コースの特徴
長く平坦な道の終わりに、ちょっとした急坂が待ち受ける。爆発力を誇るパンチャーたちにとっては、自慢の脚の見せ所。総合争いの選手たちにとっても、格好の脚試しの機会となりそうだ。
開幕の地アブルッツォ州と、アドリア海に一旦別れを告げつつ、ジロ一行はさらに南へと進路を取る。イタリア半島の長靴の「かかと」にあたるプーリア州を通過し、続いて足裏のバジリカーテ州へと進み入る最初の170kmは、道はほぼフラット。かすかに上り基調ではあるものの、難所は一切存在しない。
ところがラスト40kmに入り、ヴァルトレ休火山の山肌へ差し掛かると、コースはいきなり難度を増す。まずは3級ヴァリコ・デイ・ラーギ・ディ・モンティッキオ、いわゆるモンティッキオ湖峠の全長6.3km、平均勾配6.4%の山道へ。後半4kmは延々7%を超え、最大10%ゾーンも待っている。さらに短く曲がりくねった緩やかな下りを経て、すぐさま4級ヴァリコ・ラ・クローチェ(2.6km、7.6%、10%)に挑みかからねばならない。
残り約26km地点で4級峠を越えると、あとは曲がりくねった下りと平地のみ。急坂で勢い良く飛び出したアタッカーは、果たして最後まで逃げ延びるか。それとも上りを耐えきった俊足たちが、上手く追走列車を編隊できるか。
最終盤は平地とはいっても、微妙なでこぼこが絶え間なく続く。しかも残り2kmから道は軽い上り坂で、フラム・ルージュ手前で一旦下り基調に転じるものの、残り350mで改めて勾配5%の上りへ。つまり最後の最後まで、持ち弾は残していなければならない。
text:宮本あさか
Difference in height
高低差図
Detail
詳細
Time schedule
タイムスケジュール
距離 | ポイント | 現地時間 | 日本時間 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
43km/h | 41km/h | 39km/h | 43km/h | 41km/h | 39km/h | ||
0km地点 | スタート | 12:00 | 12:00 | 12:00 | 19:00 | 19:00 | 19:00 |
107.0km地点 | 中間SP | 14:24 | 14:31 | 14:38 | 21:24 | 21:31 | 21:38 |
180.0km地点 | 3級山岳 | 16:12 | 16:25 | 16:39 | 23:12 | 23:25 | 23:39 |
187.0km地点 | 4級山岳 | 16:24 | 16:38 | 16:53 | 23:24 | 23:38 | 23:53 |
203.3km地点 | 中間SP | 16:43 | 16:58 | 17:14 | 23:43 | 23:58 | 00:14 |
213.0km地点 | ゴール | 16:57 | 17:12 | 17:28 | 23:57 | 00:12 | 00:28 |