コースの特徴
1回目の休息日の翌日。何事もなければ、総合系ライダーたちにとっては、それほど難しいステージにはならないはず。もちろんグランツール休息日明けにありがちな「休みボケ」には注意すべし。むしろこの日は逃げ屋とスプリンターの駆け引きに要注目。特にマリア・チクラミーノが欲しい面々は、2日連続のスプリントチャンスを逃してはならない。
前半は中級山岳ステージ。スタート直後からいきなり上り基調で、しかも細かい起伏が繰り返し襲いかかる。さらには、すでに何度となくプロトンを苦しめてきたアペニン山脈を、改めて乗り越えねばならない。87.5km地点にそびえ立つ2級ラディーチ峠は、正式な登坂距離こそ7.1kmだが、実質は40km近くもかけてじわじわと標高1527mまで上り詰める。平均勾配も4.4%と易しめながら、最大11%ゾーンも潜む。
山頂からは30km近いダウンヒル。開催委員会曰く「テクニカルかつスピードの出る下り」。つまりヘアピンカーブはそれほど無い代わりに、細かいうねりがうんざりするほど続く。下りきった直後には、休む間もなく4級モンテペルポリもこなす。
一方の後半は平坦ステージ。4級山岳を終えると、残り70km、道はすっかり平坦(しかも下り基調)になる。ラスト20kmにほんの小さな出っ張りが待ち受けるが、それほど恐るべきものではない。ちなみに昨大会13日目の前半起伏・後半平坦ステージでは、ラスト1kmで、スプリント列車がぎりぎり逃げを吸収した。一方の同じく第18ステージは、たった4人の小さな逃げが、14秒差で追走をかわし切った。
ラストは5日ぶりにティレニア海岸へ。ティレーノ〜アドリアティコ開幕TTの舞台としてもおなじみ、文字通り一直線&完璧に平坦な海岸道路を3.6km突き進んだ果てに、フィニッシュラインは引かれている。
text:宮本あさか
距離 | ポイント | 現地時間 | 日本時間 | ||||
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42km/h | 40km/h | 38km/h | 42km/h | 40km/h | 38km/h | ||
0km地点 | スタート | 12:20 | 12:20 | 12:20 | 19:20 | 19:20 | 19:20 |
48.1km地点 | 中間SP | 13:33 | 13:37 | 13:42 | 20:33 | 20:37 | 20:42 |
87.5km地点 | 2級山岳 | 14:36 | 14:44 | 14:53 | 21:36 | 21:44 | 21:53 |
120.7km地点 | 4級山岳 | 15:22 | 15:32 | 15:44 | 22:22 | 22:32 | 22:44 |
154.1km地点 | 中間SP | 16:03 | 16:16 | 16:30 | 23:03 | 23:16 | 23:30 |
196.0km地点 | ゴール | 16:59 | 17:14 | 17:30 | 23:59 | 00:14 | 00:30 |