ジロ・デ・イタリア2025

RULE
ルール

ジロがやってきた

ジロ・デ・イタリアのルール

総合タイム首位/マリア・ローザ

マリア・ローザ

各ステージ終了後、初日から当日までの総合タイムトップの選手が、総合首位として毎日表彰を受ける。
また全21ステージを通しての総計首位選手が、最終的にジロ・デ・イタリア総合優勝に輝く。
この総合リーダーに授与されるのが、1931年に誕生したマリア・ローザ。
主催新聞『ガッゼッタ・デッロ・スポルト』の紙面のカラーにちなんだ、ピンク色のジャージだ。


マリア・ローザ

ポイント賞/マリア・チクラミーノ

マリア・チクラミーノ

キング・オブ・スプリンターを決める賞。
タイムトライアルを除くステージ途中に設けられる2度の中間スプリントポイント、さらには全ステージのフィニッシュラインに設けられるステージポイントを最も多く獲得した選手に与えられる
このポイント賞リーダーに授与されるのが、「シクラメン色」のマリア・チクラミーノ。1970年からスプリンターたちを讃えてきた同ジャージは、2010年から赤ジャージに変更されたが、2016年第100回大会に再び伝統色が復活した。

中間ポイント:通常ステージ2つ(各5人)
12、8、5、3、1ポイント
ステージポイント
a/bステージ(上位15人) 50、35、25、18、14、12、10、8、7、6、5、4、3、2、1ポイント
cステージ(上位10人) 25、18、12、8、6、5、4、3、2、1ポイント
d/eステージ(上位10人) 15、12、9、7、6、5、4、3、2、1ポイント

※ステージカテゴリー
a=際立った難所のないステージ:4、12、18、21
b=軽度の難所のあるステージ:5、6、13、14
c=中度の難所のあるステージ:1、3、8、9、11
d=高度の難度のあるステージ:7、15、16、17、19、20
e=個人タイムトライアルステージ:2、10


マリア・チクラミーノ

山岳賞/マリア・アッズーラ

マリア・アッズーラ

山岳王を決定する賞。各峠の頂上に設定された山岳ポイントの合計で争われる。
各峠は4級から1級までの4段階に分けられる。また1級に限り、ステージ途中での山頂通過時と、山頂フィニッシュ時では、ポイントが異なる。
さらに同大会で最も標高の高い山頂「チーマ・コッピ」では、最も高いポイントが与えられる。2025年大会のチーマ・コッピは、第20ステージのコッレ・デッレ・フィネストレ2178m。


この山岳賞リーダーに授与されるのが、イタリア王国、ひいてはイタリアのシンボルカラーである「青」が基調のジャージだ。かつてブルーといえば中間ポイント賞インテルジロのシンボルカラーで、山岳賞は長年グリーンのジャージだった。2012年大会から、現行通り、マリア・アッズーラが山岳ジャージとなった。

山岳ポイント
チーマ・コッピ(上位9人) 50、30、20、14、10、6、4、2、1ポイント
1級(上位8人) 通過:40、18、12、9、6、4、2、1ポイント
山頂フィニッシュ(第7、16ステージ):50、24、16、9、6、4、2、1ポイント
2級(上位6人) 18、8、6、4、2、1ポイント
3級(上位4人) 9、4、2、1ポイント
4級(上位3人) 3、2、1ポイント

マリア・アッズーラ

新人賞/マリア・ビアンカ

マリア・ビアンカ

2000年1月1日より後に生まれた選手の中から、総合順位の最も高い選手に与えられる。
この新人賞リーダーに授与されるのが、純白のマリア・ビアンカだ。


マリア・ビアンカ

中間スプリント賞/トラグアルディ・ヴォランティ

個人タイムトライアルを除く各ステージに中間ポイントが2回ずつ設定され、上位通過5人に12、8、5、3、1ポイントが与えられる。このポイントの総計で中間スプリント賞が争われる。

レッドブルkm賞

個人タイムトライアルを除く各ステージに、レッドブル・ポイントが1回ずつ設定される。
上位通過者3人にボーナスタイム3、2、1秒が与えられ、上位通過者5人には15、8、5、3、1ポイントが与えられる。
このポイントの総計でレッドブルkm賞を争う。
また各レッドブル・ポイントの1位通過者は、翌ステージで青いゼッケンを着用する。

大逃げ賞/プレミオ・フーガ

逃げ距離の総計で争う賞。10人以下の逃げにのみ適応され、5km以上逃げた時点から距離がカウントされる。
ジロならではのユニークさで、人気が高い。

敢闘賞/プレミオ・デッラ・コンバッティヴィータ

個人タイムトライアルを除く各ステージで、最も奮闘した選手を讃える賞。
3選手が開催委員会によりノミネートされ、最終的に1名が選出される。敢闘賞受賞者は、翌ステージで赤ゼッケンを着用する。
また最終日には、3週間通して最も奮闘した選手にスーパー敢闘賞が与えられる。

チーム総合順位/スーパー・チーム

各チームの各ステージ上位3選手のタイム総計で、チーム総合順位が決定される。

ボーナスタイム

個人タイムトライアルを除く各ステージで、レッドブル・ポイントとフィニッシュラインを上位通過した3名に、ボーナスタイムが与えられる。

ボーナスタイム
レッドブル・ポイント(上位3人) 6、4、2秒
フィニッシュ(上位3人) 10、6、4秒

フィニッシュ順位・タイム計測

集団でフィニッシュした選手全員に、集団の先頭選手と同タイムが与えられる。集団が分断し、2集団の間隔が1秒以上開いていた場合(前方集団最後尾選手の後輪の後端と、後方集団先頭選手の前輪の先端の差)は、後方集団には新たなタイムが与えられる。


例外として集団スプリントフィニッシュで終わるであろうステージでは、2集団の間隔が3秒以内であれば、同一集団と認められる。2025年大会では第4、6、12、18、21ステージで適応される。


フィニシュまで3kmを切った地点で、落車やメカトラブルなどのアクシデントで遅れが生じた場合、ステージ順位はフィニッシュライン通過順で記録されるが、フィニッシュタイムはアクシデント発生時に所属していた集団と同じタイムが与えられる。

ただし個人タイムトライアル(第2・10ステージ)と上り基調のフィニッシュ(第5、7、9、13、16、17、20ステージ)では、この3km救済ルールは適応されない。


またステージ最終盤でのアクシデントが懸念されるステージ(第3、4、14、18、21ステージ)では、救済措置区間が5kmに拡大される。

個人タイムトライアル

第2ステージと第10ステージの個人タイムトライアルでは、前ステージの総合順位に従い、最下位から首位への降順でスタートが切られる。
スタート間隔は1分〜3分。最終15人に限り、それ以外の選手とは異なる間隔が採用されることもある。

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