コースの特徴
大会第1週目の終わりの、正念場。個人タイムトライアル計3回・トータル73.2kmのうち、2回目の今ステージで、約半分の35kmを一気にこなす。道はほぼ完全に平坦で、ピュアスペシャリスト向き。最終マリア・ローザを追い求める者たちは、休息日を翌日に控えて、絶対に上手くやりこなさねばならない。
「賽は投げられた」。カエサルがこの有名な言葉を放ったのは、ルビコン川を渡る際だったという。その川辺に発展したサヴィニャーノ・スル・ルビコーネの市街地から、選手たちは孤独に1人ずつ、2度と後戻りできない戦いへと走り出していく。前ステージの総合最下位から降順にスタートし、ピンクジャージの持ち主が最終走者。ちなみに肝心のルビコン川は、10km前後で横断する。
コースは前述の通りスタートからフィニッシュまでほぼフラットで、たくさんの直線と、いくつかの直角カーブで構成されている。たいてい道幅は広く、地元メディアの報道によると「穴ひとつない」ほど完璧な舗装が施されているとのこと。計測地点は13km地点(残り22km)、23km地点(残り12km)、29km地点(残り6km)の全3か所。
最終盤はマルコ・パンターニの故郷チェゼーナの中心部を駆け抜けて、郊外の「テクノジム・ヴィレッジ」へ。今年で創設40周年のフィットネス機器会社「テクノジム」が運営する巨大なウェルネスセンターへと向かう最終ストレートは、1900mとひときわ長い。
開催委員会は走行時速52km〜56km前後、フィニッシュタイム38〜40分のハイスピードな戦いを予言する。五輪TT金メダル(プリモシュ・ログリッチ)、世界TT制覇2回にしてアワーレコード保持者(フィリッポ・ガンナ※第8ステージDNS)、そして元欧州TT王者(レムコ・エヴェネプールやシュテファン・キュング)の贅沢な競演で、凄まじい数字がはじき出されるかもしれない。
text:宮本あさか
距離 | ポイント | 現地時間 | 日本時間 | タイム予想 平均 54km/h |
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第1走者 52km/h |
最終走者 56km/h |
第1走者 52km/h |
最終走者 56km/h |
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0km地点 | スタート | 13:10 | 16:32 | 20:10 | 23:32 | 00'00" |
13.0km地点 | 第1計測 | 13:24 | 16:45 | 20:24 | 23:45 | 13'52" |
23.1km地点 | 第2計測 | 13:36 | 16:56 | 20:36 | 23:56 | 25'51" |
29.0km地点 | 第3計測 | 13:44 | 17:03 | 20:44 | 00:03 | 32'42" |
35.0km地点 | ゴール | 13:50 | 17:09 | 20:50 | 00:09 | 38'53" |