マルク・ヒルシ

Marc HIRSCHI

プロフィール

チーム
チューダー・プロサイクリングチーム
生年月日
1998/8/24
選手タイプ(脚質)
クラシックスペシャリスト
身長
174cm
国籍
スイス
主な戦績1
ツール・ド・フランススーパー敢闘賞(2020)
主な戦績2
ラ・フレーシュ・ワロンヌ優勝(2020)
主な戦績3
クラシカ・サンセバスティアン 優勝(2024)

コメント

ジュニア時代から、確かな才能を認められてきたヒルシは、2015年から2年連続で国内ジュニアロードチャンピオンに輝き、2016年はマディソンJr.世界王者にも上り詰めた。

その勢いはとどまることを知らず、2018シーズン夏の欧州選手権でU23チャンピオンに輝き、秋の世界選手権ではU23虹色ジャージを手に入れる。期待の新生としてファンの注目を集めた。

◆世界に衝撃を与えた日

2020年8月30日、ツール・ド・フランス2日目。22歳になってわずか6日目の若者が、アラフィリップのアタックに食らいつくと、そのままスポットライトの下へと躍り出た。生まれて初めてのグランツールで連日のように果敢に攻撃を続け、ついには区間1勝。スーパー敢闘賞さえ手に入れた。

直後の世界選では3位に入り、ラ・フレーシュ・ワロンヌでは、初のクラシックタイトルをつかみ取った。

◆焦ることなく着実に

2021年は、昨年の勢いそのままにチャレンジを続けるのではなく、将来へ向けて不安を取り除く作業に専念。まずは親知らずの治療を行った。2020年の冬には、3年前から痛みをごまかしてきた右臀部を、ついに手術に踏み切る。

そして2022年を再スタートの年と位置付けて、同い年タデイ・ポガチャルとのタッグでクラシックやグランツールでの大暴れを目論んだ。

◆思うようにいかない日々

そして治療が終わった2022年、すべて1クラスではあるもののワンデー4勝。勝ち方を思い出した。なによりシーズン最終戦を制し、気持ちよく、新しいシーズンへと乗り込んだはずだった。

しかし彼の口からこんな言葉が飛び出す。「チームは僕を必要としていない」。グランツールの出場メンバーにひとつも選んでもらえなかったことが原因だろう。

中でも3年連続で出場したツールに戻れないのが、ひときわ悔しかったという。かといってタデイ・ポガチャルという絶対的エースが存在するチーム内で、当然、ワンデーでのエース級待遇もなし。「自分の力だけでどうにかやってくれ、という扱い」だった。

◆ワンデーレース5連勝も絶対的エースの地位は得られず

UAEチームエミレーツでの最終年となった2024年も、グランツール路線からは外れ、ワンデーレースや1週間程度のステージレースがメインに。レースでは集中力を発揮し、8月から9月にかけてワンデーレース5連勝。

クラシカ・サンセバスティアンやブルターニュクラシック・ウエストフランスといったビッグレースも制した。ただ、当初期待していたポガチャルとの共闘は実現せず、グランツールも走れず、一緒に走ったワンデーレースもアシスト役。自身の力を可能性に賭けようと、4シーズン所属したチームを離れることに決めた。

◆心機一転、母国へ

2025年、ヒルシは母国スイスのチューダープロサイクリングチームへ移籍。シーズン初戦のクラシカ・コムニタ・バレンシアナ1969で即座に勝利を挙げ、エースとしての期待に応えた。スイス国内選手権やグラン・ピエモンテでも2位と、勝利まであと一歩に迫るレースを連発。全盛期のキレを取り戻しつつ、チームの看板としてシーズンを通して安定したリザルトを積み上げた。



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