コースの特徴
ピンク色の3週間は、アドリア海の青を眺めながら幕を開ける。イタリア中部アブルッツォ州の、名物「トラボッコ」(漁師小屋)が立ち並ぶ海岸道路へと、全参加22チーム・176選手が一人ずつ飛び出していく。
ストップウォッチ相手の個人タイムトライアルこそ、間違いなく、2023年大会攻略の鍵だ。なにしろ全部で3回行われ、トータル73.2km……と、なんと昨大会より総距離は約50kmも伸びた。最終日前夜の恐ろしき山岳TTが終わるまで、最終的な総合覇者が決して分からないのだとしたら、今大会最初のマリア・ローザは、初日の全長19.6kmのコースを最速タイムで駆け抜けた者に与えられる。
序盤の4分の3は、平坦な海岸道路をほぼ一直線に北上する。6回くぐり抜ける短いトンネルは大きな影響はなさそうだけれど、途中で幅の狭い自転車専用道路を拝借するから要注意。一方で内陸へと切り込む最終盤は、アップダウンとカーブの連続だ。特に残り2.85kmからは平均勾配5.4%、最大8%の坂道が1.15kmにわたって続く。しかも上りきった先の下り坂で、2度の直角カーブも待っている。
ラスト750mは再び2%程度の上り坂で、締めくくりはつるりとした御影石のペイヴメントロードの果て。今からちょうど80年前、第二次世界大戦に激しい市街戦が行われたことで知られるオルトーナの、第一次世界大戦の戦没者を悼む記念広場にてフィニッシュを迎える。
開催委員会の計算によれば、22分半前後の全力疾走。9.8km地点と16.8km地点にそれぞれ計測地点が設けられる。またフィニッシュラインは4級山岳にも指定されており、大会初めての4賞ジャージがずらり出揃う。
text:宮本あさか
Difference in height
高低差図
Detail
詳細
Time schedule
タイムスケジュール
距離 | ポイント | 現地時間 | 日本時間 | タイム予想 平均 52km/h |
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第1走者 50km/h |
最終走者 54km/h |
第1走者 50km/h |
最終走者 54km/h |
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0km地点 | スタート | 13:50 | 16:48 | 20:50 | 23:48 | 00'00" |
9.8km地点 | 第1計測 | 14:00 | 16:58 | 21:00 | 23:58 | 10'34" |
16.8km地点 | 第2計測 | 14:08 | 17:05 | 21:08 | 00:05 | 18'17" |
19.6km地点 | ゴール | 14:13 | 17:09 | 21:13 | 00:09 | 22'37" |