ジロ・デ・イタリア2023

STAGE 17

第17ステージ

ペルジーネ・ヴァルスガーナ>カオルレ

197 km
5月24日(水)午後9:00 - 深夜1:00
J SPORTS 4J SPORTSオンデマンド
【現地実況・解説版】ステージ全編 午後7:35 - 深夜2:00
J SPORTSオンデマンド限定
障害物のない平坦路はヴェネツィア近郊へ

コースの特徴

第17ステージコースマップ

総合系が頑張る意味は皆無で、クライマーが争うべき山岳もゼロ。一方で前日の山でさんざん苦しんだに違いないスプリンターたちにとっては、ご褒美のようなステージ。今大会で最も平坦なステージと呼ばれ、開催委員会の言葉通り「地形的な障害物」は一切存在しない。

山を一旦抜け出して、再びプロトンはアドリア海を目指す。しかも海抜530mの地でスタートを切り、海抜1メートルでフィニッシュ。つまりステージの平均勾配はマイナス0.27%で……序盤こそ道がごくわずかに波打っているものの、基本的には延々と下り坂。舗装状態も良い、と開催委員会は太鼓判を押す。

もちろんたとえ平坦路でも、中央分離帯やロータリーには、いつだって注意が必要だ。風向きや風速によっては、なんらかの作戦が発動する可能性だってある。ひたすら南東を目指してきたプロトンは、残り31kmで海岸沿いに出ると、進路を北東に変える。

ただし、グランツール3週目のスプリンターにとって最大の難題はむしろ、追走体制が上手く行かないこと。そもそも生き残っているスプリンターの数自体が少ないのだ。昨大会18日目はグルパマFDJだけが必死に頑張ったが、14秒差で逃げ切りを許してしまった。また誰もが疲労困憊なせいで、プロトン全体が自主的な「休息日」を取ってしまう場合も。2020年第19ステージは、この日と同じく山岳ゼロの完璧平坦ステージだったが、大きな逃げを見逃し、スプリンターを含むメイン集団は約12分遅れでゆっくり走り終えている。

ヴェネツィア近郊のカオルレで、予定通り大集団スプリントフィニッシュに持ち込まれた場合、汗握る展開となること間違いなし。なにしろ最終5kmに、8回の方向転換が待ち受ける。しかもラスト2km以内にある4つの直角コーナーは、道幅にそれほど余裕もない。

text:宮本あさか


MAP




Difference in height
高低差図
第17ステージ高低差図
Detail
詳細
第17ステージ ラスト5km 第17ステージ ラスト3.8km勾配
Time schedule
タイムスケジュール
距離 ポイント 現地時間 日本時間
47km/h 45km/h 43km/h 47km/h 45km/h 43km/h
0km地点 スタート 12:50 12:50 12:50 19:50 19:50 19:50
83.0km地点 中間SP 14:36 14:40 14:46 21:36 21:40 21:46
165.7km地点 中間SP 16:21 16:31 16:41 23:21 23:31 23:41
197.0km地点 ゴール 17:01 17:13 17:25 00:01 00:13 00:25

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