ジロ・デ・イタリア2023

STAGE 16

第16ステージ

サッビオ・キエーゼ>モンテ・ボンドーネ

203 km
5月23日(火)午後5:40 - 深夜1:00
J SPORTS 4J SPORTSオンデマンド
【現地実況・解説版】ステージ全編 午後5:40 - 深夜2:00
J SPORTSオンデマンド限定
ドロミテ山塊で積獲得標高5200mの苦行

コースの特徴

第16ステージコースマップ

2回目の休息日が明け、ピンク色の戦いもいよいよ最終週。もちろんマリア・ローザ争いは未だ決着はついていない。残り6日間で山頂フィニッシュが4つ(うち1つはTT)待ち受けているし、そもそもジロ最終週にリーダーが入れ替わったのは過去10年間で6回を数える。

「5つ星」の超難関ステージ。走行距離は200kmを超える。ただ幸いにも序盤60kmは平坦だから、休息日ボケを大急ぎで解消したい。なにしろ残り140kmには5つの山岳がぎゅうぎゅうに詰め込まれている。ドロミテ山塊の入口に足を踏み入れつつ、累積獲得標高5200mをこなさねばならないのだ!

イタリア最大のガルダ湖畔に連なる33個ものトンネルをくぐり抜けると、以降はひたすら厳しい上り下りの繰り返し。まずは1級サンタ・バルバラ(全長12.7km、平均勾配8.3%、最大14%)で一気に標高を1000m以上駆け上がり、山頂からわずか3km弱下った先で、畳み掛けるように3級ボルダラ(4.5km、6.7%、12%)が続く。そこから約15kmかけて標高を1000mを下ったら、ほとんど休む間もなく、2級マタッソーネ(11.3km、5.5%、11%)と直後に続く無印の起伏へ。下ったと思ったらすぐさま2級セッラーダ(17.2km、5.5%、11%)で、またしても1000m上り、1000m下る。

この日最後のダウンヒルの終わりに、イタリアで2番目に長いアディジェ川のほとりへ出たら、ほんの10kmほど道は平坦になる。恐ろしき最終峠に挑みかかる前に、わずかながら息を整える時間が与えられる。

そして1級モンテ・ボンドーネへ。苦行の締めくくりにふさわしい21.4kmの長い山道を走り、標高差1430mを駆け上がる。平均勾配こそ6.7%と緩めだが、登坂口の3kmはガツンと9%。さらに見晴らしの良いだらだら道を挟んで、再び終盤には約8kmに渡り8%超・最大15%の細い九十九折が待っている。

ところでボンドーネ……と言えば、「雪の」という枕詞が思い浮かぶ。1956年大会での季節外れのひどい大雪と体感気温マイナス10度という寒さ、60人近いリタイア、そしてシャルリー・ゴールの2位以下に8分ものタイム差をつけての独走勝利は、大会屈指の伝説として語り継がれている。2006年大会はI・バッソがピンクジャージ姿で、やはり後続に1分半近い差をつけて大勝ち。ただしこの2回は登坂路が異なる。。まさにゴールがマリア・ローザをつかみ取った南側からの山道が、2023年大会のプロトンを受け入れる。

text:宮本あさか


MAP




Difference in height
高低差図
第16ステージ高低差図
Detail
詳細
第16ステージ 山岳詳細 第16ステージ 登坂図 第16ステージ 山岳詳細 第16ステージ 登坂図 第16ステージ 山岳詳細 第16ステージ ラスト5km 第16ステージ ラスト3km
Time schedule
タイムスケジュール
距離 ポイント 現地時間 日本時間
35km/h 33km/h 31km/h 35km/h 33km/h 31km/h
0km地点 スタート 11:05 11:05 11:05 18:05 18:05 18:05
76.8km地点 1級山岳 13:08 13:16 13:25 20:08 20:16 20:25
84.2km地点 3級山岳 13:22 13:32 13:42 20:22 20:32 20:42
103.5km地点 中間SP 13:47 13:57 14:09 20:47 20:57 21:09
116.4km地点 2級山岳 14:13 14:25 14:39 21:13 21:25 21:39
153.5km地点 2級山岳 15:17 15:34 15:54 22:17 22:34 22:54
181.2km地点 中間SP 15:52 16:10 16:32 22:52 23:10 23:32
203.0km地点 1級山岳
ゴール
16:50 17:15 17:43 23:50 00:15 00:43

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