ジロ・デ・イタリア2023

STAGE 08

第8ステージ

テルニ>フォッソンブローネ

207 km
5月13日(土)午後9:00 - 深夜1:00
J SPORTS 4J SPORTSオンデマンド
【現地実況・解説版】ステージ全編 午後6:40 - 深夜2:00
J SPORTSオンデマンド限定
立ちはだかる2連続激坂

コースの特徴

第8ステージコースマップ

難関山頂と個人TTに挟まれた「移動日」ではない。凄まじい爆発力を要する「壁」と、スピードの出るダウンヒルが待ち受ける。翌日に向けて体力も温存したいが、貴重なタイムも稼いでおきたい。とにかく一瞬たりとも気を抜くことは許されない。

2日連続の200km超え。またしても一直線に北を目指す。いきなりスタートから無印の上りに放り込まれるが、おかげであっさり逃げが出来上がるかもしれない。以降は軽い上り下りはあるものの、基本的に平坦な道を走る。

150kmほど走った先で、フィニッシュ地フォッソンブローネにたどり着くと、いきなり激坂バトルが勃発。カップッチーニ神父修道院の建つサン・ジョヴァンニの丘、すなわち4級山岳イ・カップッチーニへと駆け上がる。全長2.8km・平均勾配は7.9%。ただし序盤約1kmが勾配4%程度と控えめなのに対して、その後いきなり11%台に振り切れる。しかもてっぺんまで決して緩むことはない。最大19%ゾーンさえ待ち受ける。

直線からのヘアピン連続という決して簡単ではない坂道をこなした先で、残り44.4km、一旦フィニッシュラインを通過。そこから大きく北部へぐるりと一周し、2級モンテ・デッレ・チェザーネ(7.8km、6.5%)へと足を伸ばす。寄り道の意味は大いにあり。序盤約2.5kmにわたって勾配9.6%ゾーンが続き、最大18%にも達するという、やはり壁なのだ。

その後はフィニッシュ近くを素通りし、改めてもう一度、4級イ・カップッチーニへ。1回目の上り下りで、すでに下見は済ませている。目星をつけた場所で爆発的なアタックを決めたら、後は山頂から猛スピードで駆け下りるだけ。フィニッシュラインまでは5.6km。ラスト1600mは平坦路となる。

手に汗握るレースが繰り広げられること間違いなし。イ・カップッチーニ登坂×2で争われた2019年ティレーノ〜アドリアティコ4日目がそうだったように。あの日のA・ルツェンコはかなり遠くから仕掛けた。2度目の登坂でP・ログリッチを含む強豪トリオが飛び出した。山頂での差は36秒。下りで急速に追い上げ、残り600m、最終ストレートインと共にとうとう前をとらえた。しかし4人のスプリントで……なんとルツェンコが粘り勝ち!衝撃的な幕切れだった。

text:宮本あさか


MAP




Difference in height
高低差図
第8ステージ高低差図
Detail
詳細
第8ステージ 山岳詳細 第8ステージ 山岳詳細 第8ステージ ラスト10km 第8ステージ ラスト3km勾配
Time schedule
タイムスケジュール
距離 ポイント 現地時間 日本時間
42km/h 40km/h 38km/h 42km/h 40km/h 38km/h
0km地点 スタート 12:00 12:00 12:00 19:00 19:00 19:00
47.9km地点 中間SP 13:08 13:12 13:16 20:08 20:12 20:16
97.3km地点 中間SP 14:16 14:23 14:31 21:16 21:23 21:31
156.8km地点 4級山岳 15:37 15:48 16:00 22:37 22:48 23:00
170.6km地点 2級山岳 16:05 16:18 16:33 23:05 23:18 23:33
201.1km地点 4級山岳 16:48 17:03 17:21 23:48 00:03 00:21
207.0km地点 ゴール 16:54 17:11 17:29 23:54 00:11 00:29

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