ブライアン・コカール

B&B HOTELS P/B KTM
フランス

ブライアン・コカールBryan COQUARD

ブライアン・コカール
PROFILE
チーム
B&Bホテルズ
生年月日
1992年4月25日
身長/体重
169cm/60kg
国籍
フランス
twitter
@bryancoquard
Instagram
bryancoquard
  • Past results:
  • 2012年ロンドンオリンピック・オムニアム 2位
  • 2016年ダンケルク4日間レース区間3勝
  • 2017年ブエルタ・ア・アンダルシア区間優勝
  • 2018年ツアー・オブ・オマーン区間優勝、ダンケルク4日間レース区間優勝、バロワーズ・ベルギー・ツアー区間優勝
  • 2019年ダンケルク4日間レース区間優勝、アークティック・レース・オブ・ノルウェー区間優勝

「ル・コック(雄鶏)」が新設チームのリーダーとして引き抜かれてから3年目。昨夏ついにツール・ド・フランスの招待権を勝ち取った。自身にとっては2016年以来の大舞台。「ああ、僕は、ここに来るために自転車をやってきたんだ」と、改めて走る喜びを噛み締めたそうだ。


プロ入り前から「有名選手」の重圧を背負って生きてきた。ジュニア時代にトラック世界選手権オムニアムで2連覇を果たし、2012年ロンドン五輪では同種目で銀メダルを獲得。ちなみに金メダルは現クベカ所属のハンセンで、4位がクルーゲ、6位がヴィヴィアーニ。その翌年に鳴り物入りでプロ転向すると、デビュー2日目に早くも1勝目を獲得。いきなり初年度に6勝を叩き出した。2016年には年間13勝と大暴れ。


昨年末時点でキャリア通算45勝を数えるが、不思議なことにいまだワールドツアーでの勝利はゼロ。ツールだけでも区間トップ3以内を5度も経験しているが、どうもあとひと押しが足りない。2015年はシャンゼリゼで2位、2016年台4ステージはあのキッテルと競り合った上に、写真判定で2位……と、悔し涙も流してきた。


2021年ツールでは再びプレッシャーが両肩にのしかかる。なにしろチームの本拠地ブルターニュからの開幕だ。しかもスプリンター向け区間が、例年以上に多く用意されている。昨春のロックダウン直前に生まれた愛娘ガブリエルちゃんのためにも、大きな勝利を持ち帰らねばならない。

text:宮本あさか