コースの特徴
総合系が頑張る意味は皆無で、クライマーが争うべき山岳もゼロ。一方で前日の山でさんざん苦しんだに違いないスプリンターたちにとっては、ご褒美のようなステージ。今大会で最も平坦なステージと呼ばれ、開催委員会の言葉通り「地形的な障害物」は一切存在しない。
山を一旦抜け出して、再びプロトンはアドリア海を目指す。しかも海抜530mの地でスタートを切り、海抜1メートルでフィニッシュ。つまりステージの平均勾配はマイナス0.27%で……序盤こそ道がごくわずかに波打っているものの、基本的には延々と下り坂。舗装状態も良い、と開催委員会は太鼓判を押す。
もちろんたとえ平坦路でも、中央分離帯やロータリーには、いつだって注意が必要だ。風向きや風速によっては、なんらかの作戦が発動する可能性だってある。ひたすら南東を目指してきたプロトンは、残り31kmで海岸沿いに出ると、進路を北東に変える。
ただし、グランツール3週目のスプリンターにとって最大の難題はむしろ、追走体制が上手く行かないこと。そもそも生き残っているスプリンターの数自体が少ないのだ。昨大会18日目はグルパマFDJだけが必死に頑張ったが、14秒差で逃げ切りを許してしまった。また誰もが疲労困憊なせいで、プロトン全体が自主的な「休息日」を取ってしまう場合も。2020年第19ステージは、この日と同じく山岳ゼロの完璧平坦ステージだったが、大きな逃げを見逃し、スプリンターを含むメイン集団は約12分遅れでゆっくり走り終えている。
ヴェネツィア近郊のカオルレで、予定通り大集団スプリントフィニッシュに持ち込まれた場合、汗握る展開となること間違いなし。なにしろ最終5kmに、8回の方向転換が待ち受ける。しかもラスト2km以内にある4つの直角コーナーは、道幅にそれほど余裕もない。
text:宮本あさか
距離 | ポイント | 現地時間 | 日本時間 | ||||
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47km/h | 45km/h | 43km/h | 47km/h | 45km/h | 43km/h | ||
0km地点 | スタート | 12:50 | 12:50 | 12:50 | 19:50 | 19:50 | 19:50 |
83.0km地点 | 中間SP | 14:36 | 14:40 | 14:46 | 21:36 | 21:40 | 21:46 |
165.7km地点 | 中間SP | 16:21 | 16:31 | 16:41 | 23:21 | 23:31 | 23:41 |
197.0km地点 | ゴール | 17:01 | 17:13 | 17:25 | 00:01 | 00:13 | 00:25 |