コースの特徴
開幕からちょうど1週間。待ちに待った今大会初の山頂フィニッシュがやってきた。昨大会は開幕2日目に1級山頂勝負が行われ、マリア・ローザの行方どころか、表彰台争いまで早々に決着がついてしまったが、今年はこの日の終わりにようやく、総合のヒエラルキーが見えてくる。
アペニン山脈を舞台に繰り広げられるステージは、スタート直後から山尽くし。地震で一度は崩壊しながらも、ちょうど300年前に再建された聖母マリア被昇天聖堂が見守るカステル・ディ・サングロから出発すると、ヨーイドンで2級山岳へと上り始める。登坂距離7km、平均勾配6.4%と、初っ端からなかなかに手厳しい上りだ。
ステージ中盤には短めの激勾配(2級、4.5km、9.4%、最大14%)と、うんざりするほど長い山道(2級、21.6km、3.6%)が待ち構えている。
累積獲得標高3500mのクライマックスは、「イタリアの最も美しい村」のひとつに数えられる、タリアコッツォの村を抜けてから。ジロのプロトンにとっては未知の上りへと足を踏み入れる。
最終峠の11.9kmの山道の、平均勾配自体は5.5%に過ぎない。ただ、これは単に、麓から約9kmは比較的淡々とした勾配が続き、かつ山頂間際の250mがほぼフラットだから。山頂手前2.75kmでいきなり勾配は二桁台に跳ね上がり、そこからの約2.5kmは延々10%超の、恐ろしい激勾配が続く!
上りきった先には、小さな小さな「雪の聖母」教会が建っている。この山の初めての祝福を得られるのは、間違いなく、真のクライマーだけなのだ。
text:宮本あさか
Difference in height
高低差図

Detail
詳細




Time schedule
タイムスケジュール
残り距離 | ポイント | 現地時間 | 日本時間 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
41 km/h | 39 km/h | 37 km/h | 41 km/h | 39 km/h | 37 km/h | ||
168.0 km | オフィシャル スタート |
12:55 | 12:55 | 12:55 | 19:55 | 19:55 | 19:55 |
160.6 km | 3級山岳 | 13:12 | 13:14 | 13:15 | 20:12 | 20:14 | 20:15 |
118.1 km | 中間SP | 14:02 | 14:05 | 14:09 | 21:02 | 21:05 | 21:09 |
96.0 km | 2級山岳 | 14:34 | 14:39 | 14:46 | 21:34 | 21:39 | 22:46 |
63.1 km | 2級山岳 | 15:30 | 15:39 | 15:49 | 22:30 | 22:39 | 22:49 |
52.5 km | 中間SP | 15:43 | 15:52 | 16:04 | 22:43 | 22:52 | 23:04 |
12.8 km | レッドブルKM | 16:30 | 16:42 | 16:55 | 23:30 | 23:42 | 23:55 |
0.0 km | 1級山岳 フィニッシュ |
16:59 | 17:14 | 17:30 | 23:59 | 00:14 | 00:30 |