャー&ダウンヒラー&スプリンターとしての才能も兼ね備えていなければならない。
2日前にはティレニア海岸でフィニッシュを争ったが、この日は再びアドリア海岸へ。ジュリアノーヴァのヨットハーバーでスタートを切り、椰子の木が立ち並ぶビーチサイドを駆け抜けてから、プロトンは山へと向かう。
ステージ最大の難所、1級山岳サッソテットは、コースの真ん中にそびえ立つ。登坂距離13.1km、平均勾配7.4%、最大14%の難しい山道が、ジロに登場するのは35年ぶり。ただティレーノ〜アドリアティコでは、繰り返し使用されてきた。特に過去3回はこの山で勝負が争われ、ランダ、S・イェーツ、ログリッチ……と今ジロの総合本命たちが山頂で勝利を射止めてきた。もちろん今回はフィニッシュまでいまだ90km以上も残されているし、山頂の先には、15kmもの長い下りも待っている。
一方で最大の勝負地は、残り6.5kmの4級ガリオーレに違いない。わずか800mの短い上りながら、勾配11.9%と凄まじい激坂だ。その後の下りもまた、ヘアピン連続でテクニカル。
実は2011年のティレーノ〜アドリアティコ第5ステージは、今区間と同じようなコースで争われた。まさにガリオーレで強烈な加速がかかり、総合リーダーが蹴落とされた。さらに1ダースほどの強豪が、全速力で逃げを追い詰め、ライン上で追い抜いた。劇的な勝利をさらったのは、サッソテットの上りで遅れながらも……下りで集団に追いついたジルベールだった!
このジロでは果たしてどんなシナリオが展開するのか。中世の監視塔カッセロが見守るカステルライモンドに突入すると、短いながら石畳も待っている。ラスト500mは再び上り基調。最後の最後までもがき続けねばならない。
text:宮本あさか




残り距離 | ポイント | 現地時間 | 日本時間 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
43 km/h | 41 km/h | 39 km/h | 43 km/h | 41 km/h | 39 km/h | ||
197.0 km | オフィシャル スタート |
12:25 | 12:25 | 12:25 | 19:25 | 19:25 | 19:25 |
147.1 km | 中間SP | 13:26 | 13:28 | 13:31 | 20:26 | 20:28 | 20:31 |
136.1 km | 3級山岳 | 13:47 | 13:52 | 13:56 | 20:47 | 20:52 | 20:56 |
106.4 km | 中間SP | 14:24 | 14:30 | 14:36 | 21:24 | 21:30 | 21:36 |
92.1 km | 1級山岳 | 14:57 | 15:06 | 15:16 | 21:57 | 22:06 | 22:57 |
44.9 km | 3級山岳 | 16:02 | 16:14 | 16:27 | 23:02 | 23:14 | 23:27 |
19.6 km | レッドブルKM | 16:36 | 16:49 | 17:05 | 23:36 | 23:49 | 00:05 |
6.5 km | 4級山岳 | 16:51 | 17:06 | 17:22 | 23:51 | 00:06 | 00:22 |
0.0 km | フィニッシュ | 16:59 | 17:14 | 17:30 | 23:59 | 00:14 | 00:30 |