来歴
人生初グランツールとなった2020年のジロ・デ・イタリアで、15日間マリア・ローザを着用した。当初はレムコ・エヴェネプールのアシストとしての参戦だったが、途中からその役割が変わった。
◆一躍母国の英雄に
母国ポルトガルでは、すっかりあの英雄と並び称される有名人になった。「自転車界のロナウド」とメディアからは呼ばれ、「僕はクリスティアーノ・ロナウドではない」と本人は答える。
「ただ僕が成し遂げたことを、彼が誇りに思ってくれたら嬉しいけど」と本音も。代理人も、クリスティアーノ・ロナウドと同じ人物に担当されることになり、名実ともにトップ選手となった。
◆待ち望んだ自分のための環境
2022年、いよいよ自分の力を開放するシーズンがやってきた。
それまではアシストとして窮屈な思いをしてきたが、これからは、自分のためだけに準備されたスケジュール、特化したトレーニング、周囲を支える「母国語ポルトガル語を話す」アシストたちがいる。グランツールに集中できる体制が整った。
◆安定した成績
2023年までに出場したグランツールでは、新型コロナ感染で撤退した2022年ジロ・デ・イタリアをのぞいてすべて個人総合トップ10入りを達成。
得意のタイムトライアルで稼ぎ、山岳でもライバルのアタックをテンポで追う走りを自分の形にし、抜群の安定感で高順位を獲得し続けた。
◆ポガチャルをアシストしながら自らも上位へ
UAEチームエミレーツでは、タデイ・ポガチャルと並んでグランツールの総合エースとして役割を確立させる。それでも、2024年はツール・ド・フランスでの復権を目指すポガチャルのために山岳アシスト役を引き受けた。
鉄壁の“ポガチャルシフト”を完成に持ち込んだのは紛れもなくアルメイダで、絶対エースが勝負するその時までタフな上りで絶妙なペースメイクをしてみせた。
それでいながら、みずからも個人総合4位。改めて、総合力の高さと器用さを証明した。
©A.S.O./Alex Broadway ©UNIPUBLIC / SPRINT CYCLING AGENCY
戦績
年 | レース・結果 |
---|---|
2019年 | ツアー・オブ・ユタ総合4位&ヤングライダー賞 |
2020年 | ジロ・デッレミリア2位 セッティマーナ・インテルナツィオナーレ・ディ・コッピ・エ・バルタリ総合3位 ブエルタ・ア・ブルゴス総合3位 ツール・ド・ラン総合7位&ヤングライダー賞 ジロ・デ・イタリア 総合4位 |
2021年 | ツール・ド・ポローニュ総合優勝&ポイント賞 ツール・ド・ルクセンブルク総合優勝&ポイント賞&ヤングライダー賞 ボルタ・ア・カタルーニャ総合7位&ヤングライダー賞 国内選手権個人タイムトライアル優勝 ジロ・デ・イタリア総合6位 |
2022年 | 国内選手権ロードレース優勝 ブエルタ・ア・ブルゴス総合2位 ボルタ・ア・カタルーニャ総合3位 UAEツアー総合5位 パリ〜ニース総合8位&ヤングライダー賞 |
2023年 | ヴォルタ・アン・アルガルヴェ総合6位 ティレーノ〜アドリアティコ総合2位&ヤングライダー賞 ボルタ・ア・カタルーニャ総合3位 国内選手権個人タイムトライアル優勝 ツール・ド・ポローニュ総合2位 ジロ・デ・イタリア個人総合3位&ヤングライダー賞、区間1勝 ブエルタ・ア・エスパーニャ個人総合9位 |
2024年 | パリ〜ニース 区間優勝 ツール・ド・スイス 総合2位 ツール・ド・フランス総合4位 |