ジロ・デ・イタリア2023

STAGE 04

第4ステージ

ヴェノーザ>ラーゴ・ラチェノ

175 km
5月9日(火)午後9:00 - 深夜1:00
J SPORTS 4J SPORTSオンデマンド
【現地実況・解説版】ステージ全編 午後7:20 - 深夜2:00
J SPORTSオンデマンド限定
今大会初の山頂フィニッシュ

コースの特徴

第4ステージコースマップ

行く手には3つの2級峠がそびえたち、締めくくりは実質的な大会初の山頂フィニッシュ。大きな違いは生まれないだろうが、総合勢の調子やチーム力が、大会4日目にしてはっきりと見えてくる。

南イタリアの、南アペニン山脈を横断する1日。スタート直後は小さな起伏の連続で、いきなり激しい飛び出し合戦が巻き起こる可能性あり。

50kmほど走ると、いよいよ大きな山に対峙する。まずは2級クロチェッレ峠(平均勾配4.3%、最大11%)の、全長13.6kmという長い上りと、19.7kmの長い下り。下り終えたら休む間なく2級モンテ・カッルオッツォ(3.8%、11%)の、やはり19.9kmの長い上りをこなさねばならない。山道の途中では、ムーロ・ルカーノ……つまり「ルカーノの壁」と言う名の美しき中世都市で、第1中間ポイントも争われる。

またしても16kmという長い下りを抜け出したら、ようやくわずかに平地(しかし上り基調)が顔を出す。最終峠に向けて、しっかりと体制を整えておくべし。できることなら山の麓の第2中間ポイントで、ボーナスポイントも掠め取っておきたいところ。

最後の2級モレッラ峠へは、フィニッシュ手前12.6km地点から上り始める。登坂距離は9.6km、平均勾配6.2%。特に序盤約5.5kmは平均勾配4〜4.5%程度と、少々やさしめ。ただし中盤で突如として道は険しさを増す。全長2.7kmにわたり勾配9.4%の急坂ゾーンが続き、最大12%にまで跳ね上がる。

2012年大会でこの山を使用した時、まさにこの最難関ゾーンで単独アタックを打った「地元っ子」D・ポッツォヴィーヴォが、そのまま独走勝利を決めた。山頂までの約2.5kmでメイン集団に約30秒差をつけ、フィニッシュでもいまだ23秒差を保っていた。一方で1998年大会のM・パンターニは、凄まじい加速で一旦すべてを振り払ったものの、山頂前に回収された(山頂にはパンターニを偲ぶ看板が立っている)。

かつての英雄たちが、山頂から湖(ラーゴ)経由で4.4kmかけてフィニッシュラインへとたどり着いたのだとしたら、今年は湖抜きの3kmに短縮。すると山の上の平地では、より凝縮されたチェイスが繰り広げられるのかもしれない。

text:宮本あさか


MAP




Difference in height
高低差図
第4ステージ高低差図
Detail
詳細
第4ステージ 山岳詳細 第4ステージ 登坂図 第4ステージ ラスト3km 第4ステージ ラスト3km勾配
Time schedule
タイムスケジュール
距離 ポイント 現地時間 日本時間
41km/h 39km/h 37km/h 41km/h 39km/h 37km/h
0km地点 スタート 12:45 12:45 12:45 19:45 19:45 19:45
64.2km地点 2級山岳 14:21 14:26 14:32 21:21 21:26 21:32
95.9km地点 中間SP 15:06 15:14 15:23 22:06 22:14 22:23
110.2km地点 2級山岳 15:31 15:40 15:51 22:31 22:40 22:51
159.2km地点 中間SP 16:32 16:44 16:57 23:32 23:44 23:57
172.0km地点 2級山岳 16:57 17:11 17:27 23:57 00:11 00:27
175.0km地点 2級山岳
ゴール
17:00 17:15 17:31 00:00 00:15 00:31

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