コースの特徴
アルバニアで過ごす最後の日。ジロ一行は南部に下り、ブローラを起点に大きな輪を描く。ここはアドリア海とイオニア海が出会う地であり、険しい山地に囲まれた歴史的な戦略拠点であり、1912年にアルバニア独立宣言が行われた重要都市。景色は最高に違いないが、レースが加熱する材料も揃っている。
ステージの3分の1ほど進むと、いよいよアップダウンバトルの始まりだ。最初の難関=4級山岳をこなしたら、海辺へ急降下。「アルバニアのリヴィエラ」の小さな岬をめぐり、蛇行する道を急ぎ、忙しなく起伏を繰り返す。途中に待ち構えるレッド・ブルポイントも、強豪たちを刺激するに違いない。
最大の見どころは、もちろん、残り38.4km地点にそびえる2級山岳カファ・エ・ロガラ。第一次バルカン戦争の際には防衛の砦となった。マリア・ローザ争奪戦においては、登坂距離10.5km、平均勾配7.4%、最大12%の厳しい山道が、今大会最初の本格山岳攻防戦を演出する。
山頂からは20kmもの長いダウンヒルが続く。また残り17kmでブローラ湾内に出ると、美しいビーチリゾートが点在する平坦なシーサイドラインを延々と突き進む。フィニッシュラインが引かれるのは、ブローラ町中の大通り。……むしろ大集団スプリントが似合いそうな、幅の広い直線路だ。
激闘の思い出とともに、開幕の3日間は幕を閉じる。プロトンはアドリア海の向こう側へと渡り、早めの休息日を経て、いよいよ大会の本国イタリア巡りへと走り出す。
text:宮本あさか
Difference in height
高低差図

Detail
詳細


Time schedule
タイムスケジュール
ポイント | 残り距離 | 現地時間 | 日本時間 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
44 km/h | 42 km/h | 40 km/h | 44 km/h | 42 km/h | 40 km/h | ||
オフィシャル スタート |
160.0 km | 13:25 | 13:25 | 13:25 | 20:25 | 20:25 | 20:25 |
中間SP | 125.5 km | 14:07 | 14:09 | 14:11 | 21:07 | 21:29 | 21:11 |
4級山岳 | 94.6 km | 14:47 | 14:50 | 14:54 | 21:47 | 21:50 | 21:54 |
レッドブルKM | 71.8 km | 15:14 | 15:19 | 15:24 | 22:14 | 22:19 | 22:24 |
中間SP | 52.9 km | 15:44 | 15:50 | 15:57 | 22:44 | 22:50 | 22:57 |
2級山岳 | 38.4 km | 16:17 | 16:27 | 16:38 | 23:17 | 23:27 | 23:38 |
フィニッシュ | 0.0 km | 17:02 | 17:14 | 17:26 | 00:02 | 00:14 | 00:26 |